取り留めもない

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映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』

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STORY 

タケミチ(北村匠海)の恋人のヒナタ(今田美桜)が、凶悪化した東京卍會によって再び殺されてしまう。ヒナタを救う手がかりは、東京卍會を結成した6人の仲を引き裂いた、ある悲しい事件にあった。タケミチは過去に戻り、ヒナタの命、さらには仲間の未来を救おうとする。

東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命- の映画情報 - Yahoo!映画

REVIEW

原作を読んでるから「まあこの先知ってるしいいか」となりますが、ここで終わられてもというところで終わるので文句言う人もいるでしょう。それはそう。その通り過ぎる。でも個人的に原作を一度読んだくらいじゃ納得できない部分が実写化によってかなりクリアになったことでめちゃくちゃプラス評価になってます。ご理解ください。

まず、前作*1から引き続き原作に忠実な展開でストレスなく、キャラクターひとりひとりの見た目もセリフも違和感なく。それだけで個人的には合格点なんですけど、今回追加された場地(永山絢斗)、一虎(村上虹郎)、千冬(高杉真宙)がかなり良い。見た目という意味では千冬がそのままもそのまま。場地だって八重歯がめちゃくちゃ似合ってる。永山絢斗が高校生に見えるかが心配だったんだけど、それほど気にならなかった。すごい。ところで、永山絢斗の不良役といえばこれだよね。

そういう繋がりでいうと、高杉真宙くんも清水尋也くんは『渇き。』とかこれで共演してたなと。同年代でここまで集められるのやっぱり東リべすごいなと思う。

 

話を戻して、私がこの映画を見て改めて再発見したのは村上虹郎という俳優さんの演技力ですね。今まで割と村上虹郎という個性が目立つような演技が多かったなと思うんだけど、今作でいい意味で元々のキャラクターを感じたというか、村上虹郎を観ているという気持ちにならず一虎という人間を観ていた感覚になった。あんなに個性的な俳優にも関わらず。

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もちろん、人気作品の人気キャラクターだし、原作に忠実な東リべ映画だからということもあるとは思うけど、よくよく見てみると見た目という点では過度に二次元のキャラに寄せ過ぎずあくまで現実にいそうな姿になっていたのがまず良い。なんなら村上虹郎自身がこういう格好してる時ありそうとさえ思ったのに、それでもすっと一虎として受け入れられた。それはもしかしたら私が彼のファンに近いからかもしれないと思ったけど、いろんな人の感想を読んだり聞いたりした中でも役の近づけ方に文句を言ってる人はいなかった。むしろ、キャラクターとしては哀しく無茶苦茶な人間の一虎について原作を読むだけでは理解しきれなかった部分が村上虹郎の演技で8割くらい理解できたくらいに、解像度が高かったように思う。これが本当にすごい。この部分は東リべ2の前編の重要な山場だと思うので、やっぱり最高というしかないんだよね。こんなのを提供してくれるなら、少なくとも一虎の実写グッズは一通り全部買うつもりです。(映画の写真集は買いました)

そのほかで言うと稀咲と半間は最高。私は基本的に悪役が好きなのでそうなってしまいます。特に現在軸の半間は何度見ても良い。本人はめちゃくちゃ気だるそうだけども、私はすごく元気になります。とはいえ因果応報という言葉も好きなので、彼らがしただけのことの報いは受けてほしいと完結した原作を読まないまま勝手に言っておきます。

後編は6月で、場地と千冬+一虎&マイキーの熱い展開が見られると思うと楽しみですね。それまでに前編も何度か観ようと思います。後編の冒頭にハイローくらい手厚い振り返りが入るのかにも期待!

 

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