取り留めもない

映画や舞台の感想書いたり、たまに日記も

この推しを好きな理由②

続いてます。

前回のエントリで推しはどんなタイプかっていうことを超絶簡単にまとめた。でも今更、松田龍平安藤政信について語ったところで、なんのきっかけにもならないことは分かっていたけど、長々とした前置きの理由は今の推しのことについて書きたかったから。
 
ナベプロの俳優が好き。特にD-BOYS、その中でもD2(でつ)が好き。最初に好きになったのは荒井敦史で、もともとグループとかある程度の人数の集団の目の足りない感じに多幸感を感じるタイプなので、全員推すことにしたド新規。
 

荒井敦史D-BOYS/D2)

 
きっかけは『ガチバン』。それまでちょいちょい見てても「前髪が重い奴がいるな」程度にしか意識せず、窪田正孝のために『ガチバン』シリーズを見てて「図体にしろ役柄にしろなんていう存在感なんだ」ってとこと「やっぱり前髪が重い」から気になりだして、数少ない(とはいえでつの中では多い)映像作品をチェックして。彼の演技の特徴を挙げるとすれば、中の人同様ツンデレなところかなと思う。あとは、プライドが高いことをおちゃらけた態度で隠している雰囲気。役を創り上げるのではなく、中の人に肉付けしていくタイプだと思うので、まぁ使いづらいって言えばそれまでだけど、遠藤雄弥(えんや)的な人間臭さと輩感が良いところだと思ってる。
 
この誰も彼もが若手俳優時代に、それでも彼は恵まれてるんだろうなぁと思ったのは最近のこと。ジュノンスーパーボーイコンテストで最終選考に残って、主演映画は早々に経験して、ぼちぼち映像にも出てきてっていうのは、そうそうないんだろうなと思った。
 
そんな中、彼自身いろいろ欲はあるんだろうけど全面に出せなくて、不安だったりどうしたらいいかわからないと口ばかり動く子で「こんな子クラスに一人はいたよな〜」って感じ。なんかのインタビューで、デビューして思ったことを答えてて、仕事を始めた当時「自分を子供だと思ってくれない」ことに戸惑ったそう。芸能人になると強く夢に描いていた訳じゃないのに、「仕事をする社会人」としてのあり方を求められて辛かったっていうのはまぁよくあることだと思う。そんなこんなを乗り越えて、「ずっとこの仕事をしていきたい!」というのが「良い」インタビューだけど、そうじゃなくて「芸能の仕事をやってなかったら、仲の良い同級生と同じようにトラックの運転手やってると思う」と言ってしまえる現実的なところは、彼自身のもともとの性格もあるし、事務所やらなんやら周りの環境も影響してるんだろうと思う。
 
Dステ17th『夕陽伝』のパンフレットのD2メン(荒井敦史池岡亮介前山剛久三津谷亮)+末満健一(脚本家)の対談があって、Dステ12th『TRUMP』から今まで、そしてこれからみたいなことを話す中で、荒井敦史はこんなことを言っていた。
 
生きていくのに不安はつきものだし、不安があるから頑張れるという部分もあるだろうし。芝居だって、稽古場で不安と闘いながら、なにかを見つけて本番の舞台に立つ部分があるわけですから。だから仕事でもプライベートでも、いろいろあっても頑張らないと。ただ僕は、ここぞというときに踏ん張れる根性が減りつつあるような気がするので、そこは意識しないと、とは思いますね。(Dステ17th『夕陽伝』パンフレットより)
 
2000年以降、10代後半~20代の役者ってTVや映画に出られる人なんてほんの一握りだし、それでも舞台やアイドルっぽいことをして「生きていくには生きていける」。特に事務所の力が大きければ、なんとかやっていける。でも、果たしてそれが「自分のしたいことか?」って聞かれると、もうよくわからなくて、そのよくわからないことのために「頑張る」のも若いうちだけだろうなと。「したくない」と意識出来ればそっちの方が何倍も幸せなんじゃというのはどんな仕事でも同じこと。話は脱線するけど、仕事に対する気持ちの入れ方とか、熱さの方向性とか人としてのタイプが荒井敦史上鶴徹(元D2)は似てるんじゃないかなと思ってる。「どこが?」と聞かれてもちゃんと答えられるほど上鶴さんのことを知ってる訳じゃないのだけど。
 

