取り留めもない

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映画『アリスとテレスのまぼろし工場』

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STORY 

製鉄所の爆発事故によって全ての出口を閉ざされ、時まで止まってしまった町。いつか元に戻れるように「何も変えてはいけない」というルールができた。変化を禁じられた住民たちは、鬱屈とした日々を過ごしている。中学3年生の菊入正宗は、謎めいた同級生・佐上睦実に導かれて足を踏み入れた製鉄所の第五高炉で、野生の狼のような少女・五実と出会う。

アリスとテレスのまぼろし工場 : 作品情報 - 映画.com

REVIEW

率直にキモい話でした。いわゆる世界系のアニメなんて自分に向いてないと思ってはいたけど、ここまでとは。ネタバレしまくります。

何より娘が若き頃の父親のことをどんな形であれ「好き」になり、若き頃の母親と恋敵みたいな関係図で表現する監督のその感じが無理で。この設定に禁忌と究極を感じているだけだ、だとしても無理で...話全体の整合性が取れてるのか取れてないのかわかんない設定の何倍も嫌でしたね。ファンタジーっぽい作りなんて「そうしたかったのか〜」と思えるけど、近親間のそういうのは「そうしたかった」がキモいです。でけえ体に幼い中身で白痴みたいな少女の描き方するのもだいぶやばいです。(私が極端に反応してるというのもあるけど)

あと、こういうアニメにありがちな大人びてスカした女子とうぶな男子の構図も何回やったら気が済むんですか?と思うし、男子校生のしょうもないブルマへの眼差しはどうして描きたいんですか。画一化された少年少女の描写が本当につまんないです。

いいところは絵の綺麗さ、中島みゆきの歌声というところですかね。こういう作品が好きな人もたくさんいると思うと、私にとって人間ってまだまだ知らないことがある存在だなと感じます。