取り留めもない

映画や舞台の感想書いたり、たまに日記も

今年観た舞台とか

今年はほんとにいろいろあったので舞台はあんまり観てないし配信の感想も書いてないやつあるけど仕方ない。というかTRUMPシリーズは劇場で観ないとなと本気で思った。

 

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ラインナップから分かるように、中屋敷さんの作品を完全に優先しました。記憶に一番残ってるのはもちろん改竄「熱海殺人事件」ですね。頭のおかしい荒井さんのオタクなので最後まで見届けたかったのですが…来年も荒井さんのつか作品観られるけどそれは全く別物なのでやっぱり悲しい。

熱海殺人事件 ラストレジェンド ~旋律のダブルスタンバイ~ | Information | 株式会社アール・ユー・ピー

そんなこと言ってもどうしようもない。来年はもっといい年になるはずなのでね。期待してるよ2021年!

 

そのほかのまとめはこちら↓

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今年観た映画とかドラマとかアニメとか

そのほかのまとめはこちら↓

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劇場で観た映画

 

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噂通り面白かった。社会的な背景を考慮するより祭り的な楽しみ方が良い。

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綾野剛をちょっとアレな目で見る映画。

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とても完成度が高い。

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最高。今年のNO.1作品。世界の人見てください。

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正気じゃない。映画でもない。Possibleは最高。

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ハーレイちゃんかわいい❤

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パンデミック下で観るゾンビ映画は良い。

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とても悲しい話。奥平大兼くんを知ってください。

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これも悲しい話。音楽を愛してる。

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これは映画館で観るにピッタリな映画。今からでも良いから観てくれ。

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百合です。

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めちゃくちゃうるさいけどかっこいい。

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子役がかわいい。あとWAVESもこれもmid90sもルーカス・ヘッジズをよく観た年だった。

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ヒリヒリしてめちゃくちゃ痛かった。

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思ってた以上に妖怪大戦争

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すっごくよかった。アメリカでのスケートボードの文化に触れられる。ただの遊びではない。

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上記のドキュメンタリー同様にスケートボードが担う役割を知れる。面白い!

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今年の話題といえばこれも。設定中の映画。

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好きなドラン。

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相性が非常に悪く文句しか思いつかなかった。

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『破壊の日』みたいな雰囲気映画。

 

ということで今年映画館で観た映画に順位をつけるとすれば。

1.初恋

2.mid90s

 3.私がモテてどうすんだ

ですかね。自分ながら脈絡がなくなってしまいましたがこんな感じ。映画館に行けない期間も長かったのであんまり新作は観られなかったなという感想です。代わりに配信系は結構観ましたね。

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配信で観た映画

片寄の顔が絶好調

トンチキ映画として好き。田口ランディの『コンセント』とかそんな感じ。

感想は特にない

一人で黒沢清特集してた。まあよくわからん。

とてもよい。ソンジュン!

クライマックスが最大のピークかっこいい

大人の妖怪大戦争。第二章も観ます。

ドラマ

せとか~~~~~~~~~~!

面白くはなかった。差別はないけどドクターはやっぱり男の人がいい。

いろいろ恐怖だった。でもすごく良い盛り上がりを見せたので最高。

制作意図はわからないけどファンタちゃんかわいい。

これも制作意図がわからない。なんだったのか。森崎ウィンくんがとにかく可愛く、吉野北人が憂いていた。

タイトル以外はめちゃくちゃ良い。全人類におすすめ。

赤楚くんが爆イケで怖い。チェリまほとの差で死ぬ。

ドキュメンタリー

好きなスケーターだけ観た。興味深い。

好きな監督だけ観た。興味深い。

あんまり記憶に残ってない。

全然美味しくなさそうな食べ物もあって面白かった。

やばい宗教よりも盲信する普通の人間のほうが手に負えない。

アニメ

よくわかんなかったけどまあそういうものだと思うことにした。

流行りに乗った。主人公が主人公らしくて良い。

流行りに10週遅れくらいで乗った。炭治郎がマトモすぎる。

ごめんだけどめちゃくちゃ黒執事を思い出した。ミュを観たいです。

12話で最後で良いんですよね?思いもよらぬ人がモブとして登場するのでそこも見どころ。作品としてはさらっとしすぎるところがアレかなと思う。

 

