取り留めもない

映画や舞台の感想書いたり、たまに日記も

映画『君が世界のはじまり』

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STORY

希望と絶望を爆発させる夜が幕を開ける──。
大阪の端っこのとある町で、高校生による父親の殺人事件が起きる。その数週間前、退屈に満ちたこの町では、高校生たちがまだ何者でもない自分を持て余していた。授業をさぼって幼なじみの琴子と過ごすえん、彼氏をころころ変える琴子は講堂の片隅で泣いていた業平ナリヒラにひと目惚れし、琴子に憧れる岡田は気にもされず、母親に出て行かれた純は東京からの転校生・伊尾との刹那的な関係で痛みを忘れようとする。皆が孤独に押しつぶされていたその夜に、事件は起きた──。

About the Movie | 映画『君が世界のはじまり』公式サイト

感想

びっくりするくらい全然わからなかった。いや、感情の断片的なところは分かるんだけど、なんか体感温度が全然違うって感じで観ていても居心地が悪くてどうしようもなかった。一つは自分の年令だと思う。この映画の中の感情を受け止める前に理解しようとしている自分がいて、なんか嫌になった。そういう作品じゃないってわかってるのに、もう仕方がないのかもしれないけど、「分かろう」としている時点で違うって思うのに。高校生の自分だったらそのまま受け止められたのかな。この映画高校生が観に行ってくれるんだろうか。今の学生が観る感じがしない。せいぜい大学生~って感じ。なんかそれもどうなのかな。

あとは自分が女子高校だったから、高校生男女のやり取りが新鮮だった。逆に主人公の縁のような感情はまあたまに見たなと思った。だからこそ最初からすんなり入ってきたし、一周回ってちょっとだるいなと。もっとサラッとしてたんだよね。自分の周りでは。でも、そこに男子の存在があるとああいう雰囲気になっちゃうのかな。好きな子の好きな子が自分を好きで、それに対して好きな子が感情爆発させたらなんとも言えんよな。だからこそ最後の「綺麗」は純粋で素直な言葉の最上級として切なくはあった。

伊尾くん、ほんとわかんないんだよな。純くらいむちゃくちゃな方が寄り添えるんだけど。伊尾くんのその無秩序で少し優しいところが私は結構嫌い。純がメンヘラじゃなくてよかったなと思う。メンヘラだったら多分刺されてる。甲本ヒロトも「そうか~」て感じ。この選曲のせいで今の映画じゃなくなる気がするんだよな。『殺さない彼と死なない彼女』*1*2みたいな映画かと思ってたら『リリィ・シュシュのすべて』観てた(雰囲気伝われ)

伊尾くんは嫌いだけど、金子大地くんは好きだよ。なんか一生こじれたキャラクターやってそうなところも好き。今の時代になんかちょっと世の中をすかしてるみたいな雰囲気を持ってる俳優さんって大事だと思うんだよね。イケメンキラキラってテンションで2時間の映画を見続けるのも保てなくなりつつあると思うし。物語が面白いか、キャラクターが面白いか、その二択の後者でいっぱいお仕事してほしいな。

 

Filmarksやってます。おすすめください~!

filmarks.com

公式サイト
kimiseka-movie.jp

 

 

江戸川乱歩『孤島の鬼』の読書感想文

何故かこのタイミングで『孤島の鬼』にハマった友人から「読んでくれ、面白いから」という言葉を授かり、読みました。ちなみに、全く内容を知らないわけではなく、過去舞台で観ていたのでほんと朧げに内容は覚えていました。

話はそれるんですけど、これを読む前に家にあった『芋虫』読んでて、「これこれ、江戸川乱歩ってこんな感じだったわ」って感を取り戻すトレーニングをしました。

芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション2 (角川ホラー文庫) | 江戸川 乱歩 |本 | 通販 | Amazon

そうでもしないと、最近の読書怠り人間はあの文章についていけなくなるので...この間読んだ津原泰水『ペニス』で死んだ時みたいな読後感になりかねないので...

