取り留めもない

映画や舞台の感想書いたり、たまに日記も

今年はまさかのタイ旅行記 2025.07.05-06

2023年から一年ごとにTHE JET BOY BANGERZ(以下、TJBB)を追って台湾に行く予定が立っていたのですが、今年はまさかのタイでした。「まさかの」と書いたものの、タイとLDHは蜜月なので納得はしています。

という短い前置きはひとまず、旅行記始めます!その前に私が追いかけている人たちをザっと紹介。

THE JET BOY BANGERZ
4.8万人が参加したLDH史上最大規模のオーディション『iCON Z』から誕生した10人組ダンス&ボーカルグループ。‘23年8月23日シングル「Jettin’」でデビュー。グループ名には、「騒がしい個性が集まってジェットエンジンのように燃え盛る」という意味が込められている。7名のパフォーマーは全員ダンスのプロリーグD.LEAGUEで活躍するDリーガー。さらにコーラスグループ「DEEP SQUAD」ボーカリストもメンバーに擁し、 実力派のそろうLDHでも屈指のパフォーマンス力を誇る。デビュー以降、EP「PHOTOGENIC」がオリコン週間 アルバムランキング1位、1st AL「JET BOY」が同デイリー最高位1位を記録するなど快進撃を続け、唯一無二のパフォーマンスグループとして急速に支持を拡大中。
プロフィール | THE JET BOY BANGERZ | ソニーミュージックオフィシャルサイト

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目次

忙しい人のための1分動画

多分ここから長くなるので、サッと振り返れる動画置いておきます。これだけでもぜひ。

@user1v0ewtnjfh 20250705-06タイ遠征vlog🇹🇭 #しぬしぬ界隈 #TJBB #TJBBinThailand #THEJETBOYBANGERZ #MIXEDPOP #MIXEDPOPMUSICFESTIVAL #MIXEDPOP2025_D1 ♬ チープで可愛い 運動会の定番曲 - きっずさうんど


以下、時系列でまとめました

7月4日(金)夜・出国

今回は各人別々の便でタイに向かい、まさかの現地集合。初めてのタイ・エアアジアXだったんですけど、機長アナウンスがどこぞのディズニーの船長くらい陽気だったので、そんな状況でもさみしくなくて楽しかったです。でも機内寒すぎてつらかった。

飛行機に乗ってた時間は6時間だけど、時差は-2時間なので到着しても4時間しか経ってない不思議。深夜2時のドンムアン空港はそれなりに活気がありました。

今回も台湾同様にKKdayを使って事前に5時に来るように車を呼んでたのに、3時にはWhatsAppで連絡が来て、「ちょっと準備するから待って」と返信。空港でスタバ飲みながら顔を作りました。

そういえば、空港で見たのはローソンとセブンイレブンですが、街中では圧倒的にセブンイレブンが多かったです。ファミリーマートには出会えなかった。(あるの?)

7月5日(土)朝・ほぼ移動

先に着いてホテルで過ごしていた友達と合致。心細さからの解放。助かった。そこから友達が準備するのと、また別の友達が来るのを待って早朝のバンコクへ繰り出しました。

市内の移動はこの日1日しかなかったので、BTSというバンコク内を通る電車の1DAYパス(150バーツ)を買いました。絵柄がわいい。

タイ国日本人会のイベントでTJBBが子どもたちにダンスを教えるというのでひとまずそこに。朝から並んで整理番号順で入場するフェスに本気の人たちはその場にはいないので、かなりのどかな朝でした。ひとまず満足してここから観光へ。

7月5日(土)朝〜昼・タイ観光

とりあえず有名な涅槃像は見ようということでワット・ポーという寺院へ。今回はGrabを使ってタクシー移動しました。便利。安い。涼しい。最高。


まあでかい。見応えある。というか寺自体がでかい。それもほとんど屋外で暑い。それなのに敷地内では半袖より袖のない服、女性の短パンは禁止なので布を纏う必要があり、それが地獄でした。


猫ちゃんも暑そう。

このあと、近くにあるワット・プラケオという王宮にも行ったのですが、とんでもなく人がいた。


まあ当然といえば当然なんだけど、この辺りはトゥクトゥクの客引きも多いし、道端で土産を売ってる人にも声かけられるし、友達もこのあたりで財布を失くすし、気をつけていた方が良さそうです。台湾ではあんまり感じなかった治安の悪さを感じました。行くなら本当に気をつけて。

7月5日(土)昼・お昼ご飯

Grabを呼んで友達のホテルにもう一度戻り、お昼ご飯を食べにサイアムへ。日本の渋谷的な街で名前をよく聞く場所だと感動しながら、ここでも人ごみの洗礼を受けました。

あと、タイでめちゃくちゃPOP MARTの袋を持ってる人を見た。鞄にLABUBUつけてる人も多かったし、日本での流行り方よりも圧倒的な感じがした。

サイアムにあるInter Restaurantというお店でタイの家庭料理的なものを食べました。(ちなみに目の前にはツルハドラッグがあります)

weekenderbangkok.com

一緒に行動している友達が行こうと言ってくれなければ絶対に入らない佇まいのお店だったのですが、本当に美味しかったです。特に海老とタイティー

7月5日(土)夕方・MIXEDPOP Music Festival Bangkok 2025

www.ldh.co.jp

そもそもこのイベントのためにタイに行ったのですが、「指定席でいこう!」と友達一同意見が一致したので、TJBBが登場する時間の少し前にバンナーの会場(BITEC)入り。

めっっっちゃ楽しかった!!!

TJBBの七不思議なんだけど、日本国内よりも充実のセトリを組んでくるのマジでなに?まあそれを目当てに行っているからいいのですが。特に"Hot summer"はようやくフルパフォーマンスが見られたのがこのタイの地というなぞ。

@user1v0ewtnjfh 20250705 #MIXEDPOP THE JET BOY BANGERZ #Hotsummer ⚠️オタクの声が入ってます注意⚠️ #MIXEDPOPMUSICFESTIVAL #MIXEDPOP2025_D1 #MIXEDPOP2025xTJBB #TJBBinThailand #TJBB #THEJETBOYBANGERZ ♬ Hot summer - THE JET BOY BANGERZ from EXILE TRIBE

このWELCOME 2 PARADISEの昂秀パート(この動画の1:35あたり)みたいなところが、陽担当なのがめちゃくちゃうれしい。

あとタイのおもろ曲。台湾でも国民曲みたいなのをカバーしてたけど、マジでそこでしか披露していないので、最高過ぎる。

@the_jet_boy_bangerz ซ่าส์… สั่นๆ TJBB Style 🚀❤️‍🔥 ชอบกันมั้ยครับ ไปเต้นตามกันได้นะคร้าบบบบ 😜 #MIXEDPOPBANGKOK2025 #MIXEDPOP2025xTJBB #MIXEDPOP2025_D1 #TJBBinThailand #TJBB #THEJETBOYBANGERZ ♬ ซ่าส์..(สั่นๆ) - D2B