以上、来年はもっと観たい。

今年読んだ本とか漫画とか

暇なので今年のまとめでも。音楽編はこちら↓

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踊るリスポーン

magazine.yanmaga.jp

死んでも生き返るボーイと殺したガールの〝死ンデレ〟ラブコメ

本当にかわいいし、私は大体声ちゃんと同じ思考なので、大好きが高まる。壇くんが一向に100%デレないのも好きだし、とはいえ自分がめちゃくちゃ愛されていることを100%信じてるのも良い。結局、好きとか嫌いとか自分の感情なんだから、相手を完全に制御できない限り、お互い同じなんてことないの、ってことが純粋に分かるのが最高。これの漫画が青年誌連載なのもよい。りぼんだったら『チョコミミ』だけどね。

 

妖都

www.hayakawa-online.co.jp

解説でも触れているけど小説『リング』のような死者と誕生の話。一人称が切り替わったのがわかりにくくて混乱するけどその混乱もこの作品の一部かなという感じがする。文章は凝っているのに読みやすい。ホラーっていうより幻想小説なんですけどこんなの商業的に出版できるんだなって感動した。こんなことやるの国書刊行会くらいかと思ってたのに。過激さから一回出版中止になったっぽいけど、個人的には読む人を選ぶという感じではないかなと思う。『11 eleven』も面白かったけど『ペニス』はちょっと脂っこ過ぎた。

 

カーストヘヴン

www.b-boy.jp

新刊出るの楽しみにしてるんだけど、めちゃくちゃ良いところで休止してたっぽくて「はやく!続きを!読みたい!」となっている。再開したらしいので新刊欲しい。

 

BADON

magazine.jp.square-enix.com

久しぶりにオノナツメでいいなと思ってる作品。この調子で良いころ合いで終わってくれると最高。冗長になるのは最悪。

 

来世は他人がいい

afternoon.kodansha.co.jp

4巻も最高でした...!『踊るリスポーン』とは逆でこっちは一見男側が狂ってるのですが、結局どっちもヤバい奴なので本当に面白い。とはいえ私は翔真派なので、命と引き換えにしても霧島とぶつかっていってほしい。

book.asahi.com

 

ワンルームエンジェル

www.shodensha.co.jp

今更、はらだの『ワンルームエンジェル』を読んだらめちゃくちゃに泣いた。普通に好い話。はらだはめちゃくちゃ癖な話を描いてるなと思ってたけど、この話はちょっと違った。このバランス感覚羨ましい。

 

九龍ジェネリックロマンス

youngjump.jp

直接は関係ないけど、少女漫画もそれなりに読んでるけど、結局青年誌かBLの漫画しか手元に残ってない(いらないのはメルカリする)これも青年誌。

このマンガにも選ばれてた気がする。1巻読むごとにどうなるのこれは...と思うんだけどやっぱ分からない。どうなるの。

 

哲学の教科書

www.amazon.co.jp

暇すぎてもう一回哲学のこと考えたいなって思って読んだ。私は死ぬのが怖いけど、哲学者ほどこのことについて考え続けられないので、もういいかなと思った。人はいつか死ぬ。

 

チェンソーマン

www.shonenjump.com

みんな大好き『チェンソーマン』です。私はパワーちゃんとデンジの何とも言えない関係性が好きなのですが、本当にかわいいです。『踊るリスポーン』の声ちゃんと壇くんくらいかわいいです。アニメも楽しみだし、2部も楽しみ!!!デンジくんちゃんと学校に通い続けられるかな...

