取り留めもない

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映画『恋人たち』

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新年3本目。ふらっと前売り券を買いに行ったテアトル新宿で、日曜夜割をやっていたので観ました。評判がすごい良いのは分かっていたので、観よう観ようと思ってたけれど、お菓子みたいなアイドル映画ばっかり観てるところにすた丼ぶち込まれたら死ぬと思って躊躇してたんです。実際そうでした。重かった。

 

良い映画だけど、好きな映画じゃないというのが正直なところ。好きという表現をする人がいるのかという話しだけど。まるでドキュメンタリーを観ているようなリアリティとそれが原因の息苦しさで、人と人の結びつきに頼る人間の脆さが観てて辛かった。おそらく、あれを見て「それでも人間は素晴らしい」と言う人はいるんだろうけど、私は傷つかずにいるにはひとりで生きていく術を持たなくてはいけないのかと絶望した。

 

最近とても思うのだけど、正論と世論がイコールになることを多くの人が求めていて、この映画でもいろんな人が不条理にぶつかってもがき苦しむけど、結局は革命が起きるわけでもなければ何にも変わらない。そして、正論が一般であって欲しいと望むと同時に、それでも生理的に受け付けないとか、面倒臭いとか、過去の記憶や労力なんかで正論を受け入れられない人っていうのが一定数いるというか、大多数がこの面を持ち合わせているから、いつまでたってもぶつかり合うということを諦めている自分もいる。傷つくこと自体がこの世からなくなればいいけど、そんなのは絶対に無理だからやっぱり何かあっても傷つかないように知識とか知恵をつけるし、様々なケーススタディーを通して心を強くするしかないんだなぁって。てな感じに真面目なことを考えてたらおつらみが増してきたので明日からはアイドルと俳優可愛いbotに戻ります。

 

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