今月からツアーも始まるし、わくわく感が高まりました!そして打ち上げで乾杯(スタバ)

ゆっくりしてごはん行こ~と出ようとしたところで、同じくスタバに訪れたメンバー数人に遭遇して本当に笑いました。

7月5日(土)夜・夜ごはん

バンナーからサイアムに戻って、いくつかのデパートを通り抜けてピンクのカオマンガイ屋さんへ。今回行ったお店は全然ピンクじゃなかったけど美味しかった。ちなみに日本(渋谷)にもあります。

gekiuma.net

どうでもいいけど、お店に行く間で通り抜けたデパート内でmelissaの店舗を見たんだけど、マジでうらやましい。日本にも欲しいです、切実に。

そこから最寄りのビッグCへ。コストコみたいなお店で、お菓子なんかをお土産を爆買いするのはありかもと思いました。にしてもレジが非効率的にオペレーションされてるので、イラチにはしんどかったです。

www.thailandtravel.or.jp

ホテルに帰って食べた大地の恵み(マンゴー)本当に美味しかった。屋台のフルーツを買う勇気はなかったので、スーパーにあるやつマジでおすすめ!

本当に疲れていたので泥のように眠って終わりました。

7月6日(日)朝・空港へGO

今回も弾丸旅行ではあるので、お昼の飛行機に乗るために朝起きてすぐ空港へ。この空港への足もKKdayで予約しました。

空港では割と時間があったから、フードコートで朝ごはん兼お昼ごはんを食べることに。いろんなお店があったんだけど、日本にもあるSegafredo Zanetti Espresso*1があってなんか感動しました。

そこでマジで適当に選んだのがこちら。

あとで調べてみたら「ボートヌードル」という名前の麺料理で、このどす黒いスープの色は豚の血の色とのこと。たしかに不思議な味わいだったんだよな。まずくはないけど。

koriplanning.com

ちなみに、タイのフードコートは大体先にそのフードコートで使えるカードにお金をチャージして、各店舗で支払いをして、使い終わったら残金を返してもらう(カードも返す)システムです。最初にチャージする時だけ緊張した。

あとタイティーうまい!

7月6日(日)夜・帰国

帰ってきてすぐにとりあえず牛丼を食べに行きました。醤油味うまい。サイコー。

今回、自分は特におなかを壊すことも、怪我をすることも、事故にあうこともなく無事帰ってこれましたが、平和ボケしていることも痛感した旅ではあったので、次回はもう少し準備していきたいかなと思いました。

あと、この旅でタイティーのおいしさ再確認したので、日本国内で飲める場所を開拓したい。昔、渋谷の東急デパート前くらいに専門店があったんだけど、もう…ない…

総論

めっちゃくちゃ楽しかったです!!!!!!!!

台湾に慣れてきたところで今年はタイです!と言われて驚きはしたけど、こんなこともないと海外旅行にはいかないのでいつもありがたく感じています。来年もいろんなところに連れて行ってほしいな~!

古嶋滝が言うならTEAM JETZも世界一周!!!

今までの旅行記

2023年(台湾)

2024年(台湾)

*1:学生の頃、このカフェのアルバイトに落ちたことまで思い出した。

What's "ALTERNATIVE"? 〜龍宮城第二章の狼煙〜

今、私は日々『オルタナティブ』という言葉と向き合っている。おそらく同じ境遇の人が少なくない数いると思う。

オルタナティブの辞書的意味

オルタナティブ」とは、主に「代案」「代替物」「二者択一の選択」あるいは「(主流な方法に取って代わる)新たなもの」などの意味で用いられる英語由来の表現。根本的な意味は「代わりとなるもの」である。

weblio辞典より

そんなタイミングでこのブログを書きたくなった。

目次

私にとっての『オルタナティブ

私が初めて『オルタナティブ』『オルタナ』という言葉に出会ったのはELLEGARDENという日本のバンドを知った時だった。


ELLEGARDENプロフィール(通称:エルレ

細美武士(Vo,G)、生形真一(G)、高田雄一(B)、高橋宏貴(Dr)の4人からなるロックバンド。1998年12月に結成。2002年に1stフルアルバム「DON'T TRUST ANYONE BUT US」をリリースした。2006年11月発売のアルバム「ELEVEN FIRE CRACKER」はインディーズリリースながらオリコンチャート初登場1位を記録。2008年5月、新作制作にあたってメンバー間のモチベーションの差が出てきたことを明らかにし、同年9月のライブをもって活動を休止した。以降はそれぞれ異なるバンドで活動してきたが、2018年5月に活動を再開することを発表。8月に復活ツアー「THE BOYS ARE BACK IN TOWN TOUR 2018」を開催した。

ELLEGARDENのプロフィール - 音楽ナタリー


エルレ自体が日本のオルタナティブ・ロック(主流音楽に対するカウンターカルチャーとして生まれた音楽ジャンル)を代表するバンドと言われていた頃、活動休止前のシングルのカップリングとして"Alternative Plans"という曲を発表した。


Dreaming of the day
We have some alternative plans
Like holding hands
And staring up
And counting little stars
Smart enough to know
It's sort of just a little joke
I'm sorry
I never meant to be like this

俺たちには他の方法がなかったのかなって
一日中夢見てる
手を繋いで
星を見上げて
星を数えるみたいな
そんなの馬鹿げたことだってわかってる
ごめんね
こんなつもりじゃなかったんだ

"Alternative Plans" ELLEGARDEN


音楽は常にいろんな意味をはらんでいる。特に今もなお活動を更新している人たちの曲ならなおさら。これを活動休止することへの後悔の曲だと考える人もいれば、いつもみたいに馬鹿やって騒いだ後の言い訳の歌と考える人もいるだろう。これはこうだ、と決めつけたり深く考察することにここでは大きな意味はない。ただボーカルの細美武士という男が、ダークな表題曲の"Salamander"と打って変わって、メロコア(メロディック・ハードコアの略)らしい爽快なメロディと軽やかな歌詞でこの歌を歌い上げることにドキドキしたことを覚えている。

結局、この後すぐにELLEGARDENは活動休止した。けれど、その10年後の2018年に活動再開し、今でも精力的にバンド活動を続けている。あの時、自分たちの進む道を模索していたオルタナロックバンドは、彼らなりに「オルタナティブ」という言葉を、その意味を曲の中で伝えてくれていた。

改めて『オルタナティブ』について思考する

そして今、私に『オルタナティブ』を発信してくれている存在が、龍宮城である。


彼らはグループのプロデューサーでもある女王蜂のアヴちゃんからもらったオルタナティブ歌謡舞踊集団』という肩書きを掲げて活動しているが、2025年6月末に発売された"WALTZ"という楽曲をもって、デビュー前からずっと彼らを見守って、支えて、作り上げてきたアヴちゃんの手を離れることを発表している。