 

聖なる黒夜

www.amazon.co.jp

BL構文で書かれていないBL小説。目新しいかと言われるとそうでもないかなと思うけど、凝った作りで書かれてるから普通に面白い。上下巻で若干長いし、「なんでそうなるん?」ってなるとこもあるけど、暇だったら読んでほしいかもしれない。こういうのが好きなら。一応、本筋は別のキャラクターがメインで出てくるらしく、そっちを先に読むのがおすすめらしいけど、はい。

 

他人事

www.amazon.co.jp

これも文庫になってやっと読んだ平山夢明の小説。正直『あむんぜん』は脂っこ過ぎて好きじゃなかったけど、ちょっと前はもうちょっと精神的な狂いが書かれてて面白かったと思う。これもそういう意味で面白い。この短編集の中の一つの作品を読んでて『ファニーゲーム』始まったのかと思ったら最後に仔猫がにゃーんと鳴いて終わって思わず笑ってしまった。そういうところだよ。

 

鵺の啼く夜に

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オメガバース全然好きじゃないんですけど、これは表紙に惹かれて買って読んだら思いのほか面白かった。オメガバースの使いどころが面白い。やさぐれている人たちが出てくる小説でも漫画でも教えてもらったらちゃんと読むんで教えてください。

 

Veil

j-nbooks.jp

全編カラーなのでまあまあ高いんだけど、イラスト集としてもコミックとしても小説としても最高なので読んでほしい。お互い直接的に(言葉で)好意を伝えたりはしないんだけど、二人とも絶対的にお互いを大切にしているんだなと分かる感じが本当に好き。かわいい。

 

こんな感じで小説も漫画も実用書も何でも買って読んで要らなくなったらメルカリしてなのに収納が少なくなって本棚買ってという一年でした。電子書籍はほぼ買わない。古本も好きだし、古本の文化もなくしたくないので紙で抵抗している。そんな私が好きな古本屋さんは以下。

 

honkbooks.com

病院の上にある古本屋さん。土日祝日に行くと入り口がダンジョンなので気を付けてほしい。この間行った時に買ったのはこれ。

www.amazon.co.jp

 

www.100hyakunen.com

吉祥寺に良く行くので必ず寄る。

 

好きな本屋さんは以下。本屋にはほぼ毎日行くので、もちろんチェーンのお店にも行くけど、この街に行ったら行くというのはここ。

www.shibuyabooks.co.jp

奥渋まあまあ面倒なんだけど行ったら必ずほしい本がある。

tacoche.com

タコシェは大学~今までの総てにおいて私を支えていた。ここも行ったらほしい本が無限にあって困る。中野ブロードウェイにあります。

store.superlabo.com

本の街、神保町にある写真集専門の出版社のリアルショップ。写真集って結構思い入れがないと買えないんだけど、見ているだけでも美しい。

 

本屋さん、本当に好きだからなくならないでほしい。永遠に。

 

そのほかに読んだ本は読書メーターにあります。

bookmeter.com

 

今年聴いてた音楽とか

今年は途中から舞台も映画も見に行けなくなって、ライブもなくなって何してたかっていうと結構音楽を聴いてたなと思うので振り返りです。

 

今年よく聴いた曲編

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1位から9位まではこんな感じ。再生回数は体感この3倍以上な気がするんだけどなんで。まあいいか。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのINVISIBLE LOVEは自粛開始ぐらいに出たからずっと聴いてた。初めのうちは歌詞が気になったけど、マジで環境音化してからは、いい音だな〜と思ってた。WELCOME 2 PARADISEはそんな聴いてた??!?!って感じ。NobodyとかLA FIESTAはたしかに特別聴いてたんだろうな。MA55IVE THE RAMPAGEのDeterminedは配信が決定した静岡で狂喜乱舞した。あの日が遠い昔のように思える。

Jojiは去年くらいから聴き始めて新譜がめちゃくちゃ良かった。88rising名義でもまたなんかやってほしいんだけど、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEのコラボまだ?

iriはRAMPAGE DOPE STATIONというインターネットラジオ山本彰吾くんが勧めていて聴き始めた。誰も好き。最新曲の『言えない』もめちゃくちゃ好き。

Aisho Nakajimaは最高だからとにかく聴いて。

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10位から19位まで。案外FEARSを聴いている自分に引く。それ以外のランペ曲はプレイリストにして回してたから伸びたんだと思う。

