取り留めもない

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映画『オオカミの家』

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STORY 

美しい山に囲まれたチリ南部で、「助けあって幸せに」をモットーに掲げて暮らすドイツ人集落。動物が大好きな少女マリアは、ブタを逃してしまったために厳しい罰を受け、耐えきれず集落から脱走する。森の中の一軒家に逃げ込んだ彼女は、そこで出会った2匹の子ブタにペドロとアナと名づけて世話をするが、やがて森の奥からマリアを探すオオカミの声が聞こえてくる。マリアがおびえていると子ブタは恐ろしい姿に変わり、家は悪夢のような世界と化す。

オオカミの家 : 作品情報 - 映画.com

REVIEW

なんかすごい映像だった。ストップモーションの作品とはいえ、かわいいとかほっこりとかいう要素がなく、ヤンシュヴァンクマイエルみたいな感じなんだけどずっとテンションが低い。同じテンションで続いて行くので若干の眠さも感じる。それよりも「どうやって撮ってるんだろ」という気持ちが勝って結局引き込まれてしまう。

この話をより理解したいのであれば予習は必須だと思う。ファウンドフッテージものということで背景のなんとなくの説明をされるけど、それも本当に断片的なので。だからと言って、予習をしたからよくわかるという話でもない。この世界にどの程度自分の世界とのつながりを感じるかが重要だと思う。例えば、統一教会の話とか、ジャニー喜多川の話とか、広く言えば同じこと。良くない環境と分かりつつ、そこで享受できる喜びにばかり目を向けて、結局とどまってしまうこわさ。今のところ自分はそういう状況になったことはないけど、家族単位でもあることだと思う。

余談だけど、作者からのコメント動画が映画の内容に反してほっこりしたから観てほしい。コーヒーマグを持ってるところからして良い。