サマソニに行きます(TOKYO2日目)

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なんだかんだ毎年行っているサマソニ。今年はめちゃくちゃ青春ど真ん中なパンクバンドが多くラインナップされた2日目に行くことにしたので、タイムテーブルを考えた。

CIRCA WAVES @マリンステージ 12:00

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正直このバンドのことはよく知らないんだけど、ホステスのバンドだからまあ確かかなという感じ。そもそも12:00に幕張に居るイメージがない。

MONSTA X @マウンテンステージ 12:30

monstax-official.com

名前はよく目にするんだけどという程度。できれば横目で見ながら涼しいマウンテンステージでご飯でも食べたいな~という気持ち。

WONK @ガーデンステージ 13:00

www.wonk.tokyo

ガーデンステージ行ったことないし、ダウナーなバンドを聴きながらごろごろしたい。

fox capture plan @ガーデンステージ 14:10

foxcaptureplan.tumblr.com

理由:お洒落

ROYAL BLOOD @マリンステージ 15:30

royalbloodband.com

ROYAL BLOODってなかなか人気だし一通り聴いたような気がする。

Breathe Carolina @ビーチステージ 16:50

www.breathecarolina.net

どちゃ懐かしい。その昔TapTapという音ゲーがあってそれでもう何回もプレイしたバンド。っていうかスクリーモといえば彼らだった気がするんだ。あとAttack Attack!とか。

mizuame-wataame.hatenablog.com

懐かしいの10乗。

話を戻すと、エモとかスクリーモのバンドがEDMに寄っていって、CashCashのように成功して、その中にBreathe Carolinaも居たわけで。

music-newsnetwork.com

Fall Out BoyPanic! At The Discoは生き残ってるけど、大抵は解散したエモバンドのある種の成功型なのかもしれないなと思いながら見てこようと思う。

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私の中の正解はこれ。髪型からエモい。

クリープハイプ @レインボーステージ 18:20

www.creephyp.com

ミーハーなので『帝一の國』新規です。

GOOD CHARLOTTE @ソニックステージ 18:40

www.goodcharlotte.com

中学高校の愛読書が『INROCK』だった人間にとってジョエル・マッデンとベンジー・マッデンの双子はアメリカンセレブど真ん中だった。ほぼ無条件で好きになるもんだと思ってた。双子といえば彼らかTOKIO HOTEL*1だった(伝われ)グッシャかリンキンかみたいな質問されたら僅差でグッシャかなあ。とにかくめちゃくちゃ聴いた。

SUM41 @ソニックステージ 20:10

www.sum41.com

っていうかグッシャもSUMもソニックステージでは小さいのでは…?個人的にマリンではないのは良きことだけど、入れるか心配です。フーファイかSUMか0.2秒悩んだけど普通にSUM41勝利。ここまでパンク・バンド呼んでなんでリンキン来ないんだ?と思っていた時もあったけど、それも今は昔。でもGreen Dayは居てほしいな。

話を戻す。アヴリルラヴィーンがアイドルだった私にとってSUM41も重要なバンドなのです。特にUnderclass Heroは思い出深いんだけどなんでだか全く覚えていない。バンドのイメージもベースが長細いということしか記憶にない。自分の記憶力に絶望する。でも、きっとこれからも高校時代を思い出す時はここらへんのバンドの曲と一緒に思い出すんだろうし、このタイミングでPUNKSPRING*2みたいなサマソニに行くのもなんだか面白いなと思う。

 

 

 

 

映画『闇金ドッグス6』

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STORY

ヤクザの親分から闇金業者に転身したラストファイナンスの社長・安藤忠臣(山田裕貴)は、債権ブローカーから焦げ付いた債権を400万円で買う。忠臣は、債務者である伊良部慎太郎(長谷川忍)から、1,000万円はしぼり取れるともくろんでいた。ある日、慎太郎の妻で、かつて忠臣の恋人だった荒木未奈美(西原亜希)がラストファイナンスを訪れる。彼女は、行方がわからなくなってしまった慎太郎の手掛かりを探していて……。 

映画『闇金ドッグス6』 - シネマトゥデイ

REVIEW

aooaao.hatenablog.com

外道でも立派に成長したのだからいちいち喧嘩もしないし、感情的にならないのは当然なのかもしれない。でもそれは同時に私にとってはとても寂しいことだった。私は紋児や勇人やレオや京平や斗氣雄のような一生懸命で泥臭いキャラクターが好きだ。どこまでも自我でぶつかっていく男たちの人間らしさが好きだ。昔の忠臣はそうだった。きっと今でもその人間らしさを彼は心に残して、いつかまた魅せてくれると信じている。 