ただ今のところ、僕の中では役者を辞める自分が想像できない部分はありますね。今さら逃げたくもないけど、逃げられもしない。だから進むしかないというような感覚が。(Dステ17th『夕陽伝』パンフレットより)

 
あんまり真面目なことをいうタイプではなくても、自分の在り方については心の中にしっかりと思い描いているものがあるんだろうなという言葉。ナベプロ内でというか、D-BOYS内での「推され期間」はもう早々に終わったという意識の上で、あとは自分でなんとかするしかないという焦りと不安が裏にはありそう。
 
D-BOYSとかD2とかそれなりに人の入れ替えがある集団で、来る人がいれば出る人がいるという意識があるからなのか、他のメンバー(池岡、三津谷)も同様に「いろいろ考える時期」と言う中で、「愛を大事にして頑張ります!」という前ちゃんが眩しいよ本当に。正直さ、その程度の気負いの無さで進んでくれたらさ、オタクは全力で背中を押すからさ、あとは真っすぐ走って行ってよって思うんだけどさ、それじゃだめなのかな(オタクは我儘)

 

話を戻して、今までの推しの共通点「役者という仕事自体にはこだわりがない」「そのくせこだわりが強そう」という点で思い入れが深くなっている訳ですが、その他にも「こういうとこ好きだな~」と思うのは、阿久津愼太郎と話してる時。『深爪』というコンビ名まであるくらいだから大して意外性はないけど、基本は公立男子校の高校生の中身の荒井さんと、「男子校っぽい雰囲気になるのは苦手」という阿久津が、ちゃんとお互いのことを理解し合って話すところに「重ならない点と点が重なった感」があって、譲るとこ譲っても仲間として一緒に居たい人がいるっていうことを暗に伝えられてる気がするの。まぁオタクは考えすぎだと思う。

 

というわけで、私は荒井敦史が好きだし、これからも可能な限り応援していきたいと思います。それでは最後に、ジュノンボーイの頃の荒井さんの動画で締めたいと思います。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

 
 

この推しを好きな理由①

「若手俳優は」とか「2.5次元舞台は」とかそうい概念的なところを掘り下げるのは他の人に任せて、自分がなんでこの推し(俳優)を好きなのか考えてみようと思った。というのも、ざっと新旧推しの好きなポイントを書き出してみたら自分でもなんで好きなのか良く分からない理由ばかりだったし、それがどれだけ他の人に伝わるのか気になったからというのが書くに至った動機としては大きい。とりあえず、書いてみたらまとまってくるかもしれないし、ということで以前書いたエントリの不動のトップ2の好きなとこから。

 

1.松田龍平

 きっかけは多分『青い春』。すごく“つまらなそう”な演技をする役者だなと思った。それに常にどこか冷めていて、その雰囲気が厭世的に感じた。『青い春』で彼が演じていた九条という役がそういう役だったからなのかと思ったりもしたけど、『御法度』『昭和歌謡大全集』『IZO』など、どれを見ても同じ感覚があった。

松田龍平の場合、確かに生まれ育った環境や、血筋が大きく彼の人生に影響を与えている。でもそれ以上に、他の人が普通にしなくてはいけないこと(勉強とか人間関係とか)から「一抜け」するために役者の仕事を選んだという気がしてならない。というのも、ちょうど『青い春』の頃に高校生だった松田龍平は、そのままなんとなく学校に通い続ける意味が分からなくなって高校を中退した。そうしたらもう役者以外に道がなくなった。そんなきっかけで今まで役者を続けてるんだと思う。作品ごとの役作りはしてるんだろうけど、だいたい「松田龍平」だし、使う方もそれを求めて「松田龍平」を使うし、本人も仕事相手もファンも気が楽。だから彼が好きっていうのはあると思う。

それ以外に松田龍平を好きな理由があるとしたら、それは彼の「純粋さ」と「危うさ」。『46億年の恋』で同性愛者に襲われて逆上してその相手を殺してしまう青年で、刑務所で出会った男に惹かれていく役を演じた時も、こんなことをインタビューで答えていた。

松田:男は、女性に対して愛情とか性欲とかあるんですよ、ごちゃごちゃと(笑)。でも、男性に対してはそれがなくて、愛が100%に達しちゃったら、ごちゃごちゃも、まったくなくて単純にその人のことを好きか、その人そのものになりたいかのどちらかなんですよね。それって女性に対してはあり得ない。

