ユリイカ 2016年3月号 特集=古屋兎丸--『Palepoli』『ライチ☆光クラブ』『帝一の國』・・・少年と少女の永遠 (青土社)
- 作者: 古屋兎丸,伊集院光,間宮祥太朗,内藤瑛亮
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2016/02/27
- メディア: ムック
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正直特に好きな漫画家さんではないので、目当てはD2(D-BOYS)の三津谷亮(以後みっちゃん)のインタビューでした。 文字依存症というか紙媒体依存症なので、真剣に言葉を伝えようとしている本のインタビューは読んでいて心が潤うようで気持ちが良いんですよね。そんな媒体でみっちゃんがどんな言葉を使って何かを伝えようとしてくれるかがとても楽しみでした。
D2やD-BOYSの中での立ち位置や、Patchとの共演について話していてそれはそれで面白かったのですが、それよりも同じくインタビューを受けていた木村了さんのみっちゃんについての話しで「彼も女優さんですけれども(笑)」というくだりがあるんです。それを読んで「あ~なるほどな」と。
木村 いやもう全力で支えていますよ(笑)。彼も女優さんですけれども(笑)、すごくまじめにやってくれるので、相棒としては心強いです。たまに稽古中に調子に乗るんですけど、それもまあかわいいなと。歳上なんですけど、すごくおもしろいです。光明にぴったりですし、天職ですよね。特殊な俳優さんだと思います。ここまで女優さんというのは会ったことがないタイプですね。みっちゃんはちょっと精神的に追いつめられると、すぐ泣いちゃうんですよ。すぐ怒るし、その怒りかたも女優っぽいし。
「彼も」ということはこのタイプはままいるということでしょうね。 でもそう言われても木村了さんの言う「女優」の定義は何なのかわからないので、引用部分と一般的な男女の違いということで考えれば、「感情を表に出すか出さないか」ということだと思うのでその部分を言っているのかなと。個人的に感じているみっちゃんの特徴は「俺がこう思っているんだということをみんなに分かってほしい」という強い願望の持ち主だということと、表現に『ガラスの仮面』っぽさがあるということなので、それが「女優」という言葉に集約できてスッキリしました。まあ薄々気がついてたけど同業者から指摘されて決定打という感じ。だからと言って全部が全部作ってるキャラクターではないし、じゃあそれだったら誰にでも受け入れられるかといえばそうじゃないし、つまり私はそんなみっちゃんを見て「生きるのに大変そうだな」と思うと同時に「俳優というか芸能人は天職なんだな」と思うのです。またそれを言葉にしてくれる人だから放っておけない。
一人称が「俺」な女優さんをまだまだ見ていたいですね。