STORY
シングルマザーのサチ（吉田羊）は、息子のタカシ（佐野玲於）がハワイのカウアイ島にあるハナレイ・ベイで亡くなったことを電話で知らされる。
大好きだったサーフィン中に大きなサメに襲われ死んだという。彼女は、彼が命を落としたハナレイ・ベイへ向かい、海辺近くの大きな木の下で読書をして過ごした。
毎年、この「行為」は続いた。同じ場所にチェアを置き、10年間。だが、彼女は決して海には近づかない。ある日、サチは2人の若い日本人サーファーと出会う。無邪気にサーフィンを楽しむ2人の若者に、19歳で亡くなった息子の姿を重ねていくサチ。そんな時、2人から“ある話”を耳にする。
「赤いサーフボードを持った、片脚の日本人サーファーを何度も見た」と…。サチは決意する。もう一度、息子に会うために─。
REVIEW
あらすじ読まないで観はじめた。
陽気なハワイで撮影されたとは思えぬほどの静謐な作品。じめじめしたストーリーがハワイの気候で中和されてなんとかその程度に保てているのかもしれないな。
見終わってこれ村上春樹の原作だったのか、意外だなと思ったけど主人公が少年に「童貞でしょ？」って言ったり、お洒落なカフェ（原作だとスターバックスらしい）で偶然再会したり、主人公が少年に恋愛指南したり、そんな少年が英語が話せるのに意味なく話せないふりしたりするのはめちゃくちゃっぽいなって思い直した。なんとなくだけど。
吉田羊が佇まいから表情から全て良かったのは当然として、村上虹郎の演技が良かった。ただ、相手役の子が超絶ぎこちない演技過ぎたのが本当に気になってしまったのが惜しい。映画に集中したいのにそんなどうでもいいところでつまずきたくない。俳優でもなさそうだからなんとも言えないけど。
観た映画の速報はこちら