『46億年の恋』松田龍平、三池崇史単独インタビュー - シネマトゥデイ

 同性愛についてはよくわからないとしながらもこういう感覚だけは澄んでいてとても鋭い。妻子も居て十分にいろんなことを経験した大人なのに、ふと画面の中で魅せる「幼さ」に出くわした瞬間、好きだなと思ってしまう自分がいる。高校を辞めた時に社会的な人間としての時間が止まってしまったかのようにさえ感じる。そこが好き。

2.安藤政信

最近いろんな「若手俳優」を見ていると、時おり安藤政信のことを思い出す。今でいう若手ワラワラ映画であった『昭和歌謡大全集』、謎の耽美映画『46億年の恋』、漫画原作の『ストロベリーショートケークス』など、〇〇ミュージカルがないだけで、よくある道を歩んでいた。

彼のキャリアのスタートは北野武監督の『キッズ・リターン』。無名だったただの人間が一気に知名度を上げ、ドラマや映画に引っ張りだこになった。『青の時代』のような青春ど真ん中なドラマでジャニーズと共演したり、『バトル・ロワイアル』のような駆け出しの俳優や女優がわらわら出る映画に出たり、そうやってわかりやすいくらいちゃんと「若手俳優」の王道を行っていた。

安藤政信は役によって雰囲気がガラッと変わる憑依型。でも、どんなキャラクターでもどこかクズい。だからなのかなんなのか「映画は好きだけど、役者は向いてない」という気持ちで自分を追いこみがちになって、結果ある時期から役者の仕事をしなくなった。最近では「周りが役者を望むなら、それに応えたい」といって役者の仕事を再開したけれど、それは養うべき家族あってのことっぽいし、めちゃくちゃ乗り気ではないのは分かる。それまで現場には「好きな人たち」に会いに行ってるような感じだったし、この間行ったトークショーでも相も変わらずだったのでまたふと急にいなくなるかも知れないとも思う。自分の生き方に決して能動的ではないのに、かといって受動的にもなれず、時には来たものを悉く突っぱねるのに、それでもまだ彼が求められる理由としてあるのは、彼の容貌の「美しさ」と愛おしいまでの「不器用さ」だと思う。悪く言えば社会不適合で遊動的なところがある。私はそういう人に人間的な魅力的を感じる。そこが好き。

 

松田龍平安藤政信、見た目とか雰囲気が似てるわけじゃないけど、個人的には下記の共通点を感じている。

 

  1.  役者という仕事自体にはこだわりがない
  2. なんだかわからないけどつまらなそう
  3. そのくせこだわりが強そう
つまりまとめると私は「ふと気が付いた時、もうそこにはいないかもしれない」と思わせる存在の危うさと、ネガティブに頑固そうな感じがある人が好きらしい。
 
なんか長くなりそうなので一回切ります。

 

 

辞める人と残る人の違い

先日、ワタナベエンタの15周年パーティーをニコ生で放送してて「案外若い会社なんだな」と思っていたところなんですが、そのすぐあと元D-BOYSの2人(もっといるかもしれないけど調べていない)が事務所をやめることを発表してました。この2人はいくつかの舞台とDDBOYSでしか見たことはないんですけど、居なくなる人とずっと一緒にいた人たちのことを考えると切ないです。

どこのジャンルでもグループから脱退する人や芸能界を辞める人に出会ってしまいます。そこでいつも思うのは、留まる人との違いって何だろうなぁと。そりゃ売れに売れて、ドラマ・映画・舞台・CM・雑誌に引っ張りだこでっていう人もいますけどそうじゃない人の方が多い訳だし、「売れないから」という訳ではないんだろうと。結局のところ、「他のことをしても生きていける」と思うか否かっていうことなんじゃなかろうかと。

このエントリのきっかけになった2人のうち1人はシンガーソングライターで、もう1人は映画監督(?)でやっていきそうな感じ。どっちが先か論っぽいけど「〇〇がしたくて辞めます」と「仕方ないから〇〇やります」では大きく違う。どんな思いで決断して、その発表をしたのかは本人以外分からないにしても、一ファンとして思うのは「売れなくても、苦しくても、忙しくても、血へどを吐いてでも芸能界やその中の輝く世界の仕事しかできない人は美しい」という芸能人崇拝です。これに尽きる。

