取り留めもない

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つかこうへい七回忌特別公演『新・幕末純情伝』

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STORY

徳川260年の泰平の世が、今まさに崩壊せんとしている文久3年。
武士になりたい一身で、京都への道を急ぐ一群の男達がいる。
近藤勇率いる、新撰組
その隊士の中に「女」がいた。沖田総司
小さい頃から男として育てられ、
ただひたすら剣の修行を強いられてきた孤独な女――。
風雲急を告げる、時は幕末。
勤皇、佐幕が入り乱れる動乱の京の街で、
総司は愛する土方歳三のため、
一人、また一人と勤皇の志士たちを斬り続ける。
そして、そんな総司の前に、一人の男が立ちふさがった。
その男こそ、日本に新しい時代をもたらす男。土佐の龍、坂本龍馬――。
裏切りと憎悪渦巻く暗黒の時代、
総司と土方、そして龍馬の胸を焦がす、熱い恋の行方とは?
そして、勝海舟桂小五郎・・・ 幕末の若き志士たちが夢見た、
新しい時代の夜明けとは?

 

つかこうへい七回忌特別公演「新・幕末純情伝」

REVIEW

なるほど今まで岡村さん演出で『AZUMI』『夕陽伝』『引退屋リリー』と観てきたけれど一番面白かった。考えるな感じろって感じなのにもかかわらず、作り手の意志をごり押しされるのは否めないけれど、まあそんなことはなにより、役者を見ろ!!!と言わんばかりの演出で「はい、観ます。観させてください!」という気持ちでいたらいつの間にか終わってた。以下、私ごときがこの「志高い物語」について語っても仕方がないので触れませんので悪しからず。そして、いつも以上にどうでも良いことばかり書いています。

松井 玲奈(沖田総司

みんながべた褒めなのめっちゃわかる!話は逸れるけど、少し前にAKBオタと松井玲奈ちゃんの話をしていて、そのオタクが「自分の役割とか、ここまでやっても大丈夫というところを分かっている子」と言っていて、「ソウナンダー」って感じだったんだけどそうだねわかってる!なかなかにエグい直接的な表現とか、台詞を前にしてもひるまないだけでなく、どうしたら面白いと思ってもらえるのかちゃんとわかってる!私が気にしいなのかもしれないですが、「女」をいじれ!!!的な演出がものすごい苦手で(というかこんなのが許されるのは日本だけだと思うんだけど)、というかなかなか笑えなくて、それが今まではきつかったのだけど、それを「笑ってもいいんだ」と思わせてくれたのは彼女のおかげかなあ。ちゃんと、役と台詞を体にしみこませて、どう返したら自然なのか、観ている人も顔を引きつらせなくてすむのか、考えているというか、やっぱりAKBというアイドルグループの一員として、それなりにいろんな言葉に受け答えてきただけあるなあと思った。でもそんなことしないといけないなんてやっぱりおかしいんだけどな(またはじめに戻りそうなので強制終了)。

石田 明(坂本龍馬

大正解だよー!という感じ。今までだと浅香航大馬場徹がこの位置にあたる役柄(基本的には全部似たようなものと考えているきらいがある)だと思うんだけど、この役がみんなが愛せる屈託のないクズ男であればあるほど作品自体が魅力的に感じるよねと思た。台詞が基本ゲスい中、輪をかけてくだらないことばかり言う坂本龍馬。周りが滑ればフォローするし、みんなで面白くしていこうぜという気概が感じられて好印象オブ好印象。さすが、お笑い芸人さんは違うなと。正直、坂本龍馬が彼じゃなかったら苦手は苦手なままだったかもしれない。ありがとうございます。

細貝 圭(土方歳三

個人的な話だけど、細貝さんを観るときはここ最近2回とも最前列なので、「本当に立体的(3D)な鼻だ」と思う。以上、個人的な話終わり。すっかりネタを振られる存在としておなじみになってきているけど、それでも毎回全力でやりきる姿が美しいです。あと大きいです。この後の味方さんのところにも書こうと思うけど、見に来ているお客さんが誰一人「ココア男」で笑わない残酷な世界ってあるもんなんですね。確かに、純粋な細貝さんのファンがこれ観にきて楽しめるかどうか断言できないところはあるけど、それにしてもファンのみなさん生きていた?松井玲奈嬢のファンばっかだったのかな!?!?

早乙女友貴(以蔵)

私にとって以蔵と言われると『IZO』が思い出されます。それだけです。もう、滑舌の話はいいとして、やっぱり殺陣はピカイチだな!荒井さんのファンとしては、刀を合わせてくれてありがとうの気持ちがすごかった。

味方良介(桂小五郎

味方くん良い役者さんだ!好きだ!『回転する夜』の時も思ったけど、調子良くダダダッって台詞を発するの本当にキマってる!もうすでに何人もの人が言ってきたことだと思うけど、馬場徹同じくテニミュで「柳生比呂士」をやった俳優さんはつか作品と相性がいいのではないのだろうか。発言に責任は持ちません。ただな、こちらもテニミュネタでほぼ会場がわかない状態が逆に面白くなってきて、お客さんと絡んでもいまひとつだし、本当にかわいかった。いや、演技自体は気持ちが乗りに乗っていてかっこよかったんだけど、総じてかわいかった。

荒井敦史勝海舟

荒井さんが普通に格好いい(ほとんどふざけないという意味で)悪役で最高だった!特に前述したけど、早乙女ゆっくんとの殺陣!良かった!元々立ち回り系は得意としてたんだろうけど、本業の人を前にするとどうかなあと思ってたの正直。でも、めちゃくちゃかっこよくて凛々しくて、惚れ直しました。ありがとう『新・幕末純情伝』。

 

以下、その他に気になった役者さん。

伊達 暁

クロード観たあとで本当に良かった!!!この岩倉具視を観て、普通に刑事役を受け止められていただろうか、いや受け止められない(反語)。

永田 彬

フォロワーさんの推しだったから注目してたけど、ほぼDAIGOだった。似てはいないと思うんだけど。

吉成 将

どちゃくそ顔が好み。

 

以上、「観た」感想でした。楽しい!と思えたのも主役のお二方のおかげです。特に、細貝さんと味方くんのファンは観に行こう!楽しいから!※個人の感想です。

 

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