取り留めもない

映画や舞台の感想書いたり、たまに日記も

モンガに散る



【あらすじ】
1980年代の台北一の歓楽街モンガを舞台に、黒社会の世界に染まっていく若者たちの友情やきずな、やがて訪れるかなしい運命を描くヒューマン・ドラマ。俳優出身で『ビバ!監督人生!!』で映画初監督を飾ったニウ・チェンザーがメガホンを取り、疾走感あふれる映像美学とエモーショナルな演出でヤクザ社会に生きる男たちの哀愁ドラマを描出。ジョン・ウー監督ら名匠たちが激賞した、イーサン・ルアン、マーク・チャオら若手の熱演にも注目。
配給:ブロードメディア・スタジオ
オフィシャルサイト

http://www.monga-chiru.com/

今日、早稲田松竹で観てきました。道すがらなのに一年間で一回も行ったことなかったていう。この映画を観て「刺青の男」を思い出して友達に言ったら、「やめて!辛いの思い出したくない。」って全力で止められた。知らない人はググってね。ググってもいいことないと思いますが。ストーリーは、義兄弟結成→つるんで悪さ→極道の厳しさを知る→抗争が起こる→義兄弟分裂の展開。中国、台湾の映画をよく観る訳じゃないから分からないけどちょくちょく笑えるポイントもあって、更にモンガの街の風情と空気が感じられた。やっぱりここで言いたいのはラストとその先について。私はモスキートは死んだと思ってる。でシャオニンは迎えに来ない恋しい人を一生待ってる。裏切られたと思うことは絶対にないけどただただ待ってる。そしてドラゴンは落ちぶれ白ザルは死に廟口組は解散、大陸者がモンガにのさばりますます街は変わってしまう。ここまで来るとまるで「鉄コン筋クリート」。でもそれがこの映画のハッピーエンド。結局義兄弟の彼らはお互いを信じることしかできなくて、行動とは裏腹に心からお互いを信じたからあの結果が訪れた。シャオニンだって「待ってて。」という言葉があるから頑張れる。私はモスキートの父親のウルフに期待する。命をかけてモンガを守ろうとしたモスキートを悲しませないようにモンガを繁栄させて欲しい。ウルフもきっとそれを分かってるはず。やらなきゃいけないことと、出来ることを知っている。1人が破滅の時は5人が破滅する時だ。
「指は5本そろって拳になる。」