取り留めもない

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映画『君が世界のはじまり』

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STORY

希望と絶望を爆発させる夜が幕を開ける──。
大阪の端っこのとある町で、高校生による父親の殺人事件が起きる。その数週間前、退屈に満ちたこの町では、高校生たちがまだ何者でもない自分を持て余していた。授業をさぼって幼なじみの琴子と過ごすえん、彼氏をころころ変える琴子は講堂の片隅で泣いていた業平ナリヒラにひと目惚れし、琴子に憧れる岡田は気にもされず、母親に出て行かれた純は東京からの転校生・伊尾との刹那的な関係で痛みを忘れようとする。皆が孤独に押しつぶされていたその夜に、事件は起きた──。

About the Movie | 映画『君が世界のはじまり』公式サイト

感想

びっくりするくらい全然わからなかった。いや、感情の断片的なところは分かるんだけど、なんか体感温度が全然違うって感じで観ていても居心地が悪くてどうしようもなかった。一つは自分の年令だと思う。この映画の中の感情を受け止める前に理解しようとしている自分がいて、なんか嫌になった。そういう作品じゃないってわかってるのに、もう仕方がないのかもしれないけど、「分かろう」としている時点で違うって思うのに。高校生の自分だったらそのまま受け止められたのかな。この映画高校生が観に行ってくれるんだろうか。今の学生が観る感じがしない。せいぜい大学生~って感じ。なんかそれもどうなのかな。

あとは自分が女子高校だったから、高校生男女のやり取りが新鮮だった。逆に主人公の縁のような感情はまあたまに見たなと思った。だからこそ最初からすんなり入ってきたし、一周回ってちょっとだるいなと。もっとサラッとしてたんだよね。自分の周りでは。でも、そこに男子の存在があるとああいう雰囲気になっちゃうのかな。好きな子の好きな子が自分を好きで、それに対して好きな子が感情爆発させたらなんとも言えんよな。だからこそ最後の「綺麗」は純粋で素直な言葉の最上級として切なくはあった。

伊尾くん、ほんとわかんないんだよな。純くらいむちゃくちゃな方が寄り添えるんだけど。伊尾くんのその無秩序で少し優しいところが私は結構嫌い。純がメンヘラじゃなくてよかったなと思う。メンヘラだったら多分刺されてる。甲本ヒロトも「そうか~」て感じ。この選曲のせいで今の映画じゃなくなる気がするんだよな。『殺さない彼と死なない彼女』*1*2みたいな映画かと思ってたら『リリィ・シュシュのすべて』観てた(雰囲気伝われ)

伊尾くんは嫌いだけど、金子大地くんは好きだよ。なんか一生こじれたキャラクターやってそうなところも好き。今の時代になんかちょっと世の中をすかしてるみたいな雰囲気を持ってる俳優さんって大事だと思うんだよね。イケメンキラキラってテンションで2時間の映画を見続けるのも保てなくなりつつあると思うし。物語が面白いか、キャラクターが面白いか、その二択の後者でいっぱいお仕事してほしいな。

 

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