STORY
フェイ(クー・チェンドン)は恋人のシャオレイ(リン・ジェーシー)と暮らしながら、体を売って地方で暮らす両親に仕送りを続けていた。その金を受け取りながらも、彼の家族はフェイが同性愛者であることを受け入れられずにいた。ある日、フェイが顧客から暴行を受けたと知ったシャオレイが相手を見つけ出してたたきのめすものの、さらなる報復の的となってしまう。
REVIEW
台湾映画だけど監督は韓国人という不思議な制作。割と家族の話だから国の違いが違和感になるかなと思って見てたけどそうでもなかった。アジア圏なら大体そういないんだろうか。
ポスター通りフェイとシャオレイの話なんだと思ったら、それはそうだけどフェイについての話って感じだった。シネマート新宿の客層はアジア映画が好きそうな女性と普段はノアール映画とか観てそうなおじさんの大体二極化してたのが気になった。後者はなぜ。
お金を稼ぐこと、好きな人と生きること、異性愛者と同じように心安らかに過ごすこと、フェイがどれを一番に望んでいたのか分からないけど、多分どれも全部欲しかったんだろうなと思う。
ロウ・イエっぽい作品だなと思うと同時に、それらと比べると一つ強い想いみたいなものが感じられなくてその点でぼやけた印象になっている。とはいえ長編デビュー作としては全然良かったと思うので、今後に期待。
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