ペニス (ハヤカワ文庫JA) | 泰水, 津原 |本 | 通販 | Amazon

まあ同じ江戸川乱歩でも『芋虫』と『孤島の鬼』だと天地の差ぐらい書かれ方が違うとは思うのですが実のところ。同時期になんか観た方がいいのではと思って観てた横溝正史悪霊島』の方が近かった。

Demons Island | Netflix

本題です。江戸川乱歩にしては話の筋を通そうとしている、推理小説風な作品なので読みやすかったです。内容知ってるって言ってたくせに、途中まで諸戸道夫が真犯人だと思ってたし、蔵に閉じ込められてた双子のこともすっかり忘れてました。すいません。そんな上手いことあるかよ〜っていう諸戸から箕浦への復讐劇の真実とその裏にあるもっと薄暗い復讐劇の二重構造が面白い。正直、物語のトリック的なところにはあんまり惹かれなくて(自分の嗜好的に)、文章の凝り方とか犯人のどうしようもなく捻くれた結果の数々の所行が乱歩だな〜と笑顔になりました。実際は『パノラマ島綺譚』*1の方が影響を受けているんだろうけど、谷崎潤一郎フリークな私は『金色の死』*2を思い出しながら読みました。ところで、横溝正史悪霊島』も同じように壊れた家族と愛憎に溢れてるのでみんなこのテーマ好きすぎん???

『孤島の鬼』について、乱歩はどこに主眼を置いて読んで欲しかったんだろうって考えてみるんだけど、割りと連載物のがちゃがちゃ感からしていろんな要素を盛り込みこんだんだろうなと推測できなくもないので、個人的に好きだったところを書きます。

まず自分が望まずして不具に生まれたことから、望んで不具者を作るのであるという悪魔的な考え方と、その徹底した世界観を作り上げたあの島の存在がやばすぎて好き。あんなに誰も憧れない理想郷もないわ。それも、母親の愛(実際は母性ではないけど)のために諸戸道夫という美しい男が育ってしまったことから綻びが生まれて崩れ去っていくディストピア。いっそ美しい。一方、愛のために行動して最後まで拒絶された諸戸道夫の哀しさよ。箕浦、髪が白髪になったぐらいで文句を言うな。結婚もできただろ。というのは冗談ですが、自分の運命に翻弄されまくりながら、とはいえそれとは無関係に死んでいった諸戸のことを考えるとつらい。というようなことを舞台を観た時にも思ってたらしく、私の思考は3年前から何も変わってないしこれからも変わらないんだろうなと思いました。

視点を変えて、あれも一つ丈五郎(諸戸道夫の父)の作り出した「美しい」不具者なのだろうなと考えると、乱歩はこの手の不幸をめちゃくちゃ愛しているんだなという思いになった。

わかる。(終)

映画『私がモテてどうすんだ』

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恋ってなんなのかしら~~~~~~~~~~~~~~~!ってアニメ完走したときにも思ったのですが、花依ちゃんってよく考えたら不思議なキャラクターだよね。恋の感覚は分からないけど、恋愛のあれこれは分かるって?というところまで考えて実は花依ちゃんは男と男のクソデカ感情やプライドがさらけ出されるところが好きなんじゃない本当は?って思うようになってきた。ヤンキードラマとかヤクザ映画が好きなおっさんと同じ感じ。人を好きになる感覚がわからなきゃいくらなんでも萌えないんじゃない?あと、原作に忠実だと分かった上で、身近な人でカップリングできるのはかなりのツワモノだと思う。っていうかカップリングして妄想してるってことを本人たちに言っちゃう人間が性格が良いって言えるのか分からない…

というような部分は原作でも言えることだし、映画のあれこれには関係ないかなと思うので先に書いておきました。以下から映画の感想です。

どんな経緯でこの作品が映画化されることになったのか分からないですが、監督が平沼紀久ということもありめちゃくちゃ舞台寄りです。サッカー部じゃなくて演劇部が出てくるし、最終的にはカテコでエンドです。で、この改変がめちゃくちゃ良い。私モテって大体がルッキズムの話なんだけど、その話をギュッとまとめるために物語の中に更にヒロインを演じる人物を作ることで、今までルッキズムに無自覚だった(めちゃくちゃポジティブな子なので)花依ちゃんが自分の見た目の影響力に気がついて行動をし始めるという流れを作れている。それまでの花依ちゃんって自分の中で全てが完結してて、他との関わりがないから良くも悪くも他人から働きかけられることもなかったわけで。なんにせよ自分が変わらなきゃと思い立つくだりが原作より分かりやすかったと思う。

