取り留めもない

映画や舞台の感想書いたり、たまに日記も

映画『ほつれる』

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STORY 

綿子と夫・文則の関係は冷め切っていた。綿子は友人の紹介で知り合った木村とも頻繁に会うようになっていたが、ある時木村は綿子の目の前で事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。心の支えとなっていた木村の死を受け入れることができないまま、変わらない日常を過ごす綿子。夫と周囲の人との関係に揺れ動く心を抱える綿子は、木村との思い出の地をたどる…。

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REVIEW 

先日の『いつぞやは』が嫌な奴出現数でいったら抑えめだったのでこっちを観て「これこれ」となった。加藤拓也はこういうことだよな。そんな人がどれだけいるのかわからないけど、たまたま観て落ち込む感じ。

不倫というしょうもない関係の中、不倫相手の死によってこの関係が最高に美化されてしまった状況。いなくなってしまった人間のことは嫌いになることはない。さらには自分のせいで死んでしまったのかもしれないというおまけ付き。人間はこういうものにカタルシスを感じがちで本当にきもい。それ以前に、好きでもない、でも別れもしないという存在が家にいること、たまに楽しく食事をするふりをすること、そんな夫婦関係を続けていること、全部がきもいんだよな。不倫よりも気持ち悪いかもしれない。

なんかそんなこと言ってたら、自分がかなり潔癖であることを思い出してしまった。だから人間関係が苦手なことも。