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映画『ヤクザと家族』

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感想

それなりにヤクザを扱った作品を見てきたけど、ここまでヤクザの人権にフォーカスした作品はなかなかなかったと思う。ヤクザの世界の中で生きるということは描かれるけど、この"世界"で生きることはあまり描かれてなかったよねという話。そこにはあまりにもロマンが無いからなんだと思うけど、それにしても生々しい。組同士の抗争で死んだほうがまだ夢があるし、そういう意味でも長生きするものとして存在してないんだなと。あまりにも大きな熱量を持ちすぎて、パッと勢いよく燃えて消えていくみたいに。

それにしても生きる権利ってなんだろう。そんなもの本当にあるんだろうか。人間、当然のように生きているけど、実際はそんなこと無い気がしてくる。だって「ヤクザだから」人権がないっていうのはあまりにも正論すぎると思うから。そういう虚しさを感じながら、個人的にあのラストは最悪なベストアンサーだと思ってしまったのが本当に嫌だ。でも、今の時代ヤクザというものを憎んでいないなら長く生きていけないよなと思う。

正直、綾野剛に思い入れは無い。だけど、19歳の山本賢治綾野剛の役名)は最高だった。バッキバキで。そんな姿がなんだか少しだけ『全員死刑』の間宮祥太朗を思い出した。あのまみーぬすごく好き。(あれはヤクザじゃないし無敵の一般人だけど)

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 話を戻して、賢治が起こす全てのことが「家族のため」というような見方がされるんだろうけど、「家族が生きるため」というよりも、もう少し独りよがりというか、若干自己満に極端になってしまうこともヤクザのプライドの高さなんだろうなと。そりゃめちゃくちゃテンプレ通りの親子盃かわしてりゃヤクザとして死ぬしかないのかもな。一方で中村(北村有起哉)は家族のためにいた存在だなと心底思う。つらい。

翼(磯村勇斗)が馬鹿じゃなくて本当に良かった。「人は学ぶことができる」ということだけがこの映画唯一の救い。そして賢治の娘の彩ちゃん(小宮山莉渚)はいろんな意味で物分り良くて可愛かった。この作品は個人的に否定も肯定もできなくて、表現も結末も想像する最悪だと思う。

でも希望はある。

 

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仁義なき戦い』シリーズに詳しい磯村きゅん。

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公式サイト

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