良くも悪くもアヴちゃんの影響力は凄まじい。私自身、好きになる前から「あのアヴちゃんのプロデュースの?」という認知だけはあった。その時も龍宮城の曲を聴き、MVを観たはずだ。けれど、そこから感じられるアヴちゃんのセンスにしか目がいっていなかったというのが本音。『オルタナティブ歌謡舞踊集団』と言われても「?」だったし、「アヴちゃんがそういうなら、それで」という程度だった気もする。なんなら「女王蜂もオルタナバンドだもんな」と浅く思考して終わっていた。

そんな龍宮城がセルフプロデュースの体制に移行してまず発信しているのが『Q.あなたにとってオルタナティブとは?』という問いと、メンバーひとりひとりの答えである。(この記事を書いている2025年7月8日時点では3番目のRayくんまで公開)

これらを発信する前日、龍宮城は今までのロゴとシンボルを変更するアナウンスをしたが、それに対するファンの反応は様々だった。

おおよそが「戸惑い」で、一部が「拒絶」だったように思う。私もかなり「戸惑い」に近い感情になったが、自分自身は不確実性を感じる行為がかなり苦手なので、ここから何かを邪推したり、考察したりすることはしなかった。というかできなかった。なぜならまだ、私は何も知らない状態だから。ただその時は、自分の戸惑いに落とし前をつけるのは自分しかいないと腹を括るしかなかった。

言葉で声で想いを知る

そして公開されたのが、2025年7月30日にリリース予定の新曲"OSHIBAI"のSound Teaserと壱から始まる問答だった。

はじめに公開されたITARUくんの動画を観た時、自分の尺度を彼らに押し付けることの無意味さを改めて思い知った。龍宮城は、ずっと前しか向いてないのに、着実に高く深く進んでいるのに、想像と違うというだけで、期待と異なるだけで、何かにがっかりしたことがなかったか?と自分を振り返った。落ち込んだ。

続く動画のKENTくんの言葉にもまた別の思考を引きずり出された。彼は『オルタナティブ』に自分自身を重ねて、その言葉に「何にでもなれる」という自由さを乗せた。零零FCツアーで切実な声で、心で「一度きりの人生で 何度もの人生を作ってみせる」と言ったKENTくんの想いそのものが「オルタナティブ」という感覚だったのだろう。

そして、今日公開されたのがRayくんの動画である。この答えを出した彼が、どこまで今の龍宮城を取り巻く状況を想像していたかはわからない。この答え自体はRayくん自身の表現の根幹にあるような、そんな揺るぎない意志を感じるので、こちらの状況を考慮してなんてことはないのかもしれない。ただ、彼の言葉は、龍宮城に愛着を持つ多くの人間の光になるような、そんなものになったのは間違いない。



ありふれた存在にはならない

信じるということは、目の前のものを受け入れて、時に薬になったり、毒になったりするそれを、自分の中で押さえ込んで解毒していく行為だと思っている。そのくらい私にとって腹を括った行動なので、ほかがなんと言おうと揺るがないのだけれど、自分が信じるそれも人間なので、その人間が苦しむ事象を許すことができない。だからこそ、苦しみを喜びこそすれ、最後には打ち勝つ生命力を持つ人間を確実に信じたくなる。龍宮城は私にとって今そんな存在なのだ。

FC(ファンクラブ)ツアー以降、無限の幕が下りた先にあるものをこの目で見てみたいと思っていた。そんな時に、壱から始まった『オルタナティブ』の問答は、その先を見るための装置となり、メンバーのそれぞれの『オルタナティブ』を受け止めて、噛み砕き、飲み込んで、私はより一層彼らを好きになるのだと思う。かつて私に「オルタナティブ」を教えてくれたバンドのように、確実に唯一無二の存在になる。そう信じてる。


あなたにとっての『オルタナティブ』とは何ですか?



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追記(2025/07/08〜)

4日目はリーダーのKEIGOくん。本当に勝手になのだけど、第二章の始まりを担う"OSHIBAI" というタイトルは彼にこそ相応しいと思う。それは決して演技の仕事をしているからという理由ではない。芸の世界に愛し愛されている人だと思うから。

そんな人は『オルタナティブ』を「生き様」と言う。常に新しく、メインストリームにとって変わる概念を、生き様と言い切るのはどれだけの覚悟がいることなのか。私には計り知れない。

「畢生」って読めなかった。聞き取れもしなかった。

畢生
一生を終わるまでの期間。一生涯。終生。
畢生(ヒッセイ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

Sくんにとっての『オルタナティブ』が人の一生という意味の「畢生」なのは、どこかKEIGOくんの「生き様」と繋がるものがある。

そもそも『オルタナティブ』は、「代替」や「主流に対する新しいもの」という意味を持っていて、何か比較対象があって初めて成り立つ「相対的」な概念である。一方で、アヴちゃんや龍宮城のメンバーは、その言葉に「絶対的」で完全に独立した意味を見出していそうなのが興味深い。確かに確立していない概念に対する方が、想いを込めやすく、その意味では直接的な意味が曖昧な『オルタナティブ』は最適解なのかもしれない。

コンテンツ消費まとめ【2025年6月】

奇跡的にドラマ観られました!

  • FODとU-NEXTがあればたぶん無敵(Huluも必要)
  • 文章の熱量が作品ごとに違うと思うけどそれは別におすすめだからというわけではないこともある
  • ◆がBLドラマ、●はノーマルドラマ
  • ネタバレはナチュラルにしてる
  • ファンに対して配慮してないので無理!と思ったら読まないでください

目次

ドラマ

●年下童貞くんに翻弄されてます(2025)

予定調和といえばそうなんだけど、顔が可愛い2人と、顔が綺麗な当て馬(鈴木康介だ)による麗しいラブコメって感じて楽しかった。たぶん悠くんのファンじゃなきゃ楽しめる。どうでもいいけど、堂前帝都って名前がめちゃくちゃいい。

映画

マキシーン(2024)

たしかにホラーではないかもしれないけどこんなにファイナルガールのアクション映画になるとは思っていなかった。確かに二作目見てる人が最大母数という話だろうから、仕方ないのかなと思うところもあるけど、期待より下だった。

見える子ちゃん(2025)

感想はこっちに。面白かったです。

リロ&スティッチ(2025)

多感だから大泣きした。そしてスティッチがあまりにも名探偵ピカチュウすぎる。

沈んでくスティッチで「海嫌い」の伏線回収するのがあまりにもつらいんだけど、無敵なら沈んでも死なないんじゃ?と思ったら死にそうな展開で焦った。生きててよかった。

きさらぎ駅 Re:(2025)

途中まではこのギミックをどこまで遊び倒せるかだったけど、ラストはなるほど〜!になった。面白かった。(ホラーの感想ではない)

