取り留めもない

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映画『せかいのおきく』

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STORY 

江戸の寺子屋で子供たちに読み書きを教えるおきく(黒木華)は、厠(かわや)のひさしの下で雨宿りをしていた紙くず拾いの中次(寛一郎)と下肥買いの矢亮(池松壮亮)に出会う。おきくは武家の育ちだったが貧乏長屋で暮らしていた。3人は親しくなっていくが、ある日、事件に巻き込まれたおきくは、のどを切られ、声を失ってしまう。

せかいのおきく の映画情報 - Yahoo!映画

REVIEW

テアトルシネマの優待券を持っていたので何を観ようかと思ってたのですが、寛一郎くんの演技が見たくてこれにしました。

テーマとしては全然惹かれないけど、黒木華、寬一郎、池松壮亮の布陣だったら物語をじっくり楽しめそうだなと。実際、汚穢屋の仕事を見続けるのはなかなかにしんどかったけど、市政に生きる人々を丁寧に静かに描いていて良かった。起承転結があるといえばあるけど、ないといえばない。でも人生なんてそんなものなんだと思う。観る前の印象よりも爽やかに観終わった。江戸時代の青春映画。

黒木華池松壮亮は安定。一番若手は寛一郎だけど、役柄も初々しいからしっくりきてた。さらに佐藤浩一と石橋蓮司が脇を固めてるんだから外さないよなと。監督も阪本順治だし、リトルモアが配給に入っていて日本のインディペンデント映画の中でも安心感が半端ない。とはいえこれが爆発的に観られる感じではない。不思議な作品だった。

 

 

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