 前回こんなことを書いたら、今回はラブストーリーということでそれはそれで驚いた。でもガチバンから闇犬にかけての物語にラブストーリーはあったからまったくもって意外というわけではなかった。紋児の自称彼女のあの子は今何をしているかわからないけど、勇人と星良ちゃんは現在進行系でフジテレビのドラマ*1の中でいちゃついている。レオだって同級生の女の子といい感じだったし、斗氣雄だって女に騙されたし、京平は家族もできた。それに比べて、『闇金ドッグス6』は普通のラブストーリーだった。金を借りてる身分で、いくら元カノだからってあんなに度胸を見せる人はそんなにいないだろうし、忠臣はまた裏切られちゃうんだろうなと思いながら観ていたから「あーこれでいいのか」と拍子抜けしてしまって。何かが違うんだけど、それは仕組まれたものなのか、思いがけないものなのか分からない。はっきりと言えるのは、この作品を楽しむには他の作品と見比べる必要があるんだろうなということ。

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――だからこそ、『ガチバン』シリーズを観ていると、より面白い。

そうなんです。だから今回の『闇金ドッグス6&7』は、より(『ガチバン』シリーズを)観て欲しいと思った作品なんですよね。正直、いつもの『闇金ドッグス』だったら、「(過去作を)観なくても、観られる」と言います。でも、今回はいつも以上に「過去作も観てから、今作を観てほしい​」と思うんです。お客さんを呼ばないといけない身としては、かなり矛盾してるんですけど(笑)。

演者もそう思っているようなのでそれで良いのかもしれない。

更にクロスオーバーっぽい話をする。『闇金ドッグス5』は『ガチバン WORST MAX』『ガチバン TRIBAL』のような存在で、シリーズの中でめちゃくちゃしんどくしすぎた感があった。ガチバンの場合は、その後に受験勉強編があっておもしろに寄ったんだけど、そうか闇犬はラブストーリーかと。率直な話、このタイミングでいちいちラブストーリーということを打ち出す、打ち出さなければならない、打ち出したほうが良いと判断されたことが「面白くない」と思う。ドラマは総てを包含しているのであって、テーマとして取り立てて何かを語ろうとする時、妙に興ざめするんだよなという感じ。女の影は匂わせ程度でよいし、正味ラブストーリーだけでお送りしようとしたのが腑に落ちない。闇金ドッグスの面白さってなんだったけな。

7月の映画と演劇まとめ

映画4本、舞台5本という充実した月でした。そろそろライブに行きたい。

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ピースピット2017年本公演『グランギニョル』

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STORY

特権階級である名門貴族の家督者であり、吸血種の統治機関《血盟議会》の若手議員でもあるダリ・デリコ。

ダリはある日、上司ヨハネスより停職処分を受ける。ダリが遂行した異教団殲滅作戦の際に、保護されたスーという《人間の女》が身籠った赤子が、ダリの子であるという疑惑が議会にリークされたからだ。もしそのことが明るみとなれば、それは吸血種と人間種の間で締結された《不可侵条約》に違反する行為であり、将来を嘱望されていたダリの失脚に繋がりかねなかった。 だが、停職中であるはずのダリは、ヨハネスよりある事件を秘密裏に捜査することを命じられる。それは、各地で発生していた《繭期少年少女失踪事件》の真相を解明せよというものであった。ダリは、任務補佐官に任命された下級議員マルコと、護衛 兼 合同捜査官として派遣されたヴァンパイアハンター歌麿と春林らと捜査チームを結成し、事件を追うこととなる。

事件を追う中で、《黒薔薇館》という闇の社交倶楽部が捜査線上に浮かびあがる。その黒薔薇館の会員の中に、ダリの同期議員であるゲルハルトの姿があった。またダリたちはその社交倶楽部で、不老不死を研究するバルラハという男と、ダミアンという謎の人物と接触する。ダミアンは、歌麿と春林が長年追っている、多くの猟奇的事件を裏で糸引いていると目される吸血種だった。またバルラハの傍には、アンリ、キキ、オズという三人の吸血種の少年少女たちが付き従っていた。三人は、失踪者リストに掲載されている吸血種たちであった。

一方、教団の残党から命を狙われるスーは、デリコ家の屋敷に匿われていた。だが、人間である彼女は屋敷の使用人たちから嫌悪され、不遇の扱いを受ける。その彼女を庇ったのは、ダリの妻であるフリーダであった。スーとフリーダは、次第に心を通わせていく。しかし、スーを身籠らせたダリのスクープを追う新聞記者ジャックがフリーダに近づく。

混迷する人間関係、血盟議会という巨大組織との対峙、陰謀渦巻く黒薔薇館、そして吸血種の間で伝承される原初の吸血種《TRUMP》の不死伝説──事件を解き明かした先で、ダリがたどりつく真実とは?