ライブ

Dリーグチャンピオンシップ

CyberArgent Legitさん‼️
完全優勝おめでとうございます‼️

@user1v0ewtnjfh 20250619 #DLEAGUE 24-25 CS 総合優勝おめでとう〜!本当にカッコよくて強い最高のチーム♡ #cyberagentlegit #TJBB #LDH #THEJETBOYBANGERZ @CyberAgent Legit @TAKUMI @jigoku_lilshow @Ato Kojima @AYUNA @CHAA @ena @KAI→ 🦦 @KANATO @翔星 @うた丸 @勝俣翔史 @Chris Ackey @中田フィッシュ(FISHBOY) ♬ オリジナル楽曲 - mnm

ようやくですね…めちゃくちゃ感動しました…ありがとうDリーグ…大好きですDリーグ…

来期は2リーグ制になるし、チームも増えるし今期以上は時間を注げないかもしれないけど、会場で応援してこそとも思うので、できるだけ行きたいです。みんなも来てね。

🔽Dリーグとは
https://home.dleague.co.jp/

蛇足

6月ってなんか一瞬だったな。月初に龍宮城の秋ツアーのチケット当落があって、チケット富豪になって(良くない)、初めてパネルが当たって、Dリーグがあって、龍宮城のポップアップの当落があって、夏フェスの発表があって、タイに行く準備して。何もしてないのにお金だけは出ていって。なら映画いっぱい観ようと思ったのに、マジで大したことない。疲れてるのかな。夏バテかな。今から真夏が怖い。

すらすら絵にも描けない美しさ〜龍宮城と出会って4ヶ月の現在地〜

現場はそれなりにあるのに知り合いと言える人も増えないまま、龍宮城のオタクになってから4ヶ月経ちました。自分の人望のなさと怠惰さを嘆きつつ、ド新規としてこだわりがそこまでない状態の今を書いておこうと思います。

本題に入る前に:私が出会った「龍宮城」とは

日本テレビスターダストプロモーションソニーミュージックがタッグを組み、アヴちゃん(女王蜂)がプロデュースを務めたオーディション企画「0年0組 -アヴちゃんの教室-」の合格メンバーによって結成された“オルタナティブ歌謡舞踊集団”。メンバーはITARU、KENT、Ray、KEIGO、S、冨田侑暉、齋木春空の7名。2023年4月にソニー・ミュージックレーベルズからプレデビューシングル「RONDO」をリリースし、5月にデジタルシングル「Mr.FORTUNE」でデビューした。
龍宮城のプロフィール - 音楽ナタリー

目次

はじめに 〜龍宮城との出会いから4ヶ月〜

振り返ってもかなり怒涛な1ヶ月を過ごしていたんだな。面白すぎる。この期間が一番楽しいよね、という。

この頃、LDHEXILEなどが所属する事務所)推しグループ(THE JET BOY BANGERZ、以降TJBB)の現場がないのが耐えられなくて、NEXT VIRAL ARTISTで対バンしたスターダスト(超特急らが所属する事務所)のSUPER⭐︎DRAGONのリリイベに行くことを決めました。その流れで、「龍宮城が武道館でライブやるんだ〜」となったことが武道館のライブに行ったきっかけです。本当にたまたまです。数奇ですよね。

今でもTJBBは推しだし、現場が被ったらどうするのか自分でもわからないけど、多分できる限りどっちも行くと思います。なのではやくスケジュールは出してください。よろしくお願いします。(来月はTJBBを観にタイ🇹🇭のフェスに行きます)

龍宮城と他のグループとの違い

この3ヶ月間に何をしていたか

武道館からFC (ファンクラブ)ツアーがあって、その間にもフェスに出たりしていたので、とりあえず行けるところに行きました。




FCツアーの大阪に行かなかったのは少しだけ悔いではあるのですが、Dリーグ(ダンスのプロリーグ)の現場があったので仕方ないです。どこの現場も楽しかったけど、Parallel Worldが一番スターダスト濃度が高くて面白かった!

あと、龍宮城は個人のSNSInstagramTikTok)(※TikTokはKENTくん以外)があるし、公式も一日一回はTikTokを更新しているのでそれが毎日楽しみですね。直近だと公式から『黒執事』のコスプレ画像が投下されました。個人的にはRayくんがInstagramにあげてたオフショが好き。




コスプレに明るくないので「眉毛ほそ〜!」となっているのですが、日々色んなことに挑戦してておもろいなと素直に思う。グループを知らない人たちに自分たちをどう届けるのかというのは常にボーイズグループの命題だとは思うので、なにごとにもチャレンジしている姿は美しい。キラキラしてる。

スタダとLDHの違い〜教育編〜

【注意】ここからは、スタダとLDHの両方のグループを見てきた私個人の勝手な考察です。

龍宮城を追いかけ始めてから、スタダとLDHのグループの違いを感じることが多々ある。それは例えばスターダストとLDHの「教育」の考え方の違い。LDHのNEO EXILE(LIL LEAGUEなどLDH最若手のグループ4組の総称)も龍宮城とデビュー日は近いし、そう遠くない存在の同世代のグループなのに日々の時間の使い方が全然違う。(特に10代のメンバーにおいて)

  • スタダ:日々学校に行っていることを感じられるし、大学に行く可能性がある
  • LDH:とにかく毎日リハーサルで、学生生活らしいことはしていないし、大学はほぼ行かない 

LDHは確実に学生生活と引き換えにして活動に賭けていると言ってもいい。だからこそ自分たち(LDH)で学校を作って、高校卒業資格を取れるようにしている。もちろん効率も考えつつだろうけど、とにかく最大限時間を割いてパフォーマンス向上を目指している。そういう脳筋なところがLDHのグループの好きなところだったりするが、引き換えにしてるものも多いと思う。

一方でスタダは活動しながら高校大学に通って卒業して、普通にすごい。色んな可能性を模索しながら生きていける環境は大事だと思う。例えば龍宮城のRayくんが大学に行く姿は容易に想像できるし、きっとそこでしか出会えない人やものごとがたくさんあるだろう。

元々ダンサーとして活躍し、早稲田大学の法学部に現役入学&現役卒業したTJBBの桑原巧光くんという激ヤバ人間がいるので、何とかなります。たぶん。(卒業直前にLDHのオーディションを受けていたので、合宿の合間に大学の課題をしていた)

私が龍宮城に感じる魅力

武道館を経て、ライブ映像を観ている1ヶ月目の段階では、パフォーマンスにストイックに向き合い、"あえて"自分を出さない姿に、困惑と魅力を感じていた。

例えば、率直に、『BL』 や『BOYFRIEND』をパフォーマンスを観るたびに、違和感を感じると同時に、無垢さからくる美しさを感じていた。その時はあまり考えすぎないようにしていたと思う。

そこからアヴちゃんのプロデュースが終了することが発表されたり、並行して『龍TUBE』*1を観始めたり、FC限定動画を観たり、YouTubeで『龍宮城、武道館に至る道』を観たりしてなんとなく今の「龍宮城」が分かってきた。彼らは与えられた環境やチャンスを最大限活かせるように思考して、行動して、そのために必要なことは何でもやろうとする人たちなのだと。それはもしかすると、アヴちゃん先生から学んだことなのかもしれない。

