取り留めもない

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映画『全員死刑』

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STORY

家族思いのタカノリ(間宮祥太朗)は、組長の父テツジ(六平直政)と母ナオミ(入絵加奈子)を苦しめる借金を何とかしようと、兄のサトシ(毎熊克哉)と近所の資産家の金を狙って強盗を実行する。その際、資産家一家の息子を殺害したのをきっかけに、タカノリたちは次々と殺人を犯し……。

映画『全員死刑』 - シネマトゥデイ

 REVIEW

間宮キュンこれが初主演作品ってガンギマリでバキバキ過ぎて最高だなって。率直にそう思いましたね。戦国鍋からのファンはどう思うか分かんないですけど。ひとまずトライストーン△(ダブルミーニング

そもそも見るつもりではあったけど、なんか初日逃してタイミング失ったわーなんて軽率に思ってたら、なんだかんだ4時間半も滞在する羽目になった美容室でこんなインタビュー読んで、見ないわけにはいかないなこれはとなったのです。

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『孤高の遠吠』も同時期に『ケンとカズ』やってたから気にはなってたのにこれもまた見ずじまいでここまできてしまって。それが上のインタビューだけでコロっといってしまう感じなので読んでください。まさにVICEって感じ。

aooaao.hatenablog.com

そんなこんなで観に行って、上記の感想ですよ。いいのか間宮キュンファン。でも私はライチなんちゃらクラブよりは好きだったよ断然。というか、彼のちょっと賢く見せようとする佇まいがいい意味でぶっ壊されていて好ましかった。マジで。

個人的には、準々主役レベルに藤原季節と落合モトキがいて、しかもそれが兄弟で、母親はあの人で、しかも揃って*****(公式が明らかにしてるかも)なんて、私以外の誰が望んでるの!?!?そういうところもひっくるめて、人命が軽んじられる中で、間宮キュンが演じるタカノリは劣悪な精神状態に追い込まれても、周りに流されるだけではなく自分の理想を求めて必死に生きているように見えた。決してその生き方を擁護できるようなキャラクターではないし、やってることは非常に胸糞悪いし。その体感たるや個人的にはここ一年間で最高値。あ、当然のように一ノ瀬ワタル氏も出てました。

ついでに言うと、「これめちゃくちゃ懐かしいな」と思ったことも確か。というのも、話はズレるけれども私が好きな三池崇史はこういう物語やキャラクターを沢山生み出してたんだよね。国民的アイドルと美少女を使って東野圭吾の小説を実写化するような人物ではなかった。それでいうと、日活と組んでる三池崇史(最気だと『極道大戦争』)は最高なの。そして、『全員死刑』も日活なの。まあそこらへんになにかつながりがあつかなと思ったんだけど、そこまで調べる元気はないし自分でも何が言いたいのかわからない。とにかく、こういう胸糞映画を定期的に摂取したい人間にはぴったりな監督が出てきて嬉しかったですよという話なのかもしれない。完全に比べられるわけではないけど、ついこの間上映されていた内田英治監督の『獣道』がかなりライトでかつお洒落とさえ思えた。

aooaao.hatenablog.com

話を戻す。毒家族の中で生きてきた人間の気持ちなんて分かるはずもないし、分かりたくもないけれど、ときどき織り込まれる「家族」や「女」のためにという言葉は、タカノリの呪いであり、支えだったんじゃないかと思う。「もうダメだ、こんなのおかしい」と認めて、逃げ出せるほど強くもなかったのかもしれない。それでも彼のやったことはヤバイ。現実だったと考えるともっとヤバイ。

大牟田4人殺害事件 - Wikipedia

そんな内容にも関わらず、痙攣役(監督のインタビュー参照)を演っていた藤原季節くんのブログが最高に和む。『ライチ☆光クラブ』でのむしゅーと間宮キュンに虐められていた季節くんが「こんなに大きくなって・・・」という気持ち。

lineblog.me

natalie.mu

にしても、ライチなんちゃらクラブの時の古川くんの池田純矢以外への軽蔑が甚だしくそこが本当に最高だな。後世に語り継ぎたい。

なんかこれ脱線しかしてないな。映画の鑑賞後はめちゃくちゃ充実感がある。その一方で疲労感がすごい。あと、分かる人には分かる三池監督の『46億年の恋』に出てきた突然の奥さん(?)並に恐ろしいクリーチャーが登場するから気をつけてほしい。素直にこわかった。

 

参考記事

cinema.ne.jp

www.excite.co.jp

www.news-postseven.com

www.news-postseven.com

www.asagei.com

taishu.jp