取り留めもない

映画や舞台の感想書いたり、たまに日記も

映画『シャドウプレイ』

f:id:aooaao:20230226002927j:image

STORY

2013年、中国・広州の再開発地区で暴動が起こり、開発責任者のタン(チャン・ソンウェン)が転落死する。刑事のヤン(ジン・ボーラン)が不動産会社社長のジャン(チン・ハオ)の過去を捜査すると、ジャンのビジネスパートナーだった台湾人の失踪事件、1989年に出会ったジャンとタン、そしてタンの妻リン(ソン・ジア)の関係が浮かび上がる。

シャドウプレイ【完全版】 の映画情報 - Yahoo!映画

REVIEW

グザヴィエドランや三池崇史に並んで監督作品だからっていうだけで観るロウイエの最新作。数年前にFILMEXで見逃してからすぐに本公開されるだろうと思ってたけど色々あって今年になってようやく観られました。

ロウイエらしく社会派な要素と人間味のある物語で引き込んでいくと同時に、チンハオなどのお馴染みの俳優と新顔のジン・ボーラン、なぜか登場のエディソン・チャンで最後まで面白かったです。とはいえ実はを元にした物語としてはドキュメンタリーには勝てないし、なんだか中途半端な感じもしないでもなかったけど、そこはドロドロした人間模様が描かれることで映画としても良かったと思う。刑事役のジン・ボーランは「なんでそうなるの」ってことばかりでイライラするけどまあそこは顔の良さで許してしまった。終わりよければ全て良し。あと、結局はチンハオが観たかったというだけな気もする。

同時に公開されていたドキュメンタリー『夢の裏側 ドキュメンタリー・オン・シャドウプレイ』も観たけど正直みどころはこっちの方がある。撮影自体も大変だったのに公開するのにも時間がかかって、そりゃ日本でも公開が遅くなるよなって。エディソンチャンを出演させたくだりとか、撮影の中でのごたごたも面白過ぎる。今回は結構大作でお金がかかってるからこそ出来ることと、出来ないことが両方あってしんどそう、とかいうちっぽけな感想しか出てこない自分に辟易とした。