そもそも、デビューから今までで「龍宮城って女王蜂だよね」と言われることも少なくなかったと思う。昔の私もそう思ってた。それに対しては、あんな個性的なプロデューサーが楽曲含め手掛けているんだから「それはそう」としか言えない。そのことが魅力のひとつになっているとは思うけど、その前提を乗り越えて「龍宮城」を見てもらうことに実直に向き合ってきた結果が今の姿なのだとしたら、年齢には比例しない相当な経験値がついているであろうことも納得ができる。そのリアルな「龍宮城」の姿を好ましく思わない人たちもいるんだろうけど、私はこれこそ今の彼らの魅力だと思う。そして、これに対して「変化を恐れること」はあまりにも無理解ではないだろうか、と所詮ド新規のオタクは思うわけです。

Pick up : 龍宮城のおすすめ曲(MV)

龍宮城にはめちゃくちゃいい曲ばかりなのだけど、1曲を選ぶとしたらDEEP WAVE一択。目まぐるしく変わっていくテンポと曲調に、目がまわってしまうと思いきや、曲全体の気だるい雰囲気がずっと残っているので、変化自体が心地よくもあるという不思議。大好きです。

ファンコミュニティとの距離感

正直、自分はあまりにも怠惰なので、どこの界隈でも積極的に交流をしないんだけど、話しかけないでくれとは思ってないので、何卒よろしくお願いします。大体、Xにいます。

なんかいつも現場にいるな、という存在になろうと思ってます。とはいえあんまり接触イベントにモチベーションがないのと、ライブ現場がないので困っている。

オタ活としてのTikTok

最近のトレンドはTikTokで生まれるということを鵜呑みにして、動画をちまちまあげています。個人的なお気に入りはこちら。

『龍TUBE』は◯◯王がめちゃくちゃ好きなのでその更新を待つ日々です。

終わりに〜これからのスケジュールとか〜

とりあえず秋ツアーには全部行く予定なんですけど、夏の予定はポップアップ以外なしで大丈夫ですか?夏フェスとかないですか?新規ハイで海外にも行けますけど大丈夫ですか?

ないならないで、毎日ライブのBlu-rayを観る日々になり、現場至上主義の自分が耐えられる気がしないです。

ホントニオネガーイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

このために動画をXにアップしました(健気)

追記:奇跡のTikTokコラボ

そう言えば嘘みたいな俺得コラボが起きていたことを書き忘れてました。推しと推し(龍宮城のRayくんと TJBBのHINATAくん)が並んで踊ることなんてあるんや...

*1:龍宮城がゲームやVlogをアップしているYouTubeチャンネル 龍TUBE - YouTube

映画『見える子ちゃん』


ストーリー

ある日突然、霊が"見える"ようになった女子高生・みこ(原菜乃華)。ヤバすぎる霊たちに囲まれたみこが選んだ生き残り術は、まさかの「見えていないフリ」。親友のハナ(久間田琳加)に霊が憑いても、同級生のユリア(なえなの)に見えることがバレそうになっても、ただひたすらに全力スルー。しかし、産休に入る担任(堀田茜)の代理として遠野先生(京本大我)が赴任してくる。何やら異様な霊が憑いている遠野の影響か、ハナの様子に異変が生じついには倒れてしまう。ハナを助けるため、みこはユリアや昭生(山下幸輝)と共に遠野の謎を追ううちに、驚くべき事実を知ることに。果たして、親友を救い、文化祭を無事に迎えることはできるのか──。"見えていないフリ"を貫いてきたみこが、ついに「無視できない」恐怖に立ち向かう!
映画『見える子ちゃん』公式サイト

感想
日本のホラー映画は基本的に毎年観ようと思っているんですけど、これはスルーしようと思ってた。ごめん。私が間違っていました。Xでじわじわ話題になっているのを察してすぐ観ました。ありがとうイーロン。  

ということで観る予定がある人はブラウザバック。

なんでスルーしようとしていたかというと、ホラーよりも青春キラキラ映画みたいな雰囲気を感じていたからなんだけど、もちろんキラキラ映画の要素もあり、ちゃんとホラーの要素もあり、実はそれだけじゃないハッピーな映画でもあり。総合得点95点みたいな満足度が高い映画でした。

ホラーとしての良さは霊的なものの表現に尽きるんだけど、人間そのものの恐ろしさも感じられるのが良い。お母さん怖過ぎる。生きてる時が一番怖いよ。小学生も怖いよな。早くどっか行ってくれよという気持ち。

それと比較してお父さん!お父さんにはずっと違和感があったけどそういうことか〜と分かった瞬間めちゃくちゃ泣いた。レバニラで泣くとは思わなかったです。あれなのかな、お父さんに声かけたら逆に消えちゃうとかなのかな。いてくれるのは嬉しいけど話せなくて切ないよね。

あとは生徒会長最高〜!そもそも顔が良過ぎる。生徒会長のシーンは大体面白くてしんどかった。愉快な生徒会長。学校から出られないのは寂しいよね。なんか生徒会長の既視感は『学校の怪談』かもしれない。共存する幽霊。とてもとても懐かしい。

ここまで書いてても、この映画の良さは全然伝わらないと思うんだけど、とにかくいろんな展開があって最後まで飽きなくて面白かったです。あと、撮影してるロケーションが真面目に地元すぎて、というか茶臼山が小学校の思い出すぎてとてもとても懐かしかった。観光地でもなんでもないあの土地。スネークセンターに来るついでに廃校を眺めてください。

コンテンツ消費まとめ【2025年5月】

引き続き全然ドラマ観てないです。

  • FODとU-NEXTがあればたぶん無敵(Huluも必要)
  • 文章の熱量が作品ごとに違うと思うけどそれは別におすすめだからというわけではないこともある
  • ◆がBLドラマ、●はノーマルドラマ
  • ネタバレはナチュラルにしてる
  • ファンに対して配慮してないので無理!と思ったら読まないでください

目次

映画

アメリカン・サイコ(2000)

龍宮城のJAPANESE PSYCHOのタイトルの由来がおそらくこの映画なので観た。かなり狂い√﹀\_︿╱﹀╲/╲︿_/︺╲▁︹_/﹀\_︿╱▔︺\/\︹▁╱﹀▔╲︿_/︺▔╲▁︹_/﹀▔\⁄﹀\╱﹀▔︺\︹▁︿╱\╱﹀▔╲︿_/︺▔\︿╱\︿︹_/▔﹀\_︿╱▔︺\︹╱﹀▔╲︿_/︺▔\╱﹀╲▁︹_/﹀\_︿╱▔︺\︹▁︿⁄╲︿╱﹀╲︿だった。

未完成の映画(2024)