書き忘れてたんですけど、私モテは元々太ってる腐女子の花依ちゃんが、痩せて美少女の腐女子になってモテモテになるという話です。で、モテモテになってからの塩対応を見ていると『PRINCE OF LEGEND』の果音ちゃんを思い出してしまうんですよね。あっちでは奏様になびいちゃったけど、花依ちゃんは最後まで二次元の推ししか見えてません。そんな花依ちゃんを演じた山口乃々華ちゃんも富田望生ちゃんも可愛かったな~特に望生ちゃんは演技上手いし、『美食探偵』観てたから2号ちゃん///ってなった。

っていうかなんで六見先輩は新しい推しの名前知ってるん?ストーカーなの???吉野北人の顔してストーカーだったらこの世の摂理が狂ってしまうから止めてほしい。個人的にはふうじゅくんが演じる五十嵐くんが普通にかっこいいなと思うんですけど、まあ贔屓目で六見先輩が喋るたび沸いてしまいますよね。六見先輩、ルッキズムの影響下にもなく、ずっとフラットな視点で花依ちゃんを見守って、最後には特別な意味で好きになるというキャラクターですが、一個残念だったのは原作にあった「基本は他人に興味がない、だから優しい」という部分は残しててほしかったなと。そっちのほうがリアルだし、より吉野北人っぽい。吉野北人って言えば、映画に出ると謎ソロ歌唱を与えられるのが決まりなんですかね。(貴族降臨とか)アコースティックなロック調の私モテ主題歌がかかる度に笑った。

あと、二科志麻ちゃんめちゃくちゃ原作に忠実*1なのに、原作ほどに活躍しないのがもどかしかった...!あんまり百合展開好きじゃないからその点ではいいんだけど中山咲月ちゃん最高だからもっと見てくれってなった。

全然本編とは関係のない、舞台オタクに向けた個人的見どころを書いておくと、自転車が趣味の花依のお兄ちゃんを宮崎秋人が演じてたところですかね。映画始まる前に映画『弱虫ペダル』の予告やってたからより一層、「どんなこだわりwww」って思うくらい、自転車とともにお送りしてて悪ノリが過ぎるなと。好きですけど。他が映画用に自然な声音なのに、デカ目の声でハキハキと喋るのも面白かった。シュートについて知らない人からしたらめちゃ謎だろ。

オープニングとエンディングのミュージカル風シーンめちゃ好き。ダンスについては本気を感じるし、ああいう映像を魅せるのは得意なんだろうなと。思ってた何倍も楽しかったので実質0円です。腐女子に解釈違いを起こさない人だったら楽しめるかも。

movies.shochiku.co.jp

*1:比較対象はドラマ『ファイブ』の真人千和ちゃん

映画『WAVES』

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ストーリー

高校生タイラーは、成績優秀なレスリング部のエリート選手、美しい恋人アレクシスもいる。厳格な父親ロナルドとの間に距離を感じながらも、恵まれた家庭に育ち、何不自由のない生活を送っていた。そんなある日、不運にも肩の負傷が発覚し、医師から選手生命の危機を告げられる。そして追い打ちをかけるかのように、恋人の妊娠が判明。
徐々に狂い始めた人生の歯車に翻弄され、自分を見失っていく。そしてある夜、タイラーと家族の運命を変える決定的な悲劇が起こる。

一年後、心を閉ざして過ごす妹エミリーの前に、すべての事情を知りつつ好意を寄せるルークが現れる。ルークの不器用な優しさに触れ、次第に心を開くエミリー。やがて二人は恋に落ちるが、ルークも同じように心に大きな傷を抱えていた。そして二人はお互いの未来のためにある行動に出る・・・。

内容は想定していた通りというか、本当に平たく言ってしまうと家族の破壊と再生の話。どう考えたって最悪、という状態から抜け出すときに必要なのは圧倒的な愛なのだなと思い知る。『MOTHER』を観ているときも思ったけど、子育てって大変だよな。

バタフライ・エフェクトのように、一個ずれてしまったボタンのせいで今まで築き上げてきたものがあっという間に崩れ去ることの恐ろしさ。後悔しても仕方ないのに、後悔することしかできない。行き詰まってしまって、これではだめだと思うのにうまくいかない。そうして次第にようやく視野が広がって、見えてくるのは近くにいる人達の愛。こんなこと経験したくないけど、この映画を通じて感情だけでも知ることができてよかったと思う。