これに関連して「俺はいろんなことができる!」なんていいながら、どれも中途半端な人のエゴを読んだり見たりするのには疲れたし、好きじゃないし、同じ知名度であっても「それしかできない」という人を信じたい(これ当て書きしてます完全に)。だって普通の会社に勤めてたら、辞める前に今までと同様かそれ以上の収入を見込める転職先を決めてない人なんてただの馬鹿だし、新規事業を独立させて起業するにしてもある程度の出資金とヴィジョンがないなんてあり得ないのだから。見守ってる人からしても手放しで「転職おめでとう」とか「ヨッ社長!」なんて言って応援できないでしょ。ファンだって同じですよ。

「辞めないで」と言いたい訳じゃない。結局辞める人と残る人の違いなんて本質的にはほとんどないんだろうから、自分のエゴ(プライドとかそういうのも含めて)はどうあれ、ファンの期待に応えてくれる芸能人様を私は応援していきたいというだけのこと。だってそういう人ってそうそう居てくれないから。

 

 

追伸:足立理は割と悲しい。

 

 

高橋龍輝がどうなっていくのか見ていたいと思う。

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幕末太陽傳』を観てきました。

森山未來の『 ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』、石原さとみの『ピグマリオン』に続いて人生3回目の観劇(すいません『ドン・ドラキュラ』行ってました。そうですLDHオタでした)。これだけ「俳優が~」「舞台が~」と言っている人間ですが、たかがその程度ですいません。『ヘドウィグ』は森山未來のダンスを、『ピグマリオン』はゼミの繋がりのために行った訳ですが、今回は、高橋龍輝その人の舞台上の姿を観るためにチケットを買いました。

と前置きはここまで。

作品としては、舞台自体が劇場全体で、客席もステージで、人間の生きている姿が現実と虚構の中に表現されている躍動感とエネルギーの溢れた作品でした。おそらく、自分のように「舞台とはこういうものだ」というのがない人間としては、ライブ感があって、目に魅力的で、役者が動くたびに風を感じる作品の方が、面倒臭いあれこれを捏ねて何か言う必要がなくて楽しめる。舞台転換から衣裳チェンジから総てが計算されているのに、そこから生まれるカオスに飲み込まれていくような心地良さは舞台にしかないなとまで思いました。今まで映像(特に映画)至上主義だったので、こう舞台の良さを知ってしまったら抜け出せないと思わざるを得なかったです。あと、ちょうど座っていたE列が通路を前にした席で、目の前を役者が走って行ったり来たりするもんだから、たまにぶつかったりなんかして楽しかったなというミーハー欲も満足させることができました。

そして、表題の件。

今や何がきっかけで高橋龍輝のことを追うようになったのか覚えていないんですが、私は彼のON/OFF感がとても好きなんです。勝手なことを言うようですが、ステージに立っていない時の彼は「何を考えているかわからない」「果たしてどんな感情でここにいるのかもわからない」というのに、一旦ステージに立った途端表情を変え、動きを変え、言葉も、表現も変える。そうして終わった時には何事もなかったようにまたニュートラルな姿に戻っている(大体いつも斜め45度上を見ている)。そんな飄々とした雰囲気が好きなんです。今回の『幕末太陽傳』でも、メインの2つの役とアンサンブルとしての役、そのどの時を観てもやっぱり「舞台上で生きている姿」が好きだな、と思いました。そして一番は、これから「高橋龍輝がどうなっていくのか見ていたいと思う」ということに尽きる。願わくば、「高橋龍輝が選んだ作品ならば楽しませてくれるだろう」と思わせる役者になってほしい。それだけです。

余談ですが。

私が観劇した12日の夜の回にはKJ(そして子供)とPESさんが来てました。もともとロキノンというか、あの会社の雑誌ばかり読んでたキッズだったので懐かしいなという気持ちで始まる前から胸がいっぱいに(盛大な嘘)。くわえて、「ああ、高橋龍輝のことをふたりが見ている…」と思ったらやっぱり胸がいっぱいになりましたね。

そんなところで次の観劇予定は『夕陽伝』なんですけど、東京千秋楽しか取ってないので一カ月以上先。その前に『AZUMI』も観たいな。

鈴木拡樹の世の中と界隈の認知度の差は宗教っぽい

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鈴木拡樹という役者さんを皆さんご存知でしょうか?