ロウ・イエの映画は大体観てるので観た。この人、フィクションであろうと、ドキュメンタリーであろうと、モキュメンタリーであろうと本当に映画作りが上手い。そうだ、これはコロナの映画だったと途中で思い出したので、トラウマがある方は注意。

ノスフェラトゥ(2024)

今の時代にここまでゴシック映画を作る理由ってなんなんだろう。流行ってるのかな。自分自身はここテーマは好きな部類だし、公開されたら観ている方だと思うけど、そんな人間が増えたようには思えないんだが…。主演にリリー=ローズ・デップなんだ。変にちゃんとしてるな。

そんなことはさておき、冒頭で舞台がドイツなのに英語で喋ってるのが気になったけど、一旦全部忘れて見てみると、とにかく真っ当にゴシックをやろうとした上での映像の美しさに感動した。途中でエクソシスト的な戦いになっていくとなんだか急にチープな感じがしたのだけど、クライマックスのエレンとノスフェラトゥのシーンは本当に美しかった。あのシーンを見るために映画一本観たんだなという気がしている。

『ウィッチ』の監督と言われて納得したけど、この質感なら個人的には別監督だけど『ノベンバー』みたいな感じが良かったな〜。

ライブ

5/4(日)GANMI presents 舞踏会 vs KID PHENOMENON


5/6(火)MA55IVE THE RAMPAGE リリースパーティ

いつものZERO TOKYOではなくZepp Shinjuku(Tokyo)でリリパ。どっちも同じだろという感じなんだけど酒の影響がないのでZERO TOKYOがいいな〜と思います。今回はトークパート多めだったけど、マッシブがだらだら自由に話してるところも好きなので楽しかった!

5/7(水)女王蜂 全国ホールツアー2025「強火」


5/9(金)LIVE TOUR 2025 ||:ONE N' ONLY

ワンエンの単独ライブは初めてでした!武道館ライブというメモリアルな場面に立ち会えてよかった。みんなの気持ちがこもっており激アツライブでした。

5/18(日)龍宮城 FC LIVE TOUR「零零」東京 Zepp Shinjuku(TOKYO)

5月2度目のZepp Shinjuku

5/20(火)龍宮城 FC LIVE TOUR 「零零」 愛知 BOTTOM LINE


5/30(土)GREEN FLASH FES

初・福井でフェスでした!とはいえヤコバで行って帰ってきてなので、恐竜とキューストのオタクの子供たちとめちゃくちゃひさびさのTJBBのライブ現場と蕎麦とみたいな断片的な記憶しかないですね。以下は朝6:30の福井駅前恐竜です。

とはいえライブがやばい楽しかったのですべて帳消しになりました。

おわりに

ライブ現場狂いなので5月は最高でした。それなのに6月は暇すぎてどうしようかと今から心配で心配で。逆に映画に時間を使えるぞ!と喜びたい。

そういえば龍宮城だけについて書くnoteを作りました。

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全黎連(全て黎様が正しいでございます)

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私が選ぶ、龍宮城に演じてほしい戯曲たち【6選】

はじめに

龍宮城FCツアー「零零」に参加して、彼らの「物語を愛する」「物語を紡ぎ出す」パーソナリティと、「舞台の上で生きて死ぬ」覚悟に舞台作品との親和性を感じ、急に書き残したくなった脳内妄想の記録。私自身がよく観劇していたのは5年前くらいまでなので、そのあたりの作品が多いです。

改めて「龍宮城」とは

日本テレビ “スクール型”オーディション番組『0年0組 -アヴちゃんの教室-』から誕生した【オルタナティブ歌謡舞踊集団】。
教室での壮絶な試練の日々を乗り越えた “ヤバい奴ら”で構成された7人組。
圧倒的な存在感を放つバンド・女王蜂のヴォーカル、アヴちゃんによるプロデュースで2023年ソニー・ミュージックレーベルズよりデビュー。

龍宮城オフィシャルサイト&ファンクラブ「龍宮場」

龍宮城FCツアー「零零」の記録
aooaao.hatenablog.com
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ただ、割とよく話されているだろう『TRUMP』と『メサイア』は今回除外することにしました。ストレートプレイがメインです。あと、メンバーの名前は演技仕事の漢字表記を採用します。

①淋しいマグネット

ストーリー

海沿いの小さな町を舞台に、4人の少年の9歳から29歳までの成長を追った物語。
いつしか離れ離れになっていた彼らが、10年ぶりに出会った。ぎこちない再会を軸に、子供時代の記憶や秘密が明らかになっていく。9歳、19歳、29歳の3つの場面が行き来し、そこに夢のようなおとぎ話が劇中劇として絡み合い、現実とファンタジーを織り交ぜながら予想もしない結末へと繋がっていく。

D-BOYS STAGE 10th「淋しいマグネット」


戯曲について
この作品が日本で正式に上演されたのは、俳優集団D-BOYSによる演劇ユニット公演Dステのみ。とても良い作品なのに再演がないままであまり知られてないのがとても残念。

この頃のD-BOYSは、テニミュや忍ミュのいわゆる"2.5次元俳優"のイメージとは別に、本当に真っ直ぐなストレートプレイやシェイクスピア作品などをこのDステでやることで新しい姿を模索していたように思う。私はそこ姿が好きだったし、だからこそ応援していたけれど、今はD-BOYS / Dステ自体がほとんど忘れ去られた存在になっている。

その中でも、D-BOYSの後輩グループにあたるD2がこのDステにメインで参加したのが『淋しいマグネット』で、D2を最も応援していた自分はこの作品にとても思い入れがある。

『淋しいマグネット』は観るたびにいつも違う感想が湧き上がる。そこにこの作品の無限の可能性を感じる。登場人物は9歳から29歳に成長していき、現世とファンタジーを行き来し、現実世界で起きている悲しみをファンタジーの世界で昇華していくような浄化作用を感じつつ、それでもしっかりと前を向くために悲しみに向き合う。そんなシーンが入れ替わり立ち代わり展開されていく複雑な青春群像劇で、舞台演出も魅力的。


ここがポイント
私がこの作品を龍宮城のメンバーで観たいと思ったのは、「青春群像劇」であり「舞台演出」にさまざまなアイディアを反映できそうだと感じているから。この世界観を保たせるためには、登場人物たちが抱える複雑な感情を、非現実的な演出を用いて表現する必要がある。「あり得ない」を「あり得る」に変える必要がある。その可能性が彼らにあると、私は思う。

ここからは観ている人にしかピンとこないことだけど、基本はどのメンバーにもリューベンをやってほしい。みんなのリューベンが見たい。特に佐藤海音くんと西田至くん。ゴンゾのような一見普通そうなのに胸の奥底に闇を抱えているキャラクターは竹内黎くんとか冨田侑暉くんが合いそうだなぁ。本当は全役シャッフルがいい。

