取り留めもない

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映画『コープスパーティー Book of Shadows』

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STORY

直美(生駒里奈)は幼なじみの哲志(池岡亮介)や級友たちと共に、文化祭の後片付けに追われていた。そして怪談マニアの委員長あゆみ(前田希美)の提案で、その場所に集う全員がずっと友達でいられるおまじない“幸せのサチコさん”を実行。その結果、彼らは閉鎖された異空間に放り込まれ……。

映画『コープスパーティー』 - シネマトゥデイ

REVIEW

 前作にも増してカオスだった今作。その混沌とした雰囲気は嫌いじゃないけど、正直前の方が好きかな。以下がその理由。

  • 敵が明確
  • とにかく邪魔なサイコ人間
  • 意味なんてなくていいけど、ないにしてもあのラストのための総てかと思うと興醒めがすごい

敵が明確というのは、前作と同じ霊なので耐性ができているというか、はっきり言ってしまえば怖くない。ホラーというよりグロに重点を置いたんだろうけど、それにしては手ぬるい。基本的にハサミやサバイバルナイフで刺すしかバリエーションがないのもちょっとな…。

この霊的なものを怖がる映画に今回から登場したサイコ人間。いるかな?確かに青木玄徳さんは面白かったけど、いるかな?だからと言ってさちこさんと戦うわけじゃないし、どうせナニコレ展開にするならもっと笑わせてくれよ!貞子だって伽倻子と戦ってるんだからな!!!それにしても、青木さんは何も特異なことをしてないのにファンは笑ってるっていう状況があるある過ぎて、なんなのでしょうね。わかるけど。

そして、クライマックス。前作期待せずに見て、一番テンションが上がったのはラストなんですよね。「あ!!!推しの!!!両腕が!!!もげて!!!胴体だけ!!!魔界に!!!取り残されたーーー!!!」っていうところだけのために観てたみたいたところあったんですよ。でも、今回は超ゲーム的展開というか、この後どうするのかとか考えてないなっていうのがありありとわかって残念でした。今作、基本は話を進めやすい設定をバンバン持ち込んで、さぞそれが当たり前のように進んでいくみたいな、「お決まり」があり過ぎて、そこもいただけなかったですね。もうそこまで設定でまかなうならファンタジーでもよかったのでは?

てな感じで、なんとも人に勧めにくいなと思った次第ですが、前田望美さんの狂気の三白眼とか、棚に潰されるジュンくんとか、海堂VS跡部とかは良かったです。おしまい。