STORY | ピースピット2017年本公演≪TRUMPシリーズ最新作≫『グランギニョル -Grand Guignol-』 作・演出:末満健一

REVIEW

現在進行形でD2版『TRUMP』を観ている。ダリ様登場シーンで今までに感じたことのない得体の知れない感情が渦巻いている。ふざけた父さんだなと思っていた「ダリちゃ~~~ん」のくだりも涙が出てきそうになる。世界が反転するというTRUMPシリーズの醍醐味がまたここにもあった。以降ネタバレ。

デリコ家が粛清していた原初信仰の信者たちの復讐のために残酷劇の主役に奉られたダリ・デリコ(染谷俊之)は、同時に暗澹たる呪いをかけられた。彼の前にはいつも惨劇が広がっている。どれだけ抵抗しようとも愛するものを失ってしまう。彼の黒い運命は彼の明朗さとは似ても似つかない。藻掻いても抜け出すことができない哀しき運命。ダリは残酷劇を繰り返す。これからも永遠に。そのことを分かっていても彼は目の前の惨劇を見つめることしかできない。彼が信じていなかったTRUMPが生を感じるための残酷劇。例えその存在を認めていてもダリは決してTRUMPに祈らない。彼の大切なものを奪ったのもまたTRUMPが原因だと知っているから。知っていたとしても、彼には何もできない。やはり彼には生きてそれを見つめることしかできない。時間をかけてダリは自分の無力感を実感する。

このダリ・デリコを演じたのが染谷俊之という俳優で本当に良かったと思った。彼の飄々とした魅力。内側に感じる情熱。それがダリ・デリコという人物を体現しているようだった。そしてなにより殺陣が上手い。ダリ・デリコという人物の高潔で唯一無二の強さを所作だけで感じさせていた。

  • ゲルハルトの憂鬱

ゲルハルト・フラ(三浦涼介)は父を超える完璧な貴族になるために不老不死になること、そしてフラ家を絶やさないこと、この二つをどうしても叶えたかった。けれど望むものには与えられないのがTRUMPの世界。ゲルハルトに遺されたのは自分と血の繋がらないアンジェリコ。そのアンジェリコが美しく成長したことを私は知っている。そして、グランギニョルの中に死んでいくことも。想像でしかないが、アンジェリコはゲルハルトを心から尊敬し生きてきたのではないかと思う。けれど何も知らないアンジェリコ。そのアンジェリコを慈しみ育てるゲルハルト。彼がどう愛せばアンジェリコはウルに刃を向けないで生き延びることができたのか。これはもう総てにおいてダミアン・ストーンの呪いが優ったという他ないのかもしれない。

ゲルハルトを演じた三浦涼介は少女のように麗しく、岩のごとく硬い意志を持つまさに貴族という感じ。パンフレットのコメントにも書いていたけれど、彼自身の生い立ちとゲルハルトと重なる部分があるのかもしれない。不意に見せる儚げな表情の奥に、彼の歴史のようなものを感じた。

  • ダミアン・ストーンという新キャラ

未だにどう受け止めようか考えあぐねている。かつてTRUMPに近い存在で、TRUMPに尽くしてきたのであれば、彼はTRUMPに再び巡り合うことを願っているフォロワーのだろうか。それともすでにどこにいるか知っている俯瞰的存在なのだろうか。と考えつつ、ダミアン・ストーン(栗山航)の所業を省みた時、TRUMPに生きていることを実感させるという機能だけでいえば救い主なのだけど、TRUMPが本当に欲しているのは有限な生を生きている人間だし、死ぬことだよねっていう。TRUMPが上位概念だと思っていたところに、それをも司る存在が現れたことがなにより恐ろしかった。本事件はこのウルが起こしたのか、それとも彼の中にいるダミアン・ストーンが起こしたのか。そして本当のウルは子どもたちに何を願っているのだろうか。

栗山航くんは牙狼でめっちゃわんこだったな~という記憶だったんだけど、まず殺陣がメッチャ上手い。牙狼これ好きで何度も観ちゃう。じゅんねる大好き過ぎ。あっと話がそれた。出てきた時から怪しい雰囲気がしたっていうか、ただの脇役にしては強い(物理的に)から何かあるんだろうなってあったーーー!からのこのつらさ。人格を変えなくちゃいけないから、感情の起伏も激しくて大変だろうな。

