取り留めもない

映画や舞台の感想書いたり、たまに日記も

REAL RPG STAGE『ETERNAL2』-荒野に燃ゆる正義-

STORY

旧教国・ロッツフォート公国の公位継承者であった王子レンブラント(RIKU)は、幼い頃に獣のような姿をした多民族集団・オルドの襲撃によって、領地と愛する家族を失った。そんなレンブラントと兄・リーフェン(藤原樹)が意見の相違から剣を交え、別れを迎えるという回想シーンから物語はスタート。時は流れ、オルドから奪われた故郷を取り戻すため結成された、レンブラント率いる“聖なる誓約団”がオルドとの戦いを優位に進める現在。

(中略) 

そこへ前線から不穏な知らせが。集団戦が苦手なはずのオルド軍が見事な統率で戦っており苦戦を強いられているという。さらにその姿かたちが…、「異様」との知らせが。駆けつけた誓約団を待ち受けていたのは、獣ではなく人間に近い姿をしたニクラス(山本彰吾)、コニー(武知海青)、オズヴァルト(後藤拓磨)、マティアス(浦川翔平)。どうやら彼らはオルドと人間のミックスルーツを持つ兵士のようだ。厳しい戦いを強いられる誓約団をさらに苦しめるのは、傭兵としてオルド軍に参加するイムラン(福澤侑)とガッファー(龍)。

 (中略)

このバトルを制したのはオルド軍、レンブラントを捕らえ降伏を迫る。これを飲まないレンブラントは闘技場でのバトルを強いられるが…、そんな戦いの中「新しい国」の構想が生まれる。そしてバトルの助っ人に現れたのは、かつて別れた兄・リーフェン(藤原樹)。ここから物語は深みを増し、双方の正義、過去の軋轢、未来の在り方と複雑な展開を見せ、怒涛のラストへと向かう。

THE RAMPAGE 長谷川慎 誕生日をサプライズでお祝い、舞台『ETERNAL2』ド迫力パフォーマンス披露 | ドワンゴジェイピーnews - 最新の芸能ニュースぞくぞく!

CAST

レンブラント:RIKU
クロエ:長谷川慎
ジーン:鈴木昂秀
キャメロン:陣
ルーク:岩谷翔吾
リーフェン:藤原樹
ニクラス:山本彰吾
コニー:武知海青
オズヴァルト:後藤拓磨
マティアス:浦川翔平
ガッファー:龍

イムラン:福澤侑

REAL RPG STAGE『ETERNAL2』-荒野に燃ゆる正義- 特設ページ | EXILE TRIBE mobile

REVIEW

一年ぶりのエターナル!気が付けば16人組グループのほとんどの11人が出演し、13人が最終的に舞台上にいました。多すぎじゃない?以下は前回の感想。そして今回もネタバレします。

aooaao.hatenablog.com

今回も兄弟と宗教の話ではあったのですが、それよりも追加組(オルド)の物語がめちゃくちゃよかったですね~!前の感想でも、「オルドはメサイアでいうGみたい」って書いてたんですけどマジでそれで、かつTRUMPでいうところのダンピール(混血)なので、創られた存在としての悲しさというか、自分たち以外に信じられるものは何もないという四面楚歌感というか。特に、オルガと人間のミックスでありオルガの小隊を率いるニクラス(山本彰吾)の慟哭が今でも心の中で響いていて、苦しい。人間を憎む一方でオルガから裏切られてしまって自分のアイデンティティが揺らぎまくるところを、同じような運命を生きてきた仲間たちのために最後まで矜持を保とうとする姿は本当に美しかった。「誇りとは、人との関わりでしか生まれない」とリーフェン(藤原樹)も言ってましたけど、ニクラスの誇りも仲間の中にあって存在する感じが伝わってきて本当に…レンブラント(RIKU)に抱きしめられたとき、ようやく他者から認められてホッとしたように見えたのは私だけじゃないはず。

そこからですよ、盛り上がってくるのは!

