DD過ぎて中身が薄い

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舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

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STORY

敦也・翔太・幸平は、同じ養護施設で育った仲間。

ある夜、ある家にコソ泥に入り、逃亡の途中で、廃屋になった雑貨店に逃げ込む。すると、表の方で微かな物音。シャッターの郵便口から、誰かが封筒を入れたのだ。中の便箋には、悩み事の相談が書かれていた。この雑貨店は、店主が生きていた頃、近隣の住民の悩み事の相談に答えていたのだ。3人はほんの遊び心から、返事を書いて、牛乳箱に入れる。すると、またシャッターの郵便口から封筒が。そこには、3人の返事に対する、さらなる質問が書かれていた。しかも、差出人は、数十年前の時代の人間らしい・・・・・・。

舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

 

REVIEW

劇団キャラメルボックスプロデュース公演『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を観た。この作品自体は、2013年にキャラメルボックス本公演として上演。今回が再演ということで、主演は変わらず客演を入れつつの公演です。 

「これは職人技だ」というのが上演が終わってすぐの感想。これに尽きる。元々が東野圭吾の小説ということを知った時点で割と萎えていたというのが正直なところでだったけど、今回舞台作品として観た『ナミヤ~』は東野圭吾っぽい緻密な作品であることは変わらず、その細かさと隙のなさから感じる息苦しさがほとんど気にならなかった。個人的に東野作品って「そんなこと絶対にない」っていう出来事がいかにもありそうな雰囲気で表現されるリアルファンタジーだと思ってるんだけど、それにあまり面白みを感じていなかった私のような人間でも、張られた伏線がするする回収されていく物語を目の前にすると「わーすごい」という気持ちになるんだなと思いました。

考察をする必要がない作品なので雑感でしかないのだけど、「演劇ってこういうものだよな」って思えるような観客の喜怒哀楽を刺激する作品だったなと思う。ドラマをワンクール観た気分というか、映画を1本観た気分というか。そこにあったのは天才的な発想ではなく積み重ねられた努力という感じがした。本当に誰でも楽しめる作品だった。舞台が地元でキャラクターの名前も地名だったりしたから地元ネタが楽しかったというどうでもいい報告。

 

ということで、演者についてメモ的に。まずは敦也を演じた多田直人さん。初めましてだったけど、本当にとっても素敵でした。ちょっと乱暴なリーダー格の人物。心優しいのにそれをうまく表現できない敦也の不器用さが愛おしい。ここまでくると演じてる感じはほとんどなくて、敦也=多田さん、多田さん=敦也みたいな。THEナチュラル。

翔太を演じたのは松田凌くん。役柄うんぬんではなく、小柄な彼がおっきい人といる構図が『メサイア』っぽいなと思った。気が優しい青年。他の2人がそれぞれ個性がわかりやすかったから、もうちょっとキャラクターとして面白かったら良かったなと思わないこともない。彼としては既視感があるキャラクターだなとも思ってしまった。良くも悪くもないという感じ。

幸平を演じたのは鮎川太陽さん。舞台で活躍中だけど、まだまだ私の中ではJ事務所のイメージが強い。もしくはすっごい大きい。「でくのぼう」とはこのことで、純粋で素直なところと、頑固な部分が見え隠れする魅力的なキャラクターだった。あてがきなんじゃないかってくらいピッタリ。

あと気になったのは、魚屋の息子・克郎(カツロウ)を演じた鯨井康介さん。たぶん、カツロウって名前は魚屋だからなんだろうなって思ったのと同時に、演者さんが鯨井さんだって思い出して、「おさかな天国」だなってくだらないことを考えてた。鯨井さんが人気の俳優さんってことは知っていたけど、今回初めて舞台で見て、「佇まいから良い男は最高」って思った。多分街ですれ違ったら完全に振り返る自信ある。bare観に行こうかなという感じ。

raisestage.com

 

キャラメルボックス本公演は『また逢おうと竜馬は言った』を見に行く予定。陳内将三津谷亮が主演として演じる作品。楽しみ~。

www.caramelbox.com