物語が割と普遍的な中で、特徴的なのは映像の作り方と、音楽の使い方。クザヴィエドランの映画が好きな人は好きそうだなと思いながら観ていた。『Mommy』『胸騒ぎの恋人』あたりね。この作品もだけど、あまり新しすぎないプレイリスト感が映画全体のエモーショナルな雰囲気をより一層強くしてる。

music.apple.com

個人的にグッと来たのはタイラー・ザ・クリエーターの『ifhy』。メインキャラクターのタイラーという名前と繋がってて、シーンのぐちゃぐちゃに混沌とした感情をうまく表現してると思った。あと、カニエの『I Am a God』は懐かしいなと思ったし、こんなHIP HOP、インディ寄りのプレイリストにも必ずいるレディへはすごい。まあ、レディへもインディなのか。

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ルーク役のルーカス・ヘッジズやアレクシス役のアレクサ・デミーは本作と同じA24で制作された『Mid90s』にも出るらしい。元々観るつもりだったけど楽しみ。

www.phantom-film.com

www.transformer.co.jp

LIVE ONLINE「THE RAMPAGE」

abema.tv

とにかく観て!以外に言うことないんですけど、それだけじゃ観てくれる人増えないんで書きますね。5,000円弱払って観る価値あります。ちなみに7/11(土)23:59まで観られます!!!

3月以降ライブにも劇場にも行けず、大して配信コンテンツも楽しめなかったくせにこれはもう何回観たか分からない。構成がいいからなのか、思い入れが強いからなのかもう自分でもわからんけど、まあ単純に好きなんですよ。という前置きは置いておいて、個人的にツボだったことを書き連ねます。セトリバレはします。

オープニング

LDH famの皆さんは御存知ないかもしれないのですがけーぽオタがあのオープニングを見たら100人中100人が「ケアレスケアレス」ってつぶやくはずです。そういえばEXOって第一形態でもらんぺより少ないんだよな…あの頃は多いって思ったのに。

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旗振り役は言われなくても陣さんって知ってた。LIVE前のスタライで陣さんに10回目の恋です。

 

SAWAG & PRIDE

いちゃんぬ以外いきり立ってたの良かった。それでこそTHE RAMPAGE。あとなんなの川村壱馬…あの装備でよかったの?アラサーにはわからん。スワプラ、RMPG*1で2回やったので「なんでなん?他の曲やろ?」曲として私の中で話題だったんですけどやっぱいいですね。にしても一生懸命16人を映そうとするカメラワークに即酔い。慣れるまでしばしお待ち下さい。

HARD HIT

重めの曲が続きます。ちょっと照明が明るくなって3分の2くらいがサングラスをしていることを知る。顔を見せろ。ここでやましょのカメラアピールが堪能できます。ちったくて元気…!

FIND A WAY

めちゃくちゃ久しぶりに聴いた気がするこの曲。

FANDANGO

急なしゃべ2好き…ここでまたもやネジの外れたやましょが登場します。ふぁんだんごの波ザッパーンみたいなフリめっちゃいい。あと海青くんの胸板叩くのはやましょと神谷健太くらいだよ(嘘)

LA FIESTA

ラフィエスタのライブフォーメーションめっちゃ好き。あんな視点最高に決まってるじゃん。逆回転寿司みたいな。LIKUYAさんといちゃんぬが横に並んでシンクロするとこめちゃ好き。好き。なんて考えてたらいつの間にか川村壱馬がサングラス外してた。らんぺってほんとフォーメーション芸だなって思う曲。

パフォーマータイム

懐かしのストンプアレンジ。たくるいってなんか可愛くない???ずるいという気持ち。あとここで陣さんに11回目のフォーリンラブ。無理すぎない???仕上がってる。

あたりゅのMPCを観るたび、あんなに踊ってたのに心拍数抑えながら綺麗に叩けるのすごいわと思う母みたいになります。あとしょへ、いまや真面目な姿が見られるのはリアルDJしてるときと、先輩と会話してるときくらいじゃない?人格の所在どこなん?

