取り留めもない

映画や舞台の感想書いたり、たまに日記も

映画『呪怨 黒い少女』『呪怨 白い老婆』『許されざる者』

呪怨 黒い少女

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STORY 

生まれてくることのできなかった者の怨み――。それは想像を絶する“怒り”となって人々を呪い殺す…。看護師の裕子(加護亜依)は、芙季絵という少女の担当を任されてから、奇妙な体験をするようになる。検査の結果、芙季絵の体内に「嚢腫」が発見される。生まれてくることのできなかった者の怨みが少女を蝕み、やがて周囲の人々を呪っていく。裕子の隣人は黒い少女によって捉えられ、芙季絵の父は殺人を犯し、狂っていく。芙季絵の母・季和子は霊力を持つ妹・真理子にすがり、除霊は成功したかに思えた。しかし、それは最悪の「呪怨」の始まりだった……。

呪怨 黒い少女 | 東映ビデオオフィシャルサイト

REVIEW

瀬戸康史って貞子と出会う前に呪怨にも出てたんだな。その頃のD-BOYSがどんな存在だか分かるようで良いですね。

正直怖くも面白くもないです。物理でこてんぱんにされる瀬戸康史加護亜依っていうのがうん...。

 

呪怨 白い老婆

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STORY 

一家惨殺事件。首を切られ惨殺された、かつての親友・・・。少女が絶望の中で見たものとは・・・。 ある家で、司法試験に落ちた息子が家族5人を次々と惨殺。自らも首を吊って死んだ。死ぬ間際に彼が録音したカセットテープには、「行きます。すぐ行きます・・」という彼の声とともに、少女の不気味な声が録音されていた。それは、今は高校に通うあかね(南明奈)が小学生の頃に親友だった未来という少女の声だった。未来は一家惨殺の被害者だったのだ。そして、幼い頃から霊感が強かったあかねの前に、黄色い帽子をかぶり赤いランドセルを背負った未来が姿を現す……。

Amazon.co.jp: 呪怨 白い老女を観る | Prime Video

REVIEW

面白すぎる。黒い少女の後に見て本当に良かった。『ミンナのウタ』にも見られる要素があるというから楽しみにしてたけど、期待を裏切らなかった。

まず、霊的な怖さ、人間の怖さ、破壊の怖さのバランスが良い。それでいて無闇にジャンプスケアで怖がらせてこない。鈴木裕樹が出てきた時は集中できないかもしれないなと不安なかったんだけどそんなの杞憂だった。ムロツヨシも本当に...。元々のやばみと呪われたことによるやばみがしんどかった。カセットテープ...捨てても届く...。とにかくおすすめ。あと、この監督の三宅隆太さん、やっぱり好きだな。『デッドストック』も良かったしな。

有名な俳優でホラー映画を作ることについて監督自身が話しているポッドキャストもあるのでぜひ。

 

許されざる者

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STORY 

結婚式会場で親分を殺された連城一家直若・総長付、守部梓(加藤雅也)。
自分に手を差し伸べてくれた親分、彦九郎(津川雅彦)への忠義を貫くべく、梓は一人復讐を胸に誓う。
しかし、仇となる男は、他でもない梓の実の兄、芹田軍司(藤竜也)。
暗く悲しい過去を持つ二人の兄弟は、いま不条理にも同じ任侠道の中、仇敵として久方ぶりの再会を果たした。
兄貴分の渡(美木良介)が雇っている公安の酒井(松方弘樹)からの情報提供により事実を確認する梓。
ホストクラブで勤める昔の舎弟、水谷(北村一輝)をも巻き込み、彦九郎の弔いの為、双元会への復讐を開始する。
一方、軍司も組の抗争劇を闇に葬るべく、双元会・奥田興業舎弟本部長、坂崎(石橋蓮司)共々、その命を狙われるはめとなり、やがて修羅の道へと落ちてゆく・・・。
組同士の思惑に逆らうかのように、双元会関係者を次々と血祭りに上げてゆく梓と水谷。
二組の修羅が再び再会を果たしたのは、奇しくも双元会会長、北畠高時(神山繁)の別宅でのことだった・・・。

https://rightscube.co.jp/movies/%25e8%25a8%25b1%25e3%2581%2595%25e3%2582%258c%25e3%2581%2596%25e3%2582%258b%25e8%2580%2585/

REVIEW 

『荒ぶる魂』を観て三池崇史×加藤雅也の最高さに気がついてしまって早速。第一章、第二章の二部作なんだけど全く飽きずに見終わった。やっぱり最高でした。

まず、白スーツをビシッと着こなす加藤雅也の女がちょっとヒッピーっぽい相田翔子っていうのが良い。Vシネっぽい絡みがあるわけじゃないのにお互いがお互いのことを考えているからこそ言葉少なになっている感じがリアル。最後に彼女のもとに帰ることができて本当に良かったなと思う。

北村一輝演じる水谷の弟分感も良いし、兄弟分の渡も良い。お馴染みの石橋蓮司もここでは無茶苦茶な奴なのに最終的には憎めなくて泣いちゃう。そしてなんと言っても藤竜也の芹田...!三池作品におけるエモとエモとエモな要素が全部入っていてつらい。ドラマ『QP』のルーツはここら辺なんだろうなと痛感する。もちろんリアリティよりもファンタジーだなと思うところもなくはないけど、それさえ魅力的だからすごい。

いろいろ検索してたら面白いインタビュー見つけました。

映画プロデューサー前田茂司:北村一輝さんインタビューPart1 出演作品について等

映画プロデューサー前田茂司:北村一輝さんインタビューPart5 三池監督

三池監督のヤクザ映画は時勢に合わない派手さなのでなかなか難しいとは思うけど『初恋』みたいな落とし所でまた新しいのが観たいなと切に思います。

ところで、三池監督とは相性が良い東映紀伊プロデューサーが東映を退社して新しい会社を作るそうで。個人的には楽しみなんだけど関わってきた作品を見ると最高 or notって感じで、そんなところも似た人たちなんだなと思ってます。

「シン・仮面ライダー」「シン・エヴァ」紀伊宗之氏が東映退社し新会社立ち上げ、8・1始動 - シネマ : 日刊スポーツ