空想組曲『どうか闇を、きみに』

STORY 少年は目覚め、困惑した。匂いも空気も自分の寝室とは明らかに違っていたからだ。辺りを見回すが何も見えない。薄い闇だけが広がっている。するとすぐ近くから男の声が聞こえてきた。 男は少年を見下ろした。これから自分が彼に行うことを想像する。これは一体誰のためなのか。何のためなのか。答えを出す前に少年が…