舞台中心の方なんですけど、特に「2.5次元舞台のプロ」と言われていたりする人物です。とはいえ、私も舞台をちゃんと観たことがあるわけでなく、『戦国鍋』と『ペダステ』と『俺地図』の情報しかないので、先に謝っておきます。すいません。

 

そんな私が何を言いたいのかっていうと、まぁタイトルのままです。なんとなく前から彼の人気が宗教っぽいとは思っていたんですけど、それが「ファンが熱心な信仰心を持っていそうだから」なのか、それとも「現に三蔵法師をやっていたから」*1なのか良く分かりませんでした。それから随分考えあぐねていましたが、ふと「鈴木拡樹ってこれからどうやって民放に出ていくんだろう」つまり、「これからどうやって一般の人に知られていくんだろう」っていう疑問にぶち当たり、これが「宗教性」を感じる原因なのではないかと。

 

ここで使っている「宗教性」は、「当事者(集団)にとって崇め奉るべきものであっても、第三者(集団)から見たら特段勝ちを感じることがないものの性質のこと」です。今回のように芸能人で言えば、「ファンにとっては偶像的な神であっても、一般人から見たら『誰それ』と思うこと」です。そもそも、そんなのは無名の役者であれば当たり前でしょうけど、それが鈴木拡樹の場合、ファンは簡単なカルト教団より多いし、それでいて一般的な知名度の低さ(私の周囲だけだったらすいません)が顕著。そんな世間と界隈の隔たりを感じるところが宗教っぽい。そしてそういうところが、俳優よりも声優に近いし、さらに2.5次元を意識させるんだよな。

 

以上、最近興味を持っている俳優さんの雑感でした。

*1:舞台『最遊記歌劇伝』にて。

たぶんずっと俳優オタだったという話

今まで、エモバンドとかKポップとかLDHとかまぁありとあらゆるものにハマってきたけれど、その間もずっと邦画は観ていて、思い返すとプラスアクトとかHのような雑誌がお友達だった期間も長くて、長いこと俳優オタクなんだなぁっていうことに気がつきました。不動のトップ3は以下です。

 
1位  松田龍平(兄の方)
2位  安藤政信(おかえりなさい)
3位  伊勢谷友介(リバースなんちゃらの人)
次点  窪田正孝
 
今更、上記の人たちのことを話す必要はないと思うので省略しますが、できる限りの作品は観てるし、それで満足できたのは「彼らが選んだ作品なら面白いはずだ」と考えていたから。例えれば、好きな歌手やバンドが聴いている、もしくは親しいアーティストはたぶん好きだし、好きな作家が推薦する図書はもちろん好きだよねっていうあの感じです。だから「好きな俳優がやりたいと思う役や世界は好き」と思って、まぁだいたいそれで何とかなったので、充分満たされていました。
 
ところがどっこい、変則的にD2(D-BOYS)の沼に脚を突っ込んでしまってから雲ゆきが怪しくなってきました。というのも、贔屓目でも盲目でもどうにもならないくらいに彼らの出ている作品が好きになれないということがまぁそれなりにあり、それでもクソオタ気質を極めたので「作品コンプリート」を目指してしまう訳です。そうしてまたふとした時に(よくあるのはブログやツイッターで俳優の中の人を意識した時)なんとも言葉にしにくい「つらみ」を感じてしまう。熱血教師風に言うと「おまえらそれでいいのか!」っていう。
 
そもそも、俳優は「中身」なんてどうでもいいと思っている方なので、松田龍平の『御法度』公式読本でやってた100問100答の内容がうっっっすくても、安藤政信が拗らせすぎて「仕事したくない」ってなってても、伊勢谷友介がDV男でも、出てる作品が面白ければなんでも良いんです。中身までいい男(風)なのはLDHでたくさん。お腹いっぱいです。でも、前記した若手俳優集団はそういう気持ちであっても溺愛しにくい。『局中法度』とかを見るようにアイドル的な目で見るぶんにはなんら問題ないんだけど、出ている作品の面白さを教えて!と言われても正直何も言いたくないものが多いし、その感じがまだ私自身認めたくないということに原因があるんだと思う。
 