バリボはANTI-HERO'Sなんだ〜PASIONの方が聴いてると思ってた。正直あとはSUMMER HYPEくらいしか聴いてない。だからはやく88risingとコラボして。

Troye SivanのTake Yourself Homeは私の中でナンバーワンステイホーム曲。本当に切ない。

Mura Masaのこの曲が入ってるアルバムも今年出たんだった...お台場までライブ行ったわ。めちゃくちゃ懐かしい。はやくライブに行きたい。

 

今年よく聴いたアーティスト

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1位と2位は想像通りなんだけど、アーティスト単位で言うと3番目にBring Me The Horizonが来る謎。たしかにこっちもアルバムが出てよく聴いてたけどそれは下期に入ってからで、多分定常的によく聴いてたんだと思う。めちゃくちゃ好きやん。

その次にm-floだけど、これは本当最新アルバムしか回してないので、アルバムの回で書きます。

ここからよく分かんないんだけど次がバリボらしい。じゃあ全部の曲を満遍なく聴いてたのか???私???来年はもっと聴けるくらい曲出してほちい。

その次が女王蜂。こっちも新譜が出たので聴いてたのと一個前のアルバムが配信解禁されて聴いてたんだろうなたぶん。

そしてAwichの登場ですが、もっと上位かと思ってたー!まさかだよ。本当にこれあってるのか???

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Stray Kidsはあのトンチキな曲とダンスにハマった。中毒性がある。でもきっと餅ゴリの圧に飲み込まれる時がいつか来るのかなと思ったら悲しくなっちゃう。今のうちに美味しいものいっぱい食べて欲しいです。

Lidoは友人がインスタで「インタビューしたよ!」って言ってて聴いたらめちゃくちゃハマった。最高なので聴いてください。何がどうって、最高のR&Bです。

で、Grimes!4æmばっか聴いてた気がする。ドラムンは正義。

FANTASTICS from EXILE TRIBEは勉強のために聴いていた。GENERATIONS from EXILE TRIBEはなんでこんな上がってるんだろ。もしかして、BATTLE of TOKYOのアルバムは個別グループでも数えられてるのか?!?!知らないけど。

BROCKHAMPTONはバリボの松井利樹ちゃんがプレイリストに入れてて「ちゃんと聴こう」となって聴いてた。新譜出して♡

Mura Masaは相変わらず好き。今年のアルバムよりその前のばっか聴いてるけど。

 

今年よく聴いたアルバム

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これですm-floで鬼ほど聴いてたアルバムは。KYOはアルバムとしてすごくよくまとまってるなとマジで思ってる。なんでリアルタイムで騒がなかったんだろう。今更言ってもなんとやら。

LidoのPederは今年のアルバム。下期に出たから怒涛の勢いで聞いていたことがわかる。すごく好き。どれも好き。

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JojiのNectarは今までのアルバムより好きかと言われると今は悩むけど確実にするめな感じのアルバムだと思う。このピンとこなさでここまで聴いてるんだし。

ランペのライブCDは健康に良い。みんな楽しそう。3rdアルバムにTHROW YA FISTのライブCDが付くらしいけど配信もして欲しい。買うけど取り込むのが面倒なので。

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BROCKHAMPTONは寧ろこのアルバムとしてでしか聴いてないかもしれない。

そして、Dua Lipa様ね。これもアルバムとしてめちゃくちゃ聴いていた。強い女が大好き。

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iriのSparkleも今年のアルバムだったよね?どの曲も好き。本当に好き。切ないしドキドキするしずるい感じがする。

次2枚はオタクなので仕方がない。聴き込んだ。

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10位のこれも今年のアルバム。ピンと来てない割にこの位置なんだよな。私ながらに謎。

 

今年はLDHに返り咲いた年なので、事務所の曲が多いけど、メンバーに影響を受けたりして、緩いヒップホップとか、R&Bも聴くようになったなぁという感じ。元々はロックとドラムンが好きな人間だったのでかなり幅は広がった。何気にケーポにも少し出戻ったりして、餅ゴリへの憎悪を深くしたり、TREASUREがんば!イェダムがんば!でもマシホかわちい!とかなったりしてた。結構暇だったんだなと言う感想です。

