取り留めもない

映画や舞台の感想書いたり、たまに日記も

映画『Love Will tear Us Apart』

f:id:aooaao:20230914210605j:image

STORY

真下わかばは小学生のころ、いじめられていたクラスメイトの小林幸喜を助ける。しかし、それ以降、彼女と関わりをもった人たちが次々と殺されていくようになる。犯人も目的もわからないまま時は過ぎるが、やがて犯人が判明したとき、わかばは本当の愛を知ることとなる。

Love Will Tear Us Apart : 作品情報 - 映画.com

REVIEW 

青木柚が出るから見ることに決めた作品。大阪に向かう夜行バスに乗る前に見たのがなんだかんだいい思い出。

まず、ちょっと変な映画っていう前情報があったので純粋な恋愛映画と思って見なかったからあの展開とノリにすぐに入り込めて良かった。あの情報がなかったら本気でふざけてるのかチープなのか分からなくて戸惑ったと思う。その答え合わせというか、上映後に監督と出演の田中俊介さんのトークで監督の意図がよく分かったので納得という感じだった。

物語はよくある感じで、子供の頃いじめられていたところを助けられた男の子が助けてくれた女の子のことを見つめながら守り続けるという話なんだけど、その中に名作映画のオマージュシーンとか奇妙な会話が散りばめられていて楽しい。トークでも話されてたけど、カンナという女の子が恐怖で山小屋を飛び出していく時に、体の前で腕をクロスさせて窓ガラスを割って出て行くところで、「そういう映画ね」という気持ちになりました。あのシーンかなり好き。

青木柚は本当にいつもの鬱屈としたキャラクターでよかったな。でもこのキャラクターはそんなに掘り下げられてないからいまいちよく分からないんだけど。主演の久保田紗友と青木柚がシリアスに演技すればするほど、それ以外の役のキャラクターの軽さとのコントラストが出ていい。麿赤兒のあの役とか吹越満のあの役とかアニメ過ぎるのに作品の中には違和感なくて面白い。結局一番違和感があるのは田中俊介の坂下だったという。

これはめちゃくちゃネタバレなんだけど、一番最初に死に晒すのは須田アンナでした。かなしい。