【感謝】新作公演『#滅多滅多』は本多劇場での全11ステージが無事に終演いたしました。たくさんのご来場、ありがとうございました。また、感染症対策へのご協力、重ねて御礼申し上げます。
— 柿喰う客【〜6/20『滅多滅多』配信中!】 (@kaki_kuu_kyaku) 2021年5月30日
本編映像のアーカイブは6/20まで配信!こちらも是非お楽しみくださいませ!https://t.co/3EORJ2u1Lx #柿喰う客 pic.twitter.com/A0xwqpyddJ
STORY
魑魅魍魎が跋扈ばっこする「高天原市立秋津島小学校」!時刻は4時44分、夕闇迫る逢魔が時!
忌まわしき歴史に血塗られた幽愁暗恨の教室で、悪魔たちの課外授業が幕を開ける!!演劇界の風雲児「柿喰う客」の最新作は怪優20名による大スペクタクル!
大人と子供と「七不思議」による学内抗争を描くホラー・スリラー・ミステリー!!
REVIEW
前回公演『夜盲症』から約半年。まず、本公演決まったというニュースより、「新メンバー多っ!」って思ったのが率直な感想だったし、それによって「私が好きな柿がどうなっちゃうの?!」と思ってたんですけど杞憂でした。率直にめちゃくちゃわかんなくてめちゃくちゃ面白かった。
いつかのアフタートークで言ってたらしいですが、観ている人が分かってしまわないように削いで作られたらしく、その削がれ方も台詞のセンスも何もかも良い。中屋敷さんはハチャメチャだけどセンスがピカイチだから、マジで楽しい。あんなに無茶苦茶で放送禁止用語ばっかりなのに嫌悪感がない戯曲を書かせたらナンバーワンです。ただ、柿の本公演以外であんなに無茶してるの見たことないけど。
感想書くときに、考察的なのか、ただ好きなポイントを書くかめちゃくちゃ迷ってたけど、考察はもう無理だなと思う...だって分かんないもん。分からな過ぎて参考にしたという『ゲゲゲのげ*1』の戯曲を買って読んでみて、主人公真白くんと幼馴染の瑠呼ちゃんの想い出話なんだろうなと思ってるんだけど、それにしても空間が多い。そして世界が何重にも重なっていて、繭期なのか???とか考えたりもしたし、黒幕の矢尾先生っていうのもある。まあでもそんなことどうでもいい。私は和泉先生と福乃ちゃんに夢中だった。*2見立てだと和泉先生と福乃ちゃんは一種のキャラクターとして存在してるだけではあるんだけど、その二人がどんな人生を歩んできたか考えるのも面白いなと思う。瑠呼ちゃんの悪夢に参加している和泉先生、助けを求める福乃ちゃん。そうなると、瑠呼ちゃんが助けを求めるために作り上げた存在なのかなという気もしてくる。
余談なんですけど、若い副担任に何かしらの感情を抱くのは普通にあるし、そこで事件が起きることもある。私も中学の時にありました。その時は大人が居なくなったけど。だから、個人的には妙にリアリティを感じてこんな戯曲を書く中屋敷さんに気味の悪さを感じたのと同時に、センセーショナルなことって案外簡単に起きてるなと再確認しました。記憶のどこかにある生臭い想い出が一瞬で湧き上がる。その悪夢に一瞬で飲み込まれるけど、観終わるとどこかで昇華されている気がする。そんな不思議な感覚を感じてました。
キャラクターも多いし、新メンバーもみんな味わい深いし本公演として久しぶりに大満足したので、その満足感だけいったん伝えられればいいなと思って書きました。そして、少しでも気になった方は2021年6月20日まで配信も買って見られるのでぜひ。通常公演と乱痴気公演の2種類あるのでお好きな方で。
購入はこちら から
めちゃくちゃ歌を歌うのでライブに行ったのか?感があった。
あと、飛龍小学校みもあったなって。
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*1:【戯曲解説】渡辺えり子・作「 ゲゲゲのげ」 Part2 物語【架空畳LABO#05】 - YouTube
*2:ところで、真白くんと和泉先生と福乃ちゃんって一応先生という役割で出てたのに下の名前で呼ばれる先生ってそんなことあったかな、と思う。そういうところから異質な感じはあったのかもしれない。