取り留めもない

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映画『50年後のボクたちは』

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STORY

マイクは14歳。クラスメイトのタチアナに片思い中だが、臆病者で話しかけることができない。クラスでははみだし者で、授業でアル中の母親についての作文を読むと、同級生から「変人(サイコ)!」と笑われ、先生から大目玉を食らう始末。

ある日、担任が転校生を連れてやってきた。チチャチョフという聞き慣れない名前。
「どこの出身か自己紹介を」
「面倒くせえ」
どうやらロシアのかなり遠い所から移住してきたらしい。目つきが悪く、変な髪型で二日酔い。とんでもない奴がやって来たと、転校生・チックの噂はすぐさま学校中に広まった。


夏休みが始まった。
ある日突然、チックが青いオンボロのディーゼル車“ラーダ・ニーヴァ”に乗って家にやってきた。
「盗難車か?」
「借りただけさ あとで返す」
「捕まるぞ」
「俺は14歳だ 刑罰は15歳からさ」
恐る恐る、車内を見渡すマイク。
「ドライブに行こうぜ」

そして2人はチックの祖父が住んでいるという“ワラキア”を目指して旅に出た。
トラブルに遭遇しながらも旅の途中でいつくもの出会いと別れを繰り返していく。やがて無鉄砲で考えなしの旅は、マイクとチックにとって一生忘れることのできないものになっていく――。

映画『50年後のボクたちは』公式サイト

 REVIEW

いつの間にか9月だし、すっかり秋だし、でも暑い日があったりでまだ夏かもなんて思っていた私の夏もこの映画と共に終わったななんて。

そんなセンチメンタルな感想はひとまず、少年たちのひと夏の思い出ロードムービーかと思ったらそれだけでは終わらず、不思議な転校生チックが大きな告白と新たな謎でマイクや私たちを驚かせてくれた。

どこの国の映画だっけ?とおそらくドイツ語を聞きながら思ってたんだけど、マイクもチックも本当にかわいい。マイクは生意気な子供って感じで今この瞬間だけの可愛らしさを愛でていたいと思うし、チックは憎めないモンゴリアン(イメージです)ヨーロッパの人のロシア系のイメージってどうなんだろう。私は確実にモンゴル人だと思ったよ。

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14歳、ぼくらの疾走: マイクとチック (Y.A.Books)

14歳、ぼくらの疾走: マイクとチック (Y.A.Books)

 

YA小説って響きが懐かしい。金原瑞人が翻訳した小説を読み漁った中学生時代。フランチャスカ・リア・ブロックが大好きだった。『“少女神"第9号』は今でも美しい本だと思う。

“少女神”第9号 (ちくま文庫)

“少女神”第9号 (ちくま文庫)

 

 話がそれた。10代なんてとうの昔に終わってしまったけど、こうやって映画として観ることで自分の送ってきた日々を思い返せるって素晴らしいなと。爽やかな気持ちで映画館をあとにできる作品でした。

 

蛇足

 ああ!名前は知っていたけど検索することもしなかった『チック』という舞台が同じ原作だったのですね…観ておけばよかった…

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