こんばんは。昨日に引き続き、連続ブログ更新行っていきたいと思います。
ここで取り上げる最新LDHニュースは「EXILE TRIBE新グループTHE RAMPAGE、涙の正式メンバー発表(16人)」です。
THE RAMPAGEとは、新グループのボーカルを決める「ボーカルバトルオーディション4(VBA4)」の合格者3人、EXILEのパフォーマンスメンバーを決める「パフォーマンスバトルオーディションの(PBA)」の不合格者、グローバルバトルチャレンジで最後まで残れなかったメンバーで構成されているLDHの新しいグループで、夏からLDHアーの登竜門とも呼ばれる武者修行を行っていました。
そして12日、LDHのボスであるEXILE HIROから「16人(全員)で正式にランページってことで(意訳)」と言われ、正式にEXILE TRIBEの一員になりました。おめでとうございます。
ランページ(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)プロフィール&活動まとめ - NAVER まとめ
以上のまとめをざっと読んでいただければ分かると思いますが、メンバーの殆どがEXPGの特待生。それで言うと、GENERATIONSも同じような構成なのですが、この2つがはたしてどんな風に住み分けていくのか見所です。
ということもあるのですが、正直なところ「ここまできているのかLDHは」という思いでした。それこそ、EXILEはアンダーグラウンドでパフォーマンスをしてきた男たちが集まって、「ダンサーをメジャーな世界で輝かせたい!」という五十嵐の強い意志のもとスタートしたグループで、それに続いた二代目 /三代目J Soul Brothersもそれぞれ様々なところから、その理想に胸躍らせてLDHにやってきたわけです。
けれど、ジェネやランぺは少し違う。育つところから(教育)からLDHを学んできていて、そこには圧接工の職長も、美容師も、慶応生も、お笑い芸人志望も、USJのダンサーも居ない訳です。
私が好きな芸能人の話をする時によく例に出すのですが、「工業高校出身の芸能人」の素晴らしさにみんな気付いていない...!普通に、それなりに生きていれば私達と同じ(もしかしたらそれ以下)だったのに、その場所からの大きな飛躍という夢物語への理解が足りない...!練習して、上手くなって、認められれば道が開けるなんて当然過ぎて詰まらない...!
クソオタは「シンデレラボーイ」に会いたいんだよ?
と、散々愚痴垂れましたが、ランページのこと応援してます。特に、岡山県出身で「岡山なんもないし、人も居ないよ」って言っていた山本彰吾くん愛せる。ストリートダンサー出身というところもポイントですね。
この春、EXILEに加入した世界くんもそういう要員ですが、EXILEにはメジャー(オーバーグラウンド)とアンダーグラウンドの中間のような混沌があって、異論反論は多い問題ですがそれが一つの魅力だと私は思うんです。それについてかつての二代目、現在EXILEかつTHE SECONDのショー吉さんも、ラッパーのAKLOとの対談で語っていました。
読んでみると、AKLOはもちろんショー吉さんもどっぷりアングラな世界で生きてきて、苦労してEXILEになったということが分かります。そして「成功したい!」という気持ちが人並みでないとこも。そして、これだけアングラカルチャーを大切にしている人ならばメジャーに振り切れることの方が難しいだろうに、
──SHOKICHIさんはEXILEとしてパフォーマンスするとき、自分の好きなものからインスパイアされてボースティングを意識したりはするんですか?
SHOKICHI いや、ないですね。そもそもEXILEは“個”じゃなくて“集団”であって。HIROさんが先頭にいて、伝えるテーマがあるんです。自分は「EXILE」っていう名も付いているので、そのテーマにそぐわないものは入れないようにしてます。
(中略)
AKLO どういうテーマなんですか?
SHOKICHI 「Love, Dream & Happiness」というテーマです。それから「音楽で日本を元気に」というのもあって。HIROさんが作ったテーマっていうのは自分の中でめちゃくちゃ大事にしているんで、どんな音楽を作るときもこのテーマが大前提にありますね。
AKLO そんな中で、ソロ活動でもテーマはキープするんですか?
SHOKICHI やっぱり名義が「EXILE SHOKICHI」で、EXILEとしてやっていることなので大本のテーマは変わらないです。でも“EXILEっぽい音楽”っていうイメージがあるとしたら、それをソロの活動で広げることができればなって思ってるんです。例えば、すごい沖に出て網を投げて広げていたら、よりいろんな魚が引っかかりますよね。多くのジャンルの人たちが触れてくれるとEXILE自体ももっと盛り上げられる。そういったことを考えながらやっていますね。
「Love, Dream & Happiness」(照///)
以上のように、一転して彼がメジャーであること、並びにメジャーカルチャーを信じるようになることに相当な違和感があります。しかしながら「Love, Dream & Happiness」への信仰が彼にここまで言わせるのでしょう。
同時に、人一倍成功したいという想いがあるのに、【個人としての成功<<<組織(EXILE)の成功】の考えが染みついてて、本当だったらそのジレンマに苦しんでもいいのに、苦しむこともできないくらいLDH(五十嵐)が好きっていうそのホモソーシャルの異様さ。2・3周回って愛おしく感じてきました。
これと同じようなことは他のトライブの人にも言えて、例えばこちらも12日に連ドラ初出演が発表されたEXILE/三代目のパフォーマー岩田剛典がインタビューに答えていました。
前半で「スーパースターになりたい」と最終目的を掲げますが、後半にいくにつれてトーンが変わってきます。
◆役者として進む先は…?
これまでにも映画「クローズ EXPLODE」に出演するなどし演技経験を積んできたが、いよいよ“役者・岩田剛典”として本格的に始動する。そんな彼に「役者としての今後の目標」を問うと、「いつか主演をやってみたいです。ただ、今俳優業に力を入れていきたいという気持ちは強いですが、それを本業にしているみなさんとは違うところがある」と返ってきた。
「どこの現場に行っても、『EXILEの』とか『EXILE TRIBEの』岩田剛典なんです。その冠って、名前のようなものだし僕自身もそう思ってるんですよ。そう思われてるって意識することが、そういう自分でいなきゃっていう心掛けにもなります。…詰まるところ、EXILEのメンバーとしてどういう風なポジション、役割になっていけるのかってところだと思うんです」
岩田は決して「EXILEから一歩脱して」とか、「今は岩田剛典として」などということは言いません。EXILE一族にいることに甘んじているのではなく、寧ろその中に居続けることにプライオリティを感じている。これはなんという無限の愛情...!「スーパースターになりたい」とオラっていた人が、数十行後に「EXILEやEXILE TRIBEっていう大きな居場所をもらったから、恩返ししていきたい」と語る若干のチグハグ感。そもそも良いところのおぼっちゃんで、頭が良くて、顔も良くて、大手の内定も決まってたら無敵だった筈じゃない...。そこから花火のようにパッと咲いてシュンと散る世界に連れて来られて、恩返しとかもうちょっとよく分からない。
彼の場合、どう考えてもそういう社会に生まれ育った訳じゃないのに、いつのまにか「おっきくなりたいけど、親(HIRO)の屍は越えないぜ」なヤンキー的生き方&思考が身についてしまった・・・というところが良いですね。ここでも私は、個の欲望を抑え込むストイックなアガペーを感じました。
というところでEXILE TRIBEにまた16人の家族が増えたので、EXILE TRIBE PERFECT YEAR LIVE TOUR TOWER OF WISH 2014 ~THE REVOLUTION~にAKBオタと行ってきます。
なんだかんだ言ってますけど、LDH大好きですから。(完)
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