NO.1(MA55IVE THE RAMPAGE)

来る…!という得体のしれない感覚とともに登場したたかぴでくんの音量めちゃくちゃ小さい。配信で本当に良かった。10ぐらいボリューム上げたからマジで。とか思う暇なく、本当はめちゃくちゃ叫んでた。まっしぶ~~~~!ところで健太さんラップっぽくなってきたね。(誰)たかぴでくんが出てくると、ダンスしてるときもエフェクターがガンガンかかってる感じだけど気のせいじゃないよね。ううう、、、これがこんなに鮮明な映像として残されるの本当に奇跡じゃない?ちょっとだけ今の状況のこと見直した。

INVISIBLE LOVE

ごろんてしてるまこっちゃんかわいい。って休憩だと思ったら休憩じゃなかった。こんなときも素肌にジャケットの海青くん裏切らない。多分みんな思ってるだろうから言うけど、神谷健太の腰のフリの執着やばい。そんなに???

KNOCKING KNOCKING

16人でノキノキ!LOVE!LOVE!でもいざとなるとノキノキなのに黒タンク破り捨てないことが気になって仕方ない。なんでなん?ここは最大の見せ場では???(違う)

NOBODY

おいおいいちゃんぬ全てが漏れている…るいるいはクソほど冷酷な殺し屋って雰囲気だし、あたりゅは自分の立ち位置をちらっと気にするところがめちゃくちゃかわいい。そんなことしてたら12回目の恋ですよ、本当に。陣さん止めてください。死んでしまいます。この曲を聞くと「VERBALが作ったんだよな」と何故か思い出すんですけど、皆さん知ってました???そしてまた黒タンクチャンスと思ったのに…違った。

SO GOOD

あれはRMPGでみた光るピンクな棒!と思ったのもつかの間、まこっちゃんの妖気に殺されます。普段ほわほわしてたりポンコツな年下組がえらいシュッとしてて今まで私は何を見てきてたんだ。いや何もまだ見ていない。という境地に至ったので実質fam初日です。

OVER

だから椅子はだめだって言ったじゃない!好きになってしまうから!!!(三代目のSOUTHSIDEのときも言ってた)直前で心を入れ替えたのにさっそく奪われるこの失態。あと100回は繰り返す、多分。当方、神谷健太ペンなのでもうだめです。

CAN’T SAY GOODBYE

りっくんをちゃんと映して!!!こっちを見て歌ってくれてるんです!!!ガンガン踊ってすでに汗だくなりっくんが見たいんです!!!清々しい顔をした吉野北人は今は一旦大丈夫なんですよTTTTとなってたらあたりゅのソロダンスはじまった。じゃんけん選抜なの???理由を教えて???ここでキャンセイをめちゃくちゃ歌いまくる神谷健太が見られるんで、見ようと思わなくても目に飛び込んでくるので見て!!!心臓止まると思った。

間奏

え、やましょは天使なの???それとも水遊びした中型犬???

DREAM ON

ここらへんからパフォーマーのガヤが少しずつマイクに拾われ始めます。どんだけうるさいんだっていう。他のGもそういうのあると思うけど、フリ作った人たちが前方左右に配置される事象、個人的には発表会って呼んでるんですけど、DOはまこひでが作ったって本物の発表会じゃん???アイコンタクトも可愛すぎずるい(?)この曲もフォーメーション芸ですね。生で観たいよ!!!!!!!!!!!!!!!!!いちゃんぬとしょごたんは国宝か何かか?

DREAM YELL

神谷健太からの鬼ファンサから入るの無理すぎじゃない?ファンサ受けることなんて一生ないと思ってたのに死

DYは常に無法地帯だけど、当然かわいいの100乗くらいだから本当に気をつけたい。いちゃんぬが真面目に「あ!」って顔したのめちゃくちゃ笑った。やましょうさんだし仕方ない。本当に画面がうるさい。音的にもうるさい。画面三分割は超過しています…!からの最高密度。シブザイルチャンスを逃し、自分の歌うパートも逃す、それが吉野北人

Shangri-La

いちゃんぬがどんな時もカメラを見失わない…なんだあの能力…ドローンと戯れる成人男性。その圧に殺されるドローン。あんなタオルぶん回し曲を観客無しでやり切れるのすごくない?どこかで虚無ってなってもおかしくなさそうなのに。

WELCOME 2 PARADISE

それまでの圧がありすぎて本当にゆるさが心地よい(真面目な感想)にしても神谷健太の中で舌出しと指ハートがファンサ流行りなのか?

