取り留めもない

映画や舞台の感想書いたり、たまに日記も

動画配信系のあれこれ

Netflixが私のフリータイムの殆どを奪っていると話題なのでひとまず最近見たものたちを羅列します。

 デビルマン crybaby

DEVILMAN crybaby | 公式サイト

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主題歌が電グルでサントラに女王蜂が参加しているから観た。普通に泣いた。この作品のロマンまでは分からないけど「悪が勝ってしまった」という感じがあってつらい。全然関係ないけど、おっぱいぼいん感ではなんとなく『ミチコとハッチン』を思い出した。サブカルが好きそう。

クィア・アイ

 Queer Eye | Netflix Official Site

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ドキュメンタリーが好き。クレイジージャーニーとか見ちゃうし。 っていう私が一日で見終えたのがこれ。単純にゲイたちがダサ男をばさばさ切って、最終的にはイケメンに変わる変身ストーリーとしても面白いんだけど、それよりもマインドチェンジの方法とか、壁の乗り越え方とかそういう方が面白かった。ジョナサン(真ん中)のフェミニンさは堪らないし、料理とワイン担当のアントニー(右から2番目)は料理するとき毎回方になにか乗せる天才かなと思った。シーズン2来ないかな。

ブラック・ミラー

 Black Mirror | Netflix Official Site
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観始めたばかりだけど面白い。海外版『世にも奇妙な物語』って感じ。これは観続けたら暇しないなって。最近思ったのはSFが好きなんじゃなくて、現実の中にSF的な要素が入り込んでくるのが好きなんだなってこと。フルで宇宙人がお送りするのはあんまり得意じゃない。『ガーディアンオブギャラクシー』はなんとか観て、グルートかわいいなで終わった。わかる。

その他にも『スキンズ』とか『ポプテピピック』を観たりしたけど続かなそう。Netflixで手一杯だからHuluやめよかなと思ってたところでドクターフーのシーズン10配信決定のお知らせでやめられなくなった。でもシーズン9のクリスマススペシャルもあわせて配信してくれないと無理。繋がってるんやで。

 とにかく今は通信制限と戦いながらドラマを観る毎日です。

映画『ナチュラル・ウーマン』

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STORY

ウェイトレスをしながらナイトクラブで歌っているマリーナは、年の離れた恋人オルランドと暮らしていた。マリーナの誕生日を祝った夜、自宅のベッドでオルランドは突然意識が薄れ亡くなってしまう。最愛の人を失った悲しみの最中に浴びせられる不躾で容赦のない差別や偏見を浴びせられる。ふたりで暮らしていた部屋から追い出され、葬儀にも参列させてもらえない。マリーナにとって、ただ愛する人に最期のお別れを告げたい、それだけが唯一の望みだった――。理不尽な現実を乗り越えて前を向いて歩き始める彼女の姿に、観る者はいつの間にか共感し、幸せを祈りながらエールを送ってしまうはずだ。

映画「ナチュラルウーマン」公式サイト 2018年2.24公開

REVIEW

私の人生なんてちっぽけで退屈だから映画や演劇を観る。本当に面白いと思えるものはなんなのか。それは私にとってどんな存在になるのか。今はまだ何もわからないけどだからこそ探し続ける。でも時にはこれだって思ったものが実は通過点でしかなかったなんてこともある。『ナチュラル・ウーマン』の主人公マリーナもそうだ。

彼女にはこの人しかいないと思った恋人がいた。けれど彼は突然この世を去ってしまい、彼女は残された。そんなこと思っても見なかったはずだ。だからこそ戸惑い打ちひしがれる。加えて恋人の家族たちもマリーナを追い込む。けれど彼女の人生はまだひたすら続いていて、今まで頑なに女性であろうとしたのにも関わらず、男性としてたどり着いたコインロッカーの中を見て再び歩き出すことにした。その中身が彼女にとって幸せだったのか、またはその逆だったのか誰も分からない。

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原詩
Ombra mai fù
di vegetabile,
cara ed amabile,
soave più

