取り留めもない

映画や舞台の感想書いたり、たまに日記も

映画『BAD LANDS』

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STORY 

大阪で特殊詐欺に手を染める橋岡煉梨(ネリ)と弟の矢代穣(ジョー)。ある夜、思いがけず3億円もの大金を手にしたことから、2人はさまざまな巨悪から狙われることとなる。

REVIEW

あんまり期待してなかったんだけど公開日に時間があったから観てみたら面白かった。映画を観た!という満足感。意図せず大阪の地で観られて良かった。

143分と割と長めなのに、それでもかなり物語もキャラクターも詰め込まれすぎてて回収し切るのかなと心配になったのも束の間、それなりに伏線回収していてまずそこが良い。安藤サクラ演じるネリと山田涼介のジョーの関係性が個人的なツボだっだんだけど、2歳差の兄弟というには無理がある気がするこの2人がもう少し年齢が近かったら、山田涼介の顔がもう少し綺麗じゃなかったらもっとリアリティがあったかもな。ネリの溢れる母性が全ての男を救ってる図はあまりにもオールドスクールなんだけど、そこも含めてこのジャンルの映画なら仕方ないかな。

平日初回の劇場にいたご年配女性2人組だけがクソみたいな天童よしみの血液ネタに笑ったのが本当しょもなかった。分かりやすく下品すぎる。こっちは黒のロンTとペンシルっぽい黒デニムにブーツの安藤サクラに恋し出るんだから邪魔しないでほしい。キャストで言うと金貸し屋でめちゃくちゃ暗躍してた林田を演じたサリngROCKが良かったですね、麗人だった。

 

ネリとジョーのことを考え始めたらけっこう本気でいけるところまでいける気がするんだけど、時間も元気もないのでここらへんで。

映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』

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STORY

裏社会の掟を破り粛清の包囲網を逃れたジョン・ウィックは、裏社会の頂点に立つ組織・主席連合から自由になるべく立ちあがる。主席連合の若き高官グラモン侯爵は、これまで聖域としてジョンを守ってきたニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破し、ジョンの旧友でもある盲目の暗殺者ケインをジョンのもとへ差し向ける。そんな中、ジョンが日本の友人シマヅに協力を求めるため、大阪のコンチネンタルホテルに現れる。

ジョン・ウィック コンセクエンス : 作品情報 - 映画.com

REVIEW

面白いけどやっぱ169分は長い!ようやく決闘始まる〜って思ったらそこから1時間くらい続いてた。まあでもそういうのも含めてジョンウィックだよなって思ったので良しとします。それにしてもこのまま終われそうだし、終わらなくても済みそうな終わり方だな。そうなったらまたリナサワヤマ出てくれるのかな。

個人的に一番テンションが上がったのは、アクション中にジャスティスのGenesisが流れた瞬間です。

あと真田広之の「できるだけ沢山殺していってくれ」の台詞でなんか泣けた(序盤の序盤)

映画『PERFECT BLUE』

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STORY 

人気絶頂のアイドルグループを突如脱退し女優への転身をはかった霧越未麻。ところが、彼女の思惑とは裏腹に過激なグラビアやTVドラマへの仕事が舞い込んでくる。周囲の急激な変化に困惑する未麻。そんな折り、彼女の仕事の関係者が犠牲者となった殺人事件が多発する。そして、ファンからは「裏切り者」のメッセージが...。追い詰められた彼女の前に今度は“もうひとりの未麻”が現れる。自分は狂ってしまったのか?これは夢なのだろうか?連続殺人犯は自分なのか?次第に現実と虚構の区別がつかなくなっていく未麻。果たして彼女の見た“もう一人の自分”の正体とは一体...。

今 敏の長編アニメ映画『パーフェクトブルー』全国51館で劇場上映、公開25周年を記念して - ファッションプレス

REVIEW

観ようと思っていてまだだったシリーズ。ちょい古い芸能界の描写とかはリアリティがあるとはならなかったけど、いつの時代も変わらないオタクのキモさが良かったですね。

アニメだからこそスムーズに入ってくるファンタジーな演出のおかげで全体的な異様さがずっと続いていて、ありえんラストも浮かずに綺麗に終わった感じがしました。

だからと言ってめちゃくちゃ好きかと聞かれると困るのだけど、演出とテーマと90年代後半の時代感がマッチしていてまた時間をおいて観たくなる気がする。

映画『アリスとテレスのまぼろし工場』

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STORY 

製鉄所の爆発事故によって全ての出口を閉ざされ、時まで止まってしまった町。いつか元に戻れるように「何も変えてはいけない」というルールができた。変化を禁じられた住民たちは、鬱屈とした日々を過ごしている。中学3年生の菊入正宗は、謎めいた同級生・佐上睦実に導かれて足を踏み入れた製鉄所の第五高炉で、野生の狼のような少女・五実と出会う。

アリスとテレスのまぼろし工場 : 作品情報 - 映画.com

REVIEW

率直にキモい話でした。いわゆる世界系のアニメなんて自分に向いてないと思ってはいたけど、ここまでとは。ネタバレしまくります。

何より娘が若き頃の父親のことをどんな形であれ「好き」になり、若き頃の母親と恋敵みたいな関係図で表現する監督のその感じが無理で。この設定に禁忌と究極を感じているだけだ、だとしても無理で...話全体の整合性が取れてるのか取れてないのかわかんない設定の何倍も嫌でしたね。ファンタジーっぽい作りなんて「そうしたかったのか〜」と思えるけど、近親間のそういうのは「そうしたかった」がキモいです。でけえ体に幼い中身で白痴みたいな少女の描き方するのもだいぶやばいです。(私が極端に反応してるというのもあるけど)

