取り留めもない

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映画『老ナルキソス』

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STORY 

ゲイでナルシストの絵本作家・山崎(田村泰二郎)は、老いによって自分の容姿が衰えていくことに耐えられず、作家としても不振に陥っていた。ある日男性を相手にする青年・レオ(水石亜飛夢)と出会い、その若さと美しさに圧倒される。レオが自分の代表作を支えにして育ったということを知り、山崎は自分以外の存在に初めて恋心を抱く。一方のレオもまた、山崎にまだ見ぬ父親の面影を重ねており、二人の交流が始まる。

老ナルキソス の映画情報 - Yahoo!映画

REVIEW

きっかけは阪元裕吾監督の『ベイビーわるきゅーれ』『黄龍の村』あたりを観て水石亜飛夢の作品は積極的に観ようと思ったので。どうでもいいけど、これから公開される『忌怪島』も楽しみです。

美しさに囚われてる老人の話と思って観たし、実際にそうだったんだけど、それよりもかなり家族の話だった。そういう意味では私にとっても共感ができる物語で、「家族を作る」ということと「自分らしく生きる」ということがイコールになるのか、また別なのかで目指すものが違うということがよく分かる。家族になるということ自体が重要で、制度や仕組みに悩むのは本来的じゃないと思うんだけど、どうしても切っても離せないのか。当事者じゃない自分が何か言えることじゃないけど。

こういう家族の話が、同性愛と共に語られるのは性と生活に乖離があって苦悩しやすいからなのだろうか。

 

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