パソコンで何かする気が起きたら、動画も貼り付けておきます。

 

 

 

映画『青い、森』

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youtu.be

STORY

幼い頃に両親を亡くし、育ててくれた祖父をも失った波( 清水尋也)は、祖父のある言葉だけを胸にしまい世界から心を閉ざしていた。
しかし、志村( 門下秀太郎)と長岡( 田中偉登)と出会い、次第に心を通わしていく。

高校最後の思い出に、 三人はヒッチハイクで北を目指す旅に出て、忘れがたい時を過ごす。
そんな中、波が忽然と姿を消してしまい、歯車が大きく狂い出す。

あれから4年の月日が経とうとしていた……。
波は何故、そして一体どこへ?
それぞれがもがき苦しんだ果てに、掴んだ景色とは……?

映画『青い、森』公式サイト

REVIEW

単刀直入に、清水尋也くんを見に行ったんですけど、結果「門下秀太郎くんいい役者だな」と「田中偉登くん大きくなったな」の感情が残りました。言いたいことはこれだけなんだけど、話にも触れます。

考えるな感じろ系の映画ではあるし、この作品を観て感じることは人それぞれだと思う。私はその中でも、死って相当大きくて、避けられないものなんだなということを一番感じたし、考えた。大切に育ててくれた祖父も、無理に踏み込まないけど気やすく接することができた友人たちが居ても、常に波(清水尋也)の隣には死があったし、カメラ越しに見えてたんだろうな。なるようになっただけなんだと私は思うので、志村(門下秀太郎)と長岡(田中偉登)は4年も抱えてしまって可愛そうだなと。真実に触れたから良いものの、遺書でもなんでも残してくれたら良かったのにな、波は。まあでもそういうものなんだろうな。仕方ない。

アップリンク吉祥寺の辛口ジンジャエールは美味しい。

だから、早く暗いイメージを払拭してほしい。

土曜日の夜の映画をもっと楽しみたいから。

公式サイト

aoimori.site

 

柿喰う客『夜盲症』

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STORY

高天原乳業の女子社員寮はソフトボール部が支配する伏魔殿!?
実業団リーグの絶対王者である彼女たちは今夜も地下食堂に集結する!
小劇場界の風雲児「柿喰う客」の最新作は女優9名によるクロスゲーム
栄光の影に隠された悪夢の歴史を暴き出すアンチ・ヒーロー・サスペンス!

 

REVIEW

5月の公演予定が延期になってようやく浴びる柿喰う客!!!配信で福島雪菜ちゃんの『ときめきラビリンス』と橋本祥平くんの『いまさらラブシーン』を観たけどやっぱり柿は劇場が一番!今日もスズナリはキレッキレでした。

内容はコロナを経た作品になってたけど、それより何より「レズ」×「ソフトボール」の謎の掛け算。そしてNGと言いながら幾度となく繰り返される禁断ワード。中屋敷さんがつかこうへい好きなのは知ってたけど今回なんかいつも以上にソレ感があってめちゃくちゃだった。めちゃくちゃだったんですよ結局。でも好き。何度も笑った。この世の混沌を煮詰めたような作品。本当に好き。今回のメインは永田紗茅ちゃんと福井夏ちゃんなんですけど、見た目も物語も本当に百合。

個人的な話をすると、自分もソフトボールをやってたので、ソフトボールネタにいちいち笑ってしまった。たしかに何年かぶりにソフトボールが正式種目になった東京オリンピックの前にやるには反勢力的。中屋敷さんのソフトボールに対する謎の思い入れ。総てがやばい。

柿の若手女子メンバー、すっかり柿らしくなって感動してしまった。『流血サーカス』の辺りでは結構心配だったけど、今ではもうあと世界観でいきいきしてるなんて。特に斎藤明里ちゃんは、ブランチレポーターでもあり柿喰う客での所属で、テレビでは名実ともにカワイイなのに、舞台上では「不倫」とか「レズ」とか「精液」とか言いまくってて、そのアンバランスさも素敵な「女優」さんだなと思いました。上目線過ぎる古参みたいな感想だな。最悪だ。でも面白いのでぜひに。11月22日までです。

