広く人気のある演劇の作曲家と言われてぱっと思いついたのは和田俊輔さんかなと思うんですけどどうですか。最高ですよね。いまさら私がプロフィールなどを説明するのはおこがましいので、下記のサイトをご参照ください。
私はLILIUMからです。それから音楽が和田さんだとわかると7割型安心する自分がいます。歌ものが作品の世界観を広げていて素晴らしいのはもちろん、どちらかと言うとアンビエントな曲に重心を置いて全体を作り上げているところが本当に好き。
悪い芝居の岡田太郎さんも好き。玉置玲央さんの一人芝居『いまさらキスシーン』の音楽がいまでも忘れられない。あと、ナイトショーで観た『INNOCENT15』も岡田さんが手がけていると知った時は驚きました。
悪い芝居の『メロメロたち』で舞台上でライブを繰り広げながらお芝居をやっていたのもすこく好みだった。
同じように劇団全体で音楽に力を入