②Equal

ストーリー

18世紀初頭、ヨーロッパの田舎町。
青年ニコラは肺の病を患っており、もう長い間病床に伏していた。
幼馴染の青年テオは、町の小さな診療所で新米医師として働いていた。
テオが医学を志すようになったのは、幼い頃から病弱だった親友の身を案じてのことだった。
ニコラは、そんな自分がテオの人生にとって重荷になっているのではないかと心情を吐露する。テオは苦悩するニコラのために、かつて実在しながらも失われた学問「錬金術」を蘇らせようと試みる。それは「錬金術」における主要研究とも言える「不老不死」の実現を目指すものであった。
だが、死期の迫るニコラが次第に不可解な行動を見せるようになる。
そして、テオとニコラの運命の七日間がはじまるのだった。

イコール | ワタナベエンターテインメント


戯曲について
私の『Equal』の原体験は三上、辻本、牧田、山口のバージョンなのですが、もうどこにもその映像がないのが悲しい。『TRUMP』シリーズ、舞台『刀剣乱舞』で名前が知られている末満健一さんのオリジナル作品。

ニコラとテオという役を2人の役者が交互に演じる、ということ自体に仕掛けがある物語。代わりはいないと思っていた自分という存在が揺らいでいく。自我の崩壊。


ここがポイント
そんな物語を「代わりはいるよ なんて考えられない!」と叫んでいる龍宮城がどう演じるのか、とても気になる。

「自分として生きること」がテーマのひとつだと思うので、そのあたりを掘り下げて、彼ら自身の考えを織り交ぜて演じる姿に興味がある。

これも2人組を全組み合わせでやるのがベストだけど、全通(ぜんつう)はできないので、竹内黎&米尾賢人、佐藤海音&齋木春空、米尾賢人&西田至、佐藤海音&西田至、竹内黎&伊藤圭吾、冨田侑暉&伊藤圭吾は確実に見たいです。(ない話)

今まで、ストレートプレイ、朗読劇、ミュージカル(韓国)といろんな上演形態で演じられていたので、どんな形でもいいけど、個人的にはストレートプレイがいいな。最後のシーンをどのように作っていくのかが肝なので。

③巌窟少年

ストーリー

魔女狩りの時代、迫害された魔女たちの棲み家だったとウワサされる"巌窟(がんくつ)”と呼ばれる洞窟内の住居区。そこで共同生活をすることになった"ワケあり”少年たち。彼らは衝突し、融和し、誓い、裏切り合いながら時を共にする。そして、閉ざされた青春のひと時は、穏やかに崩壊していく・・・。

劇団Patch『巌窟少年』 - 取り留めもない


戯曲について
これも『Equal』と同じ作者の末満さんのオリジナル作品。末満さんがプロデュースする形で立ち上げた劇団Patchのために作られた物語です。

巌窟という狭く暗く寂しい場所で肩を寄せ合っている少年たち。今以上に願い過ぎなければそのまま幸せに生きることができたかもしれないのに、物事は変わらずにはいられない。そんな普遍的な事実がファンタジーのような世界観で展開されていく。作者の末満さんはこれを自分にとっての『ライチ光クラブ』と言っているので、それをイメージしてもらうと良いかもしれない。

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改めて自分の感想を読み返してみて、自分がこの頃多感に生きていたんだなということに感動した。もし今この話を初めて見た状態としたら、こんなに色んな感覚を拾えるだろうか。まぁそんなことはどうでもいい。

トーリはこの巌窟のリーダーであり理想をこの世界の中に投影していた。ガフはこの巌窟を最後まで信じていた。エンゾは楽園を創造し崩壊を見つめた。マシマシは巌窟に光をもたらした。ルルは世界の真理に辿り着いた。ゴンサンはたったひとつだけ守りたいものを守った。それぞれの思惑で均衡を保っていた巌窟が崩壊していく。


ここがポイント
龍宮城の皆さんはかなり素直で、他人にも優しく、それぞれにリスペクトをもち、ライバル心とは若干違うベクトルの競争心がありそうだと思っている。この『巌窟少年』のように、ともすれば依存関係のような関係性を築かなそうではあるので、逆に見てみたい。

トーリ:伊藤圭吾、ガフ:西田至、エンゾ:竹内黎、マシマシ:齋木春空、ルル:米尾賢人、ゴンサン:冨田侑暉が個人的にはピッタリです。と言っても知らんという話だと思うので、『巌窟少年』済で龍宮城のファンの方、ご意見ください。

ちなみに、私が愛した劇団Patchとはこんな人たち(でした)。
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④非情の大河をくだる時

ストーリー

舞台は都内の公衆便所。

そこは深夜、男が男を求めて集まる、なまめかしい無法地帯。

正体不明の詩人がどこからともなく現れ、便所の壁や柱を愛撫し始める。

「満開の桜の木の下には一ぱいの死体が埋っている。深夜の公衆便所の下にも一ぱいの死体が埋まっている…」

詩人はそんな妄想を信じて壁や柱を愛おしそうに愛撫する。

そこに詩人が入るために作られた、白木の棺桶を担いだ男が2人。

詩人の父と兄である。

奇行を繰り返す息子を追って、夜な夜な棺桶を担いで走り回ることに、心底疲れ果てた、父。

幻想の中にいる「強くたくましいおにいちゃん」でいるために、弟の混沌に寄り添い続けている、兄。

「にいさん、ぼくは気狂いじゃない。にいさん、ぼくを見捨てないで。にいさん……!」

詩人の叫びは、白昼夢のような真実を浮かび上がらせ、その幻想はやがて非情な現実となってゆく……

中屋敷法仁リーディングドラマ『ぼくらが非情の大河をくだる時ー新宿薔薇戦争ー』 - 取り留めもない

playtextdigitalarchive.com


戯曲について
時代背景が現代と大きく違うこともあってかなり難解に感じる戯曲。学生運動に夢を抱いていた詩人と、そんな詩人を見つめる兄と、現実を取り戻したい父。その3人のかなり詩的な台詞回しで物語が展開していく。

自分が見たのは登場人物が「詩人」「兄」「父」「ト書き」の4人で構成された朗読劇のバージョン。もうかなり内容を忘れてしまっているのだけれど、公衆便所を浮かび上がらせた舞台に散った薔薇の花びらが強く記憶に残っている。それ以外はかなりシンプルな演出。もちろん白木の棺桶なんてそこにはないのに、朗読劇という性質上、観客のイメージの中にさまざまな演出が見えてくる。

台詞の全てが露悪的な耽美さで、逆に強く男臭さを感じるほどなので、普通に演じると「嘘」になってしまう戯曲。体感してないとわからないとは思うが、あまりにも言葉がゴテゴテしていて、役者が上手ければ上手いほどコメディーに感じる。だけど、それが美しい。実際は詩人(弟)と兄の間の共依存関係を描く裏で、当時の学生運動を支持したことの責任を取ろうとしている。