ふっと糸の切れたように見えたニクラスが次に望んだのは「終わらせること」だったわけです。それも、自分に忠実なコニー(武知海青)に対してレンブラントと共に殺せと言う。もちろん心優しいコニーにはそんなことできるはずもないし、と同時にそんなことを望んだり叶えたりする生き方はおかしいと、今までのルールというか考え方に疑問を感じていい意味で不協和音を生んでいく。このくだりをあと1時間は見ていたかったんですけど、メサイアとかTRUMPだったら3時間越えでお送りするカタルシスLDHのオタク向けにライブパートも含めて2時間でやり切ったので一瞬過ぎて物足りなかったです。なので私の頭の中でかなり補っておきました。

リーフェンはあくまでどこまでもリーフェンで良かったです。一度闇落ちした奴はそう簡単に陽キャにはならないなと。ただ、基本は良い奴になってたので、極端なツンデレに思えてかわいかった。去年の公演から出ていたルーク、ジーン、クロエ、キャメロンについては正直そこまでフォーカスされなかったさみしさはあったけど、オルガに家族を殺されているルーク以外の3人が、どんな国を作っていきたいかをそれぞれ考えなきゃいけない、と意識が変わったのは1年後の世界を描いているというリアリティがありました。成長。

あと、イムラン(福澤侑)とガッファー(龍)の2人はミステリアスで、正直わからなかったことの方が多く、そして最後にでかい爆弾を落とされたので、1年後とは言わず続編早くくれという気持ち。ガッファーに関しても、TRUMPのオタクでもある私は「血」「宗教」「花」というキーワードで血が沸き肉が踊りました。あまりに私にとって都合がよい。そういう種族といえばそうなんでしょうけど、生死よりも神に死を捧げるということに重きを置いていて、一方で死者を弔う気持ちがあるという矛盾。きっと兄弟のように長い時間を過ごしたイムランの死に無感情に見える弔いを捧げたガッファーに対して愛おしささえ感じました。

演者についていえば、難しい役どころのニクラスを演じたやましょうさんが至極よかったです。演技が上手いとか下手とかそういう話ではなくて、気持ちがめちゃくちゃ乗っていて、オタクが好きなタイプの演技でした。今までやましょうさんってハイローが今のところの代表作泣きがしますけど、三代目の直己さん主演の『箱の中』の犯人役とか、影のあるキャラクターがハマる気がしますね。ニクラスもその系譜でした。

あと、私がリズスタ*1見てないからあんまり深くは語れないんですけど、マティアスを演じていたしょへも良かった。声が通るし気障っぽい振る舞いも道化みたいな振る舞いもどちらも合う。かっこいい。

それともっぱらTwitterのTLで話題になっていたのはイムランを演じていた福澤侑くん。彼自身もカーテンコールで言ってましたけど、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEに一人で飛び込む形(17人目のらんぺーじ)になって、なんならダンスパートもあって、きれいな顔で、って衝撃でした。それだけじゃなくて実はPBAに出てたりと、かなりLDHに近くて事務所スカウト待ったなしだと思いますね。勝手なこと言ってます。

私得ではあるんですけど、ライブパートでMA55IVEが始まったのはやっぱり戸惑った。スタンディングでやらせていただきたいよね、確実に。それとフラッグはめちゃくちゃほしい。驚いたところで言えば、りくさんの喉の調子が良すぎて、ソロで歌い始めたとき声量が馬鹿になってたのが印象的でした。エターナルのりくさんソロ曲好きすぎるから配信してほしい。本当に。

こんなところですかね。ネタバレが過ぎてこれから見ようか悩んでいる人の参考にはならなそうですけど、鉄は熱いうちに打てとよく言ったもので、こういうのはあっつあつの気持ちの時に書くのが一番です。現場に行けない人はシアコンが千秋楽を配信してくれるっていうから是非に。とはいえ、会場は埋まってないので現場で見るのがおすすめです。私は明日も有明に行ってきます。

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