取り留めもない

映画や舞台の感想書いたり、たまに日記も

劇団4ドル50セント OPENREC.tv公演 「ときめきラビリンス」

www.openrec.tv

3月の改竄「熱海殺人事件*1以降マトモに舞台作品観てなかったんですけど、こんなに鬱々とした気持ちのときは屋敷さんの作品しかないよね!って気持ちでチケット買いました。給付金とボーナス全然使えてなかったしね。

元々は柿喰う客の永島さんのために屋敷さんが書いた一人芝居台本*2で、とにかくスパスパと展開し、たまに第四の壁ぶち破って来るのほんと久しぶりに浴びたなって感じ。欲を言えば永島さんのバージョンも観たかったよ~!

とはいえ、私がこれを観よう!と思ったのにはもう一つ理由がありまして、それはご存知ドルセンの福島雪菜ちゃん。2月に演った『アセリ教育』*3『学芸会レーベル』*4のドルセン側で一際輝いていた彼女の一人芝居観ないわけないよね。結果、めちゃくちゃ可愛い子が「普通」に女子高生演ってるのに、またもう自然と気が狂っているというか、ナチュラルなテンポでヤバさに近接していく感じがたまらなかった。

ここからはネタバレ。

思春期になり、自分がときめきすぎると失神してしまう性質であることに気が付き、これじゃ心臓が持たない!と訴えて共学から女子校に転校するも、逆にときめきがなさすぎて心拍が停止しかけるってどこのとんでも設定だよと思うのですが、それが中屋敷法仁です。それだけだったらまだしも、心拍が止まりそうになってバスタオル一枚で飛び込んだコンビニで出会った中の下の顔のコンビニ店員おかげで心拍が最高のロービートを刻みだす…このあたりがリフレインなのですが、私の大好きな三御堂島ひよりちゃん*5とはまたちがった暴力性(いや、リアルな暴力性)がもう最&高。ちょっとだけ平山夢明の小説を思い出しましたよ。

6月27日(土)いっぱいまでアーカイブ配信されるし正味30分の一人芝居、めちゃくちゃ見てほしい。っていうかほんとに屋敷さん狂ってるな…