閑話休題、Dボの中で特に推してる人は2人いて、その1人は高橋龍輝(りゅきにゃん)。ジュノンボーイであり、テニミュでは五代目のリョーマでした。好きになったのは割と阿久津愼太郎のせいではあるのだけど、普段は心を空にしてそうなのに、役に入るとキリッとするところが魅力。ダンスも歌も上手いし、器用な子なんだけどいかんせん映像はフォーゼくらいなもんで、良さが伝播しにくいというのが残念。誰が舞台向きで、誰が映像向きなのか私はわからないですけど、世の中はりゅきにゃんを舞台の人と思ってるらしい。
 
で、もう1人の推しが荒井敦史。本当のところ『ガチバン』を観て、彼からDボに入ったところがあるので常に贔屓目ですけど、8月22日のDラジで彼自身言ってたように、彼の得意な不良役以外は私もピンときてないかも。ただ、そんなに出演作品が多くないとはいえ、2.5次元には出てこなかったのは彼なりのプライドっぽいなと思っているんですけどね。あとは、良い意味でも悪い意味でも「使いづらそう」っていうか、「誰でもいい役」には当て込めないタイプだなと思います。自我が強いというか、透けて見えるプライドが役を選ぶというか。遠藤雄弥もそれかなって。
 
D2はそれこそテニミュや忍ミュなんかの2.5次元で舞台デビュー!だったりするけど、そういう舞台やイケメン俳優ワラワラメインの俳優さんたちからしたらストレートステージをやる場所(Dステ)があるのは強いんじゃないかな。(ただ個人的に言えば舞台よりも映画が好きなので、映画に出てくれと思うけど。) それに若手俳優とかイケメン俳優って言われることに意識的だし、それだけ3次元から-0.5された存在だと思われることには危機感を持ってる。
 
 
この動画の最後に阿久津のカテコの挨拶があるのですが、大楽の口上は以下。
「D2だけで舞台をやらせてもらえたのはなぜか?イケメンだから?お客さんが集まって収益になるから??もしそう思われてるなら 僕らは消耗品で終わる。僕たちは消耗品ではありません。お客さんの二時間半を奪うことができ、笑ってない人を笑わせ、泣いてない人を泣かせることができる、役者であり、表現者であり、生産者です。時に生や死を扱うことのできるすごい職業。観客が人生の最後に「D2にあえてよかった」と思うような存在になりたい」
 
という感じで、最近の俳優沼(もしかしたら水溜り)の浅さに辛くなった時は、この阿久津の言葉を思い出すようにしています。オタクは苦しい苦しいと言いながら深ーーーい沼が好きなんです。何か背負ってて欲しいんです。その時の気分でころころ変わる志や夢なんぞ興味はないのです。拗れすぎて3年に1度くらいしか姿を現さなくっても、クッソみたいな作品に出てても「本意じゃない」とか思ってなければ私は嬉しい。本当に。
 
そんな風にここ最近は推しの幸せを祈るようになって、自分も変わったなという感じだったのですが、よくよく考えたら今までだって龍平の娘を慮ったり(瑛太の息子と結婚させたいという意味で)、安藤くんが南極にいると噂されれば「向こうにヒモをやらせてくれるマダムがいるのかな」って思ったり、木村佳乃がヒガシと結婚すればリバースプロジェクトの発展&成功を一心に祈ったりしていた訳なので、定期的に面白い映像作品に出てくれれば何にも文句言わない人間なんだろうなと自分でも思います。でも、もうそこはファンには如何ともしがたいところじゃない?オーディション頑張って!くらいしか言えなくない?っていう。でも、とにかく1度ちゃぷんとハマったからには、金の斧でも銀の斧でも飲み込む沼になるまでは応援するし。事務所も頑張れ。
 
P.S.  2.5次元寄りで最も好きな俳優は玉城裕規です。
 
 

D-LIVE 2015に行ってきました

行ってまいりました!D-LIVE2015初日!初めてのD-BOYSイベントです。予習という訳ではないんですけど、春どこや夏どこはそれなりに観て行ったんで、ある程度の覚悟(内輪ノリに対する)はしていきました。 

 

以下感想です!ネタばれあるんで嫌な人は読まないでください。まとめ方に迷ったんで各人別に書いてます。

 