日本語訳
かつて、これほどまでに
愛しく、優しく、
心地の良い木々の陰はなかった

オンブラ・マイ・フ - Wikipedia

 最後にこの歌を歌うマリーナの清々しい顔を観たら自分も少しずつでも前に進んでいかなくてはならないなと思わされたのでした。あとセクシーに生きたい(願望)

参考記事

elpop.jp

wezz-y.com

realsound.jp

lgbt-life.com

www.huffingtonpost.jp

舞台『99才まで生きたあかんぼう』

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STORY

 笑顔の両親のもとに、
泣いて生まれてきたあかんぼう。
いじめを知り、人を欺くことを
覚えてしまったあかんぼう。
泣き、喜び、悩み、ひたむきに
生きることを学んだあかんぼう。
幸福に気づき、成功を収め、
人生に翻弄され、挫折を知ったあかんぼう。
99才まで生き、
笑いながらわたしのところへやってくる
あかんぼうの、人生劇場。

辻仁成が贈る、いのちの輝き──百年の物語。『99才まで生きたあかんぼう』2018年、待望の初舞台化。

 REVIEW

想像通りというか、想像の内側でしかないというか。今この時代に凄まじい人間賛歌でした。多分辻仁成が自分の子供に送りたかったんだろうなという感じなんですけど、それにしてもこのメンツで舞台化しちゃうのはすごい。申し訳ないんだけど、家族ごっこだったし最後の感動は映画のテーマでいう犬や赤ちゃんの類で泣いちゃうのとおんなじだし、それならもっと意味あるものにしてくれればいいのにななんて思ったけど、まあこれはこれで良いのかもなという気もする。

よみうり大手町ホールめちゃくちゃ綺麗で美しいホールだった。だがしかし、大手町は遠い。

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最近は漫然と音楽を聴いている

MURA MASA

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Mura Masaを聴き始めたのは初来日公演が終わって少しした1月末。Apple Storeで流れている曲っていう妙に鼻につくプレイリストに入ってた。偏見は良くない。

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Charli XCX

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ついでにCharli XCXのBOYSも聴いてる。子犬とDiploが一番好き。

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MGMT

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それから MGMTの新譜を聴いたりした。

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MGMTはやっぱりKidsだよねと思ってしまう。フジロックでの演奏クオリティ(悪い意味で)は忘れられない。

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The1975

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そして今日はずっとThe1975を。

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なんていうかMaroon5並に安心するポップサウンド。そんでもってやっぱりミーハー過ぎというような批判をされてるらしいけど、私が高校生だったら絶対人生狂わされてるから私は絶対肯定する。アメブロでファンブログ書いちゃうもん。

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あとアルバムタイトルにもなってる“I like it when you sleep, for you are so beautiful yet so unaware of it”はEMO側の人間からしたらFall Out BoyとかPanic! At The Discoの曲かなって思う。

そんな感じで日本じゃないどこかの何かに自分自身を映しながらただ生きている。

映画『羊の木』

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STORY

さびれた港町・魚深(うおぶか)に移住してきた互いに見知らぬ6人の男女。

市役所職員の月末(つきすえ)は、彼らの受け入れを命じられた。
一見普通にみえる彼らは、何かがおかしい。
やがて月末は驚愕の事実を知る。

「彼らは全員、元殺人犯」。

それは、受刑者を仮釈放させ過疎化が進む町で受け入れる、国家の極秘プロジェクトだった。

ある日、港で発生した死亡事故をきっかけに、月末の同級生・文(あや)をも巻き込み、
小さな町の日常の歯車は、少しずつ狂い始める・・・。

映画『羊の木』 | 2018年2月3日(土)全国ロードショー

 REVIEW

感想っていうか基本的に宮腰(松田龍平)の話しします。

最近は松田龍平の出演映画に期待しないでおこうと思うようにしているから、必ず観に行くってほどではなかったんだけど、とある感想でヘンテコ映画(超訳)と書いてあったので観たのです。いや、観てよかった。

元殺人犯が集められて何か描くって言われたら、みんな更生しましたという感動エンドか、徒党を組んで人を殺しまくるかどっちかだと思ってたんだけど、そのどちらでもなく殺人犯もまた様々いて、不思議だなという感じでした。原作者自身が「ヤクザの抗争で3人殺した人よりも、借金を断られて人殺しするヤツのほうがヤバい」ということを描きたかったというのだけど、その通りだと思う。

