STORY
2016年。マイキー(サイモン・レックス)は、ポルノ映画のスター俳優だったものの落ちぶれてしまい、無一文の状態で故郷のテキサスへ舞い戻る。別居中の妻レクシーと義母リルに煙たがられながらも、マイキーは彼女たちの家に居候させてもらうが、17年間ポルノ俳優をやっていたことがブランクとなって仕事はない。昔のコネを頼ってマリファナの密売で日銭を稼ぐ中、マイキーはドーナツ店で働く少女と出会い、彼女との交流を通じて再び前を向こうとする。
REVIEW
ほぼFilmarksからの転記
あんな閉塞的でしんどい田舎をそれなりに笑いながら明るくお届けするあたりショーンベイカーだなと思った。前作の『フロリダプロジェクト』も同じような切り取り方だけど、それよりやばいのは誰1人まともな人がいないということかな…普通にストロベリーちゃんの今後が心配です。
あと、レクシーはマイキーに情があるようで、結局は働かずして生きていけるようにするためにマイキーを家に置いてただけじゃんと気がついてしまった時に、個人の問題としてどうというよりも、母親を抱えた女1人が田舎で金を稼ぐ方法が娼婦しかないのかと考えてしまってつらくなってしまった。まだ大麻を売って生きていける男の方がマシに感じる。唯一レクシーに共感できるのは、「もう終わりだ」と感じた時の切り替えの速さでした。
マイキーが最後ああやって追い出されるのは、彼がどんなにクズだからでも馬鹿だからでも、周りの人間には眩しすぎるほどの夢を抱えて離さない男だからなんだろうなと思えてきた。まさしくLAが似合う奴。
どうでもいいけど、インシンクのbye bye byeだけが永遠にリピートします。
観た映画の速報はこちら