あと、こういうアニメにありがちな大人びてスカした女子とうぶな男子の構図も何回やったら気が済むんですか?と思うし、男子校生のしょうもないブルマへの眼差しはどうして描きたいんですか。画一化された少年少女の描写が本当につまんないです。

いいところは絵の綺麗さ、中島みゆきの歌声というところですかね。こういう作品が好きな人もたくさんいると思うと、私にとって人間ってまだまだ知らないことがある存在だなと感じます。

デビュー10周年記念!藤原季節特集(短編4本)

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※今さら投稿してしまい申し訳ない。

藤原季節の映画は観ている方だけど、まだまだ観ていない作品や、劇場では観られていない作品があったのでテアトル新宿で観てきました。ちなみに後者はこれです。

 

鼓動

二つの物語がクロスするお話。全体としては「後悔」というテーマがある様に感じる。好みではないけど、じわじわと悲しみが打ち寄せる。どうしようもないのに。

 

よろこびのうた Ode to Joy

一瞬過ぎて感情がまとまらないうちに終わった。おそらく東北か北海道訛りの藤原季節が観られる。唐突に終わるからうーんとはなるけど。

 

Good News,

前書いた感想はこちら。

この話のラストシーンが好き過ぎてどうしようもない。会話をする双方で感情が真逆にあって苦しくなる。この後起こることが分かるのに、起きないでくれと願ってしまう。

内容と関係ないけど、ヒロインの夏子さんを最近よく見る気がする。ということで個人的に青木柚と夏子の2軸で売れる俳優予想していきます。

 

中村屋酒店の兄弟

私は兄弟がいないからあんまりピンとこないけど、家を継ぐ継がないの雰囲気はわかる。継ぐから自由じゃないとか、したいことをしろとか言われても困るとか、そういうお兄ちゃんの姿を見ていたらかなり胸が苦しくなった。

物語として兄弟のやり取りに終始するのかと思ったらひとつ展開があってさらにぐっときた。うまく行かないよな人生。でも助け合える人がいてくれてよかったなと勝手ながらに思ったりした。

 

ここで観たほとんどの作品を観たことがなかったので、ちょうどよかった。それにしても藤原季節いい俳優だ。

 

 

映画『禁じられた遊び』

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STORY 

伊原直人は愛する妻・美雪や息子・春翔とともに幸せな生活を送っていた。しかし突然の悲劇が一家を襲い、美雪は帰らぬ人となってしまう。直人の元同僚である映像ディレクターの倉沢比呂子は、直人の家で庭の盛り土に向かって「エロイムエッサイム」と奇妙な呪文を繰り返し唱え続ける春翔の姿を目撃する。その呪文は「トカゲのしっぽからトカゲが生えてくるか?」という春翔の他愛ない質問に、直人が冗談で教えたものだった。子どもの純粋な願いは恐ろしい怪異を呼び覚まし、比呂子と直人に襲いかかる。

禁じられた遊び : 作品情報 - 映画.com

REVIEW

期待してないはずなのにかなりがっくりきてしまった。一番だるかったのは橋本環奈がとある一件から転職して男勝りになったっていう設定でロック聴いたり、ワークベストとか着てたりするんたけど、結局煙草を吸う瞬間にシーンが切り替わるとか吸うのを止めるとかそういう中途半端な役だったことかな。だったら煙草吸わせようとするな。ただでさえ顔が可愛くいつでも前髪が整ってて気持ちが悪いのに。

そんな中で最初の気に入らないポイントだったファーストサワーウイカ様が始終綺麗で良かったな。役としても綺麗であることが邪魔にならないというか、一層異様な漢字がして良かった。逆に生体の時にかなり幸薄な女の格好をさせてたのはうーんだった。あんなに綺麗なんだからあのパーソナリティにはならんだろ。強いて言えばアダムズファミリーのウェンズデーだろ。

最後はとんでも能力解放バトルになってしまって、何を観ているんだこれはと思ったけど、シソンヌの長谷川と金髪補佐役猪塚くんの死に際は結構好きだった。面白くて。

映画『兎たちの暴走』

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STORY 

17歳のシュイ・チンは、父親と継母と弟の4人で暮らしている。彼女はお金持ちだが両親が不仲なジン・シー、父親の暴力に怯える美人のマー・ユエユエと高校生活を送っていた。ある日、シュイ・チンは成都から戻ってきた生みの母、チュー・ティンと再会し……

兎たちの暴走 | あらすじ・内容・スタッフ・キャスト・作品・上映情報 - 映画ナタリー

REVIEW

これもいわゆる毒親ものだと思う。長澤まさみ主演の『MOTHER マザー』とかと同じ。

女同士だから男女の関係に見えるような匂いはないけど、それでも歪んだ愛情という感じ。継母との生活で苦しいところはあっても、実の母親が帰ってきて起こす破壊的な事件よりは人生を狂わせてないと思うし。ただ、シュイ・チェンとしては何かしらの達成感があったんだろうなと思うと、まあ好きにしてくれとなる。個人的には美人のマー・ユエユエの方が心配かもしれない。お父さん怖すぎて終わってる。

それにしてもあのラストを見ると中国で物語を作ることの制限をつくづく感じる。どうにかならなかったんか。それから考えるとロウイエってマジで頑張ってるんだな。応援し続けます。