ラファエロは今回出てないけれど、ふと彼は孤独なのかなと考えた。『TRUMP』で父親のウルの秘密を守りきれなかったラファエロはダリに「この役立たずが」と言われる。確かに厳しい言葉だけれど、今ならこれがフリーダを失ったダリの実子の愛し方なのだ、紛れもなく父が我が子を叱っているのだと理解できる。でもそれと同時に、ラファエロが常に一人で戦い続けていたのだということにも気がついてしまう。ダリはフリーダが居た頃にはラファエロをめためた甘やかしてたと思う。それがフリーダを亡くし「ウル」というものを背負うと決めた時から、いずれは総てをラファエロに託そうと思って厳しくなったのかもしれないとか考えるとなんとも辛いものがある。一体ラファエロにとってウルを守ることはどんな意味があったのだろうか。父親に言われたから?家のため?それよりも自分自身の存在意義を直感的にウルの中に見ていたからなんじゃないかと思った。

  • ウルという概念

名前は生まれてから一番初めに与えられる呪い。そういえば『SPECTER』ではソフィが呪いをかけられていた。引き継がれる名前。もしかして、ソフィとウルの輪廻が元になっているのではないか。この世界の軸はヴァンプの祖であるTRUMPだと思っていたけど、概念としてもなお存在し続けるこの二つのたましいの物語なのではないか。TRUMPがこだわっていたのはアレンではなく、アレンの中にあるソフィで、そのソフィと強く結びつくウルの紡ぎ出す物語に執着しているのではないか。鶏と卵のよう話だけれど、ソフィとウルを中心に総てが回っていると考えた方が、納得できる部分が多い。

 

今日、二度目のグランギニョル。この目に焼き付けてくる。

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染谷俊之、三浦涼介らが魅せる吸血種たちのゴシック・サスペンス TRUMPシリーズ最新作『グランギニョル』が開幕

 

映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』

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STORY

19歳で英ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルとなるも、人気のピークで電撃退団。バレエ界きっての異端児の知られざる素顔に迫ったドキュメンタリー。

ウクライナ出身、19歳で史上最年少の英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルとなったセルゲイ・ポルーニンは、その2年後、人気のピークで電撃退団。そのニュースは国内メディアのみならず、世界中に報道された。

スターダムから自滅の淵へ――様々な噂が飛び交う中、彼が再び注目を集めたのは、グラミー賞にもノミネートされたホージアのヒット曲「Take Me To Church」のMVだった。写真家のデヴィッド・ラシャペルが監督し、ポルーニンが踊ったこのビデオはyoutubeで1,800万回以上再生され、ポルーニンを知らなかった人々をも熱狂の渦に巻き込んだ。

<ヌレエフの再来>と謳われる類い稀なる才能と、それを持て余しさまよう心。本人や家族、関係者のインタビューから見えてくる彼の本当の姿とは…?

映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』公式サイト

REVIEW

つい最近、J.T.リロイのドキュメンタリーを観た。それはとても作為的で、痛みよりもプライドが目立った。でもそれは寧ろ彼女の虚構を上手く表現しているのかもしれないとも思った。

セルゲイ・ポルーニンというダンサーは、踊ることを求め、憎み、愛した。彼がどうしてバレエの世界に入ったのか。日本人の一般的な感覚からすれば、良家の嗜みというイメージがあるが、彼の育ったウクライナでは違う。男の子は体操をして体を鍛え、そうするうちにそのまま体操を続けるか、バレエを踊るかどちらかを選択する。女の子は手足がながければモデルを選ぶように。望む望まないはもとより関係がない。親たちはそうやって子どもたちの幸せを探してやる。

セルゲイにとって、そのことはプレッシャーであり悲しみであり、唯一大事にしたかった家族をバラバラにしてしまうことになった。それでも彼には踊ることしかない。ただそれだけなら、ある程度成功して名前を売ったところで満足するかもしれない。でも、彼は踊ることが好きだった。だから引退を決めた後も、思い悩んだのだ。

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彼はバレエの踊り子ではない。ダンサーだった。踊ることが彼の歓びで呪いだった。彼ほどに身体が雄弁な人間を私は他に知らない。

real.tsite.jp

舞台『遠い夏のゴッホ』

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STORY

ベアトリーチェ、君が地上に出てくる来年まで、僕は必ず生き延びてみせる」
恋人よりも1 年早く羽化してしまったユウダチゼミのゴッホが、生きて生きて生きまくり、
セミには絶対に不可能な冬越えに挑む大冒険---。
SHATNER of WONDER 6 つ目のお話は、2013 年に初演され大絶賛を浴びた、
誰も知らないちいさな森の奥で起こる究極の愛の物語です。