全然関係ないけど、私は人差し指と中指で作る指ハートが好き。METRO STATIONのキーボードがやってたのをなぜか鮮明に覚えてる。

LIGHTNING

白ジャージに着替えたTHE RAMPAGEは最高~!24着てるとき吉野北人はだいたいバンダナを首に巻くんだけどなんなの?決まり?ズッタズタに切り裂かれたやましょのジャージにも注目して。

100DEGREES

この曲でヘドバンするのマジでやるべきだと思ってやってんのかなっていつも思っちゃう。

第2のパフォーマータイムでなに???って思ったのは神谷健太のクランプなんですけど、なんでクランプやったん?また好きになってしまう???ちょろすぎかよ。

SEASONS

この前段でスリボとLIKIYAさんが最後のあいさつして締めてるんだけど、その流れからして最後はSEASONSの気がしてきてちょっと萎えてたら、歌が始まって吉野北人が泣いてて全部許した。

 

正直らんぺってまだまだ背負うものがある感じじゃないのに、楽しいだけじゃないっていう雰囲気がひしひしと伝わってきて、ほんと不思議だよな。この状況を本気で悔しがったり、ライブができることを全身全霊楽しんだり、今を生きることに誠実というか…ふぁんた、セカンド、三代目をこの期間中に見たけどなんか一番必死で感情的なんだよな~。それが本当に好きですね。と実感した配信でした。また機会があればぜひ観ます!!!

 

*1:感想書いてた 

aooaao.hatenablog.com

 

映画『MOTHER マザー』

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いや~厭な作品だった。観たことないけど『誰も知らない』もこんな感じだろうなと。この作品の元になった事件について書かれた本は『誰もボクを見ていない』というそうです。

この映画の主人公であり、長澤まさみが演じる秋子という母親はもちろん、その母親が世界の中心だった息子の周平の気持ちも全く共感できない。母親がいわゆる毒親で、まあ本当にろくでもないのだけど、そんな人間を育てた祖父母も無責任だなと思えるから、結局誰のことも理解できないの。そこまで来ると完全に部外者として作品を観るしか無くて、日本映画を観る体験としては新しかったなと思う。洋画だと文化なんかの背景が全然馴染みない場合があるからままあるけど。

以下、ネタバレあります。

「ああ、これはどのルート行ってもだめなやつなんだな」と思いながら観ていて、賢くて素直な周平がどうして報われないのかってことばかり考えてたんだけど、それと同時に、例えば恋人同士の共依存と親子の共依存の決定的な違いについても考えさせられた。少なくとも、恋人同士の共依存は物事の判断基準が自分にあって、それを「選択」していると感じられるから一種清々しいというか、途中から勝手にやってくれと思うんだけど、親子の共依存って、判断基準さえも、親にあるように感じるからきっつい。だって、そういう判断をするように育ててるんだから当然だよね。つらい。クライマックスで母親の秋子が「あれ(周平)は私の分身。親がどう育てたって勝手じゃないですか」って言うんだけど、不思議とその考え方に真っ向からNOとは思えない。普通は完全に自己肯定できてる人間以外子供を「分身」として育てようなんて思わないじゃない?自分のだめなところは反面教師にしてほしいって思うじゃん?だけど、たとえば自分が「正しい」と思ってたら、自分と同じようにすればいいと思うし、自分ができないことを補ってもらうようにすることもできるし、それってよくよく考えればよくあることなんだなと。例えば、自分よりお金を稼げるようになってほしいとかね。そのレベル感が、ほかと違うだけで秋子もこの世界を少しでも生きやすくするために子供を育ててたんだなと今はなんとなく理解してる。共感はできないけど。

周平が「お母さんが好きなんです」って言ったとき、これほど悲しいことはないなと第三者は思いました。映画を観ながら何度「あんな母親捨ててしまえばいいのに」と思ったことか。でも好きなんだからしょうがないですよ。どう考えても周平は嘘を吐けない。一方の、妹はもう少し大きくなったら母親に見切りをつけるんだろうなとも思った。同じ性を生きる人間として軽蔑するとも思う。私が感じたように嫌悪すると思う。だけど、周平は違う。今後、距離を取ることはできても嫌いになることはだぶんない。そのことを思い知らされるとき、『MOTHER』というタイトルが胸に響いた。哀しいな。

