取り留めもない

映画や舞台の感想書いたり、たまに日記も

劇団4ドル50セント×柿喰う客『アセリ教育』

 

あらすじ

西暦20XX年―
個人主義の暴走は教育機関を完全にマヒさせた!
政府は新学習指導要領「アセリ教育」を断行!
人権無視のスパルタ教育を子どもたちに施していた!
そんな中、最強の落ちこぼれが、政府に反旗を翻す…!?

公演 | 劇団4ドル50セント official website

感想

めちゃくちゃすきなやつ〜〜〜!

そして、牧田さんドチャクソ柿の人になりましたね〜〜〜!

滑舌が安心できる。これはいつもなんだけど、加藤さんは前半にヒヤヒヤさせてくる(滑舌的に)から牧田さんが出てきて喋るとめちゃくちゃ安心した〜〜〜!

あと普通に小松さんが馴染んでるのが面白い。でも、基本的にはでっかい(物理)から一番コナンくんみたいな格好が似合ってなかったです。それが逆に妙!

それに平田さん。イケメン役って多分そうだよね、うん、イケメン役やるよね!って心の中では分かってるんだけど、私のど真ん中とかけ離れてるから、「いつもイケメン役をやってる人」っていうラベルを貼ってしまう平田さん。好きです。今回で言うと、ずるい奴かと思ったらめちゃくちゃいいやつや〜ん!ってなって泣いた。

これで初めて劇団4ドル50セントとエンカウントした*1んだけど、結構真面目に舞台で演技してきたって感じのバッキバキぶり(?)で良かった。ごめんね偏見。特に福島さんの美しい顔と声の通りと手加減のなさが素晴らしかった。かわいい!!!を全力で出来る子が大好きです。

あとゲストの1人、広川さんもすごくよかった。タロウくん...

『アセリ教育』は最初からめちゃくちゃ笑わせてくるのに、最後は観客がスンッとなる感じのテンションに納めてくるのが柿!!!って主張してて良かったです。話としてはめちゃくちゃざっくり言うと下品な言葉を使わない『天邪鬼』なんだけど、もちろんニュアンスだけの話で。ゆとり教育のアンチテーゼとしてアセリ教育を導入したら、という妄想爆発。さらには人間の判断の尺度に対する思考停止が何をもたらすかというような、仮説の重なり。極論ばかりなんだけど決してあり得ない話ではなくて、人間の100年の思考をぎゅぎゅっと濃縮したような感じというのか。そんなことも考えずに「笑いにいこ〜」って思いながら劇場に行ってボッコボコに殴られる体験ができるのが中屋敷さんの脚本だな〜めちゃくちゃ演劇愛だな〜見習え〜*2みたいな気持ちになった。噛むとか噛まないとかそういう問題じゃなく、熱量。その人物であるからこそ表現できる、感情。そういうものが劇場にあるからみんな2時間に5000円以上払って、人によっては遠征して行くんだよなぁ、と実感した演劇体験でした。もちろん『学芸会レーベル』も観ました。

観劇日:2020年2月8日

*1:実際はザワでうえきやくんには出会ってるけどなんか違う気がするからカウントからは除外した。

*2:きっと1年も経つとこの頃のことは忘れてしまっているだろうからあえて書き残すと、2020年の2月に私はLDHの推しを某鈴木おさむに人質にとられて虚無になっていました。以上。