 

舞台『たかが世界の終わり』by第7世代実験室

www.youtube.com

REVIEW

自分がこの作品について知っているのは、グザヴィエ・ドランが映画化したフランスの戯曲ということと、今回は藤原季節くんが家に帰ってくるルイを演じるということの2点。直前のYoutube配信で、蜷川幸雄さんの元で演劇を学んだ人たちが立ち上げている企画と知った。ということはきっと理解するのに骨の折れることだろうと不安になった。

 

配信とは言え、すでにワンカットで撮影したものを送り出すのだから、演劇というよりは映画に近い体験のように感じるというのがまず思ったことで、その後にやっぱり劇場で観たかったと痛感した。演者たちの熱も、作品が持つ複雑な感情も素晴らしかったのに、唯一自分の集中力が足りていない。それが自分のただでさえない理解力を更に損なわせた。と同時に、やはり映像での演技と舞台の演技は違うし、会話劇だとなおさらなのかもしれないと思った。その点、ドランの作品の方がわかりやすく再構成されていたし、映画なので私はそちらから得たものの方が多かった。 

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愛されたい、という欲求よりも、理解したいのにできない、という三者三様の苦しみがドンっと自分にのしかかるようなそんな作品だった。家族の中にも緊張感もあるし、ある種の嘘っぽさもあって、なんとかそれらを取っ払って話をしようとするのだけど、みなベクトルが違う方向を向いていてどうにもならない。分かってほしくて言葉を使うのに、分かってあげる為に聴覚を使えない。諦めてしまえばそこで終わりだと知っているから頑張ってみるけれどもうだめなのだということも知っている。ルイはもうこの家を出るしかない。進んでいくしかない。いろんなことを忘れながら。

 

今回の作品で得たものはたくさんある。一つは藤原季節くんの演技。役に没入するきらいがある彼の演じるルイは、自分の中の感情に戸惑いながら、家族と対話し、最終的に自分に帰着する様は愚かだけれど懸命にもがいて理想を求めている男のように思えた。彼に苦悩する人間を演じさせたら、同世代の俳優の中でも群を抜くと思っている。まさにそれだった。

 

今まで観た作品 

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ここにないけど、『貴方なら生き残れるわ』も彩の国さいたま芸術劇場だったし、自粛前に最後に観た上記の『誰にも知られず死ぬ朝』もそうでした。藤原季節の演技を観に与野本町に行く生活に戻りたい。

 

話を戻して、ドランの映画だから強調されてたのかと思ってた役が母親と男兄弟なのですが、今作でもこの2役やっぱり鍵になる存在だった。銀粉蝶さんの演じる母親はなんていうかフランス人らしさがあるというか、大きい愛の器の中に毒も混じっていて、それでいて女性という雰囲気がとても良かった。確かにあの母に愛されたとしても、あまりに大きな愛の所為で疑ってしまうというか、そういう違和感が生まれそうだなと思った。

 

一方で、内田健司さんの演じるアントワーヌ(ルイの弟)はとても日本人的な執拗さを感じた。爪の間に挟まったとげずっと気にしているようなそういう雰囲気。気にしなければ何事もなく生きているのに、一度気にしてしまったら手が付けられないというような怒り。怒りじゃないかもな。自己嫌悪。この状況を作ってしまった自分に対する嫌悪を感じた。ルイのことは突き飛ばしても全力では殴らないのに、代わりに自分の太腿をつねってそう。全然関係ないけど、アントワーヌとして知ってしまったからすごくイラチなイメージなのに、本人はとても線が細そうな美丈夫。美しい。

 

権利の関係上アーカイブもないし、11月1日の21時からの上演が最後になってしまいそうですが、ご興味ある方はぜひ。

 

2023/9/9追記

テアトル新宿で藤原季節特集をやっていたので改めて観てきた。あと観られるのは9/17(日)だけのようなのでぜひ。