ここからは明るいテンションでお送りします。

はい、この映画自体のメッセージや物語性はもちろんすごいのだけど、元ネタの事件*1の記事を読む限り、そのままな感じがするので作品の良さをとやかく言うのはなんか違うなと思っています。なので、ここでは準主役の息子・周平役を演じた奥平大兼(おくだいら だいけん)くんが最高だったという話をします。映画好きの方はここまでで大丈夫です。若手俳優が好きな人だけ残ってください。

www.stardust.co.jp

『MOTHER』のポスターとか観てたら、清水尋也くんみたいな感じかなと思ってたんだけど、動いてる奥平くん見たら「アミューズの顔っぽ…」となって調べてみたらスタダでした。私のセンサーぶっ壊れてるな。映画の中では始終「耐えてる」表情を見せてるのでそれがなんともぐっとくる。まだ使いたくないワードナンバーワンの「母性本能をくすぐられる」感はある。そしてボッサボサ髪と適当なメッシュが似合っていてすき…というのが今の私の頭の中の8割を占めています。これが初めてのオーディション、初めての演技、初めての映画ですって。末恐ろしい。あまりにもまだ情報が出てないので頑張って『MOTHER』のインタビューを漁っている中で仕入れた情報は下記です。

 

・子供の頃は空手をやっていて、「型」で何回か優勝した

・中学に入って部活でバスケを始めた

・渋谷でスカウトされて芸能界入り

・『MOTHER』が初めてのオーディション、初めての演技、初めての映画

・ピアノもやっていてショパンを弾くのが好き

・音楽が好きで、クラシックか洋楽を聴いている(がゲスの極み乙女も最近聴いている)

マイケル・ジャクソンレッド・ホット・チリ・ペッパーズがお気に入り

 

若いよ、2003年生まれ。怖いよ、好きって言ったら犯罪にならない???涙ボクロが罪。

あと、周平の更に子供時代を演じてた郡司翔くん*2もびっくりするくらい可愛かった。口元のホクロが罪。マスクしてるからって出てくるたび「かわいい…」ってつぶやいてた。周りの人本当に申し訳ない。

書きたいことを書いたので満足です。ちょっと気分は下がるけど映画体験としては最高だったし時間があればぜひ。ぜひ。あと、ちょっぴり『サラ、いつわりの祈り*3を思い出します。

 

 

mother2020.jp

劇団4ドル50セント OPENREC.tv公演 「ときめきラビリンス」

www.openrec.tv

3月の改竄「熱海殺人事件*1以降マトモに舞台作品観てなかったんですけど、こんなに鬱々とした気持ちのときは屋敷さんの作品しかないよね!って気持ちでチケット買いました。給付金とボーナス全然使えてなかったしね。

元々は柿喰う客の永島さんのために屋敷さんが書いた一人芝居台本*2で、とにかくスパスパと展開し、たまに第四の壁ぶち破って来るのほんと久しぶりに浴びたなって感じ。欲を言えば永島さんのバージョンも観たかったよ~!

とはいえ、私がこれを観よう!と思ったのにはもう一つ理由がありまして、それはご存知ドルセンの福島雪菜ちゃん。2月に演った『アセリ教育』*3『学芸会レーベル』*4のドルセン側で一際輝いていた彼女の一人芝居観ないわけないよね。結果、めちゃくちゃ可愛い子が「普通」に女子高生演ってるのに、またもう自然と気が狂っているというか、ナチュラルなテンポでヤバさに近接していく感じがたまらなかった。

ここからはネタバレ。

思春期になり、自分がときめきすぎると失神してしまう性質であることに気が付き、これじゃ心臓が持たない!と訴えて共学から女子校に転校するも、逆にときめきがなさすぎて心拍が停止しかけるってどこのとんでも設定だよと思うのですが、それが中屋敷法仁です。それだけだったらまだしも、心拍が止まりそうになってバスタオル一枚で飛び込んだコンビニで出会った中の下の顔のコンビニ店員おかげで心拍が最高のロービートを刻みだす…このあたりがリフレインなのですが、私の大好きな三御堂島ひよりちゃん*5とはまたちがった暴力性(いや、リアルな暴力性)がもう最&高。ちょっとだけ平山夢明の小説を思い出しましたよ。

6月27日(土)いっぱいまでアーカイブ配信されるし正味30分の一人芝居、めちゃくちゃ見てほしい。っていうかほんとに屋敷さん狂ってるな…