キティエンターテインメント×東映 Presents SHATNER of WONDER #6「遠い夏のゴッホ」東京公演2017年7/14(金)~7/23(日)天王洲 銀河劇場 / 大阪公演2017年7/29(金)~7/30(日)森ノ宮ピロティホール

REVIEW

絵本だよ。読んだことある、こんな絵本。それから後生忘れられない、思い出と一緒に思い出される、そんな心が暖かくなる作品でした。短い命を意識してるのに、行きたいと願わずにはいられないっていう昆虫もいるけど、その中でユウダチゼミのゴッホはただ恋人に会うために次の夏を夢見る。シャトナーさん独特のシュールな笑いのポイントはいくつもあったけど(主に宮下雄也)、それが悪目立ちすることなく、物語に流れる悲しさのクッションになっていた。

俳優たちもみんな素敵で、主役のゴッホを演じた安西慎太郎は純粋で大胆で、誰の目から見ても魅力的。運良く2列目からその輝きを見てしまったものだから心が浄化されるようだった。ゴッホの恋人のベアトリーチェの幼く無邪気な雰囲気もとてもよかった。この二人が出会って、愛し合って、再会することは運命なのだなと思う。クビカリアリのバンクォー(小澤亮太)とゼノン(陳内将)の、お互い性格や好みは異なるのに信頼しあっている関係性がにじみ出ているやり取りも良かった。みんな大好きミミズのホセはなんであんな憎めない可愛い奴なんだろう。ミミズ漫才成功するといいねと本気で思った。丸目くんのヘンリーと星元くんのイワンは可愛いが過ぎる。もはや暴力で死んでしまった。この二人だけのスピンオフくださいって感じ。

役者がひとりひとり輝いていて、役割を果たしていると感じる作品は久しぶり。唇役もいるから小さな子にも見てほしいな。

私はウル・デリコがこわい

grandguignol.westage.jp

グランギニョル』の開幕まで1週間を切り楽しみで仕方がない。今まで真面目にTRUMPシリーズのことを書いてないなと思ったので、個人的な所感をつらつらと書いておこうと思う。ネタバレするけど、全容が分かるようにはしないので『TRUMP』を観た人が分かるレベルの内容です。

 

私はウル・デリコがこわい。

2015年の高杉真宙くんが演じたウルを観た時からこの気持を強くしていた。ウルはエリートな血筋にも関わらず、吸血種と人間の間に生まれた「ダンピール」である。彼はその事実と虚構に苛まれながらずっと一人で生きてきた。そんな中、クランで出会ったダンピールのソフィに自分を重ね近づきたいと願うのに、ソフィと彼の間には決定的な違いがある。そんなかわいそうなキャラクターである、というのが一般的な見え方だと思う。自分の哀しさを嘆き、目の前の欲望に飛びついてしまう。その悲哀を見て私達も悲しみを分かち合う。D2版の『TRUMP』を観ていた段階では私もそう思っていた。

でも、高杉真宙という俳優が演じたウルはとても器用に生きていた。

そこに恐怖を感じた。

ウルのソフィと他の生徒に対する二面性は明らかだった。いわゆる学級委員長的な場のつなぎ方をし、信用してほしい人物にだけ本音を打ち明けているように振る舞う。オオカミ少年のような立ち振舞を身に着けた彼は、果たしてどれが本当の気持ちなのか分かっていたのだろうか。もう、自分の本当の気持ちというものがどこにあるのか 、そんなものがあるのか、最後はそこまで疑いかねない精神状態だったのではないかと、私は考えることになった。

ここからは私の想像でしかないが、ウルは純血種に対する圧倒的な劣位を感じていたのではないかと思う。そしてソフィに出会うまで、その苦しみの乗り越えるために時に真っ当な生き方から外れるような行いもしかねなかったのではないかと。兄であるラファエロはそのウルの蛮行を必死に隠してきた。彼にはそうすることしか弟を助ける方法がなかったから。なのに、ウルが心を開いたのはソフィだった。いや、ウルは心を開いたのではなくソフィになろうとしたのではないかと思う。ウルが失ってしまった孤高の美しさを持つソフィに。まあ、ソフィも『LILIUM』で同じ道を辿ってしまうのだけれど。

以上の理由で私はウルがこわい。でも同時に愛おしくて仕方がない。