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ここがポイント
私が初めて『0年0組-アヴちゃんの教室』を見た時に感じた、過剰な演出の中にある「真実」を見出す構図が、この作品との相似性としてあると思う。『非情の大河をくだる時』が非現実的な物語になってしまった今でも、あり得るのでは、と感じてしまう。言葉を尽くして全てを伝えたい、と思えば思うほど重たくなっていくというような感じ。

詩人は名の通り吐く言葉が全て詩的なので、迷いない世界を持つ至くんに真っ直ぐに演じてほしい。
元は詩人であり、弟にとっては代え難い強い存在だったけれど挫折してしまった難しい役所の兄には、「漆」という番号を与えられて努力を重ねた春空くんが合いそう。
ポケットに薔薇の種を忍ばせて、時にはさめざめと泣く情けない父を冨田くんがどう演じるのか興味がある。

3人にはこの戯曲の中で感情を爆発させてほしい。

⑤クロードと一緒に

ストーリー

1967年 カナダ・モントリオール。判事の執務室。

殺人事件の自首をしてきた「彼」は、苛立ちながら刑事の質問に、面倒くさそうに答えている。
男娼を生業としている少年=「彼」に対し、明らかに軽蔑した態度で取調べを行う刑事。部屋の外には大勢のマスコミ。

被害者は、少年と肉体関係があった大学生。

インテリと思われる被害者が、なぜ、こんな安っぽい男娼を家に出入りさせていたか判らない、などと口汚く罵る刑事は、取調べ時間の長さに対して、十分な調書を作れていない状況に苛立ちを隠せずにいる。

殺害後の足取りの確認に始まり、どのように二人が出会ったか、どのように被害者の部屋を訪れていたのか、不貞腐れた言動でいながらも包み隠さず告白していた「彼」が、言葉を濁すのが、殺害の動機。

順調だったという二人の関係を、なぜ「彼」は殺害という形でENDにしたのか。

密室を舞台に、「彼」と刑事の濃厚な会話から紡ぎ出される「真実」とは。

Being at home with Claude -クロードと一緒に-


戯曲について
続く取り調べの中で、ひとつひとつ明らかになっていく「真実」を見つめることが求められる。声を荒げ、涙を流し、唐突に心を閉ざす。観客はそんな「彼」の生の感情を受け止める必要がある。かなり疲労する戯曲ではある。

私は松田凌という役者が「彼」を演じる可能性がある限り、この物語をこれからもずっと追い続けたいと思っている。彼が演じ続ける中でも変容していっていることを感じているし、他の役者で見ても違う感情に気付かされる。

「彼」が「クロード」について語る言葉の一つ一つが宝物のように輝いていて、そこにいない存在を思い出して恍惚の表情を浮かべる「彼」が愛おしい。しかし、その不在にを思うと「彼」がこれほど楽しそうに話していることが悲しくなる。濃密な会話劇である。

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ここがポイント
「彼」「刑事」「速記者」「警護官」のたった4人しか出てこない。永遠に続く会話劇で、演じるには感情の発散の仕方がポイントになると考えると、ひとまず「彼」は全てのメンバーで見てみたい。それ以外はどうでもいいとは言わないけれど、本当に重要なのは「彼」なので。

それまで愛を知らなかった「彼」が、最も幸せとも思える出会いを経て、失うこと、傷つけられることの恐怖に怯えていく。全部本当なのに、あまりにも突飛で、はじめは誰も信じてくれない。言葉を重ねれば重ねるほど溺れるように潜っていく。

例えばイメージソングを考えたとして、直接的なテーマとしては『BOYFRIEND』が近いのだけど、「彼」が築いてきた関係性や根本的なつながりのイメージが『DEEP WAVE』だなぁと思ったりしている。

ねぇ BOYFRIEND
やさしくしないでよ
ぼくらはここまで惹かれあっていたから
ねぇ BOYFRIEND
泣きたくないきみの前ではMY BOYFRIEND


BOYFRIEND / 龍宮城

I'm going DEEP
もっと奥深くへ
辿り着くやがて
漂うまま僕らは満たし合って
ちょっと遠くなるね
でもどこか近くで
彷徨うから僕らは巡り合って


DEEP WAVE / 龍宮城

「パンケーキみたいにひっくり返った」という台詞を吐かせるにはみんなまだ少し早い気もするので、その時が来たらなのだと思うけど。

⑥春のめざめ

ストーリー

ドイツの中等教育機関で学ぶ優等生のメルヒオール、友人で劣等生のモーリッツ、幼馴染のヴェントラ。ある日の帰り道、メルヒオールはモーリッツに『子供の作り方』を図解で説明すると約束する。成績のさえなかったモーリッツは、学校での過度な競争にたえられず米国への出奔を企てるものの果たせず、将来を悲観して自殺する。一方、メルヒオールは半ば強姦のようにヴェントラと関係し、ヴェントラを妊娠させてしまう。自殺したモーリッツの遺品からはメルヒオールのメモが見つかり、ヴェントラとの事も発覚。自殺の原因とされたメルヒオールは親に感化院に入れられてしまい・・・。

「春のめざめ」|KAAT 神奈川芸術劇場


戯曲について
まだ何も知らない子供達が「モラル」を手に入れるために、自分たちの「欲求」に向かい合いもがき苦しむ。彼らの周りにいる大人たちはあまりにも滑稽で、これから彼らもそうなっていくんだと思うと絶望せざるを得ない。

正しくない行動がそれはそれとして提示される。苦しみ迷う姿が幻想的に映し出される。その全てを「経験」と言ってしまえば簡単だけれど、確かにその間には生と死があり、両手(もろて)を上げて良かったね、とは言えない。そんな苦々しさが残る。

どうにかなった主人公のメルヒオールよりも、モーリッツの素直さが報われなかったことをどうしても思い出してしまい、とても「楽しかった」とは言えない作品である。


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ここがポイント
【音楽】降谷建志、【構成・演出】白井 晃の組み合わせがとても印象的だった。特に、音楽はアンビエントな雰囲気を舞台上に作っていて、白井さんの演出を際立たせていた。音楽劇ではないけれど、魅力的な音楽効果で世界観を作り上げていたので、音楽的センスがある龍宮城の面々が創造する『春のめざめ』が観てみたい。

何も関係はないと思うけれど、メルヒオールには『秘密を持った少年たち』の玲矢を感じるところがあるので、佐藤海音で、モーリッツは米尾賢人くんかな。この2つの役の組み合わせでいろいろ考えられそう。浅はかな間違いを犯さなそうな竹内黎くんのような子がメルヒオールでもいいよなぁ、と思ったりする。

あと単純にKAATで龍宮城見たい。

終わりに

読まれる文章を目指したのに、長くなってしまったことを後悔しています。でも、今こうやって書いておかないと忘れてしまうので記録できてよかった。

一度きりの人生で
何度もの人生を作ってみせる


FCライブツアー「零零」KENTくんポエムパートより

どこかでまたみんなで板の上に立つ時、その時は必ずその姿を目に焼き付けたいと思う。