2016.01.09<14:00>
柿喰う客『虚仮威』東京千穐楽おめでとうございました。
思えばこの作品、とてつもなく俳優の力を感じる作品でした。そして今日の公演とアフタートークでの中屋敷さんのお話を聞いて確信しました。本作、 出演する役者の度量や力加減によって、いかようにも変化するというか、笑いにも涙にもできる。ヨーイドンで開演と同時に平等に与えられた機会を俳優同士で奪い合うような。もちろん、役によって台詞の量や出演回数にばらつきはあるかもしれない。でも公演一週間前に配役が決まるまで、そしてそれが決まってからも、いくら舞台上に長く立っていたとしても、最後の一言を発したとしても印象に残らないこともあれば、村人Zだって強く焼き付くこともある。そういう脚本を書いた主宰の中屋敷法仁という人。その自由奔放な言葉。いくら魅力的であっても、言葉だけでは動き出さない。そこにそれを体現する人間がいるからこそ、意味がある。その言葉を躍らせる俳優たちはすごい。それを操る中屋敷さんもすごい。つまり柿喰う客はすごい。もっと観たい。もっと魅せて。何かが変わる予感。常に変わり続ける確信。残るは大阪公演、1月19日(木)~22日(日)@ナレッジシアター。観てください。
2ヶ月前の2016年11月8日。稽古場での僕の発言を玉置玲央がホワイトボードに残したやつ。そんな『虚仮威』。
— 中屋敷法仁【1/19〜大阪『虚仮威』】 (@nkyshk) 2017年1月9日
いざ、東京千穐楽! pic.twitter.com/sq7G4DTLBh