そんな中、今回の主役(個人的に)の宮腰くんはナチュラルに人を殺します。やめてくれと言ったのにやめてくれないから殺したと言わんばかりです。そこに善悪はなく、前に進むために殺す。だから自分がやったことも人に話せる。本質的には悪いことだと思っていないから。でも社会的にはNGなんだなということは知っっている。その矛盾に苦悩はしないが、どこか違和感を感じている。そんなところで出会った月末(錦戸亮)の親切で親身な態度におそらく初めての友情を感じる。何度も確かめる「それは友人として?」許すも許さないもないのだけれど、友人だと真剣に向き合ってくれる月末に対して、宮腰は思う。どうしたら良いか分からない、と。もうどこからおかしくて、どこから巻き戻したらいいのか。みんなと同じように普通に生きていたはずなのに、何かが違ってしまう。やり直そうとしてもうまくいかない。きっと宮腰自身そういったことを何度も考えては「もうどうにもならない」という結論にたどり着いては揉み消していたに違いない。受け入れることが怖かった。他の人と同じように生きられないとは認めたくはなかった。でも真摯に向き合おうとする月末を前にして、彼の手を取り海に飛び込んだ。

そんな宮腰くんがめちゃくちゃ好き。好きすぎて無理。そして願わくは生きてて欲しい。おろろ様の中にすっぽり入って戻ってきて…って心から思ってる。私は宮腰くんの心の闇に寄り添って生きていきたい。頼む。宮腰 another sideください。っていうのは冗談じゃなくて本当に宮腰くんのことしか考えられない。嘘ついた。99%宮腰くんで、残りの1%は田中泯さんめちゃくちゃLOVEかな。これは冗談じゃないのでそういうのこじらせがちな女子は観てほしい。『46億年の恋』の有吉並に好き無理ってなってしまった。多分いま高校生だったら宮腰くんで人生狂ってしまってた。

関連記事

www.tbsradio.jp

www.cinematoday.jp

filmaga.filmarks.com

映画『ゆれる人魚』

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STORY

 1980年代のポーランドワルシャワで、人間たちを捕食して生きる美しい人魚姉妹は海からあがりナイトクラブにたどりつく。ストリップやライヴ演奏を披露する大人の社交場で、ふたりは得意のダンスと歌を披露し、すぐにスターになる。そんななか、姉シルバーはベーシストの青年ミーテクと恋に落ちる。初めての恋に浮かれるシルバーだが、妹ゴールデンは、そんな姉を複雑な眼差しで見つめていた。人魚にとって、人間の男は“餌”でしかないからだ。やがてふたりの間に生じた緊張感は限界に達し、残虐で血なまぐさい行為へと彼女たちを駆り立てる……。

映画「ゆれる人魚」オフィシャルサイト

REVIEW

 先週から引き続き少女が人肉を食べる話を観てしまった。

aooaao.hatenablog.com

っていうか人魚姫の話ってこんなにも無茶苦茶だったっけ?って言うくらい謎な描写が多かったけど、それさえ「アイディアの洪水」だと思えれば音楽にビジュアルにめちゃくちゃお洒落で心が潤う作品だった。でも『人魚姫』ってもうちょっと切ない話だった気がするんだよな。話の大筋は変わってないから切ないのは切ないんだけど、それ以上に差し込まれるトンデモ展開になんの意味があったのかな(ブドウ糖の点滴のあたりが最もモヤった)って考えちゃってもう。意味があるのかも知れないけど意味ありげ過ぎて考えたくないみたいな意地が出てきてしまった。へんてこな映画だよ。10年くらいしてカルト映画の仲間入りするよ。

音楽の使い方とか、画面の色気とかがどことなくグザヴィエ・ドランの作品に似ていた。荒削りだけどアイディアに溢れていて、今後の作品が楽しみな監督。

参考記事

i-d.vice.com

realsound.jp

www.fashion-press.net

www.cinemacafe.net

bunshun.jp