鈴木裕樹

正直、旧D-BOYSはあまり遡れていないので、ニコ生での素のズッキーさん(31)しか知らなかったんですけど、とてもカッコ良かったし、場馴れしてるので頼もしかったし、旧D2メンやAYAKASHIに対抗心を抱いてる(演出かもしれないけど)ところが可愛かったです。好きになりそう。でも、髪の毛は長めの時が良いです。

高橋龍輝

りゅきにゃんのために見に行ったところもあるので、どんな場面よりも彼がはしゃいで、踊って、マジック(?)してる姿が可愛かった。脚の付け根に手を置きながらするお辞儀はめちゃ好き動作。ズッキーさんにせめられるところはあと108383623回見たいです。

橋本汰斗

 前から思ってたけど、ダンスめっちゃ好きなんだね!!!っていう。踊ってる時が一番輝いてた。本気でダンスやってるのがわかる。ジャンルでいうと、ヒップホップ(+クランプ)かな。もっともっとバキバキなのやりたいんだろうけど、D-LIVEじゃ難しそう。

山田悠介

ファンの間では既出かもしれませんが、自分の頭をよく触ってるのが気になって、金髪っていうこと忘れそうになりました。嘘です。「釣り大好きキャラ」としては三代目J Soul Brothers山下健二郎と出会わせたい。

山口賢貴

本当に妻子居そう。

西井幸人

いや、可愛かったよ?そんな言うほど見た目大人じゃなかったことが逆に心配になったくらい。「アイドルになりたいんだ!」っていう心の声も本気っぽくて、最後の方は「頑張れよ」って応援してた。もう一度言いますが、可愛かったです。

阿久津愼太郎

スカした演技をする阿久津が愛おしかった。なんだよそれ、もっといろんなアイドル知ってるだろって思ったけど。パフュームもどき~AYAKASHI~女装らへんが阿久津のやりたいことだっていうことで理解したし、やりたいことをやってる時の推しが一番パンチャパンチャ(キラキラ)してて良かった。

近江陽一郎

いつも通り素敵な笑顔。根岸に何言われてもいい意味で全部忘れてくれそうで本当に存在が尊いよな。あと、隣に座ってた陽ちゃんファン(17)がいちいち彼に反応してて可愛かった。若いっていいな。

根岸拓哉

マジでヒョロいのな。スタイル良いからもうちょっとご飯食べてくれたら嬉しいんだけど、まあいっか。毒舌キャラが定着するといいね!

前山剛久

前ちゃんは本当に顔が綺麗かった...!いやあれはすごいよ。日本の国宝に指定して保存すべき顔の良さです。その恐るべき顔で、アイドルアイドルしたことをしてる前ちゃんが本当に良い!「楽しい」って伝わってくるもん。

あと、前ちゃんの金持ちキャラ(リアル)は今年いっぱいだと思うから、息切れする前に小出しにして、息を長く使っていった方がいいと思うな。

白又敦

もっといじられキャラだと思ってた。(違った)

土屋シオン

素は基本ずっとJKだなっていう。役に入った時は周辺1メートルくらいの空気が変わる感じがしました。あと、彼が作った歌はなんていうんだろう、女性目線がすごいっていうかaiko椎名林檎大森靖子のにおいがする。誕生日おめでとうね。

AYAKASHI

めっちゃアイドルだった。元々楡木くん(水鬼)が好きなんですけど、みんな良いね!特にJP!好きになる理由が分かり過ぎる。やっぱりリリイべ行こうと思います。ニコ生見られる人はここから是非。

 

荒井敦史(日替わりキャスト)

「すしざんまい!」の印象しかないって言ったら嘘になりますけど、荒井さんが出てきてなんか安心したっていうか、「荒井さんがいるD-BOYS」なんだって思ったらちょっと気が楽になったっていうか、内輪ノリもお客さんがいることを踏まえた感じでいってくれていたので嬉しかったです。贔屓目です。「これしかないんだからもっと喋らせて」っていう欲求の見え見えな(っていうかそう言ってた)荒井さんが大好きです。

志尊淳(日替わりキャスト)

この日のスタイリングが最高でな...!「そんじゅんかわいいbotはじめなきゃ!」って思ったほどだよ。

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これじゃわかんないけど履いてる靴のヒールが結構高くて可愛かった。あ~また女装してくれないかな~。

 

で、ここまではあたりさわりのないことを書きましたが、正直個人的にD-LIVEに納得できないところがあるので、ここからは折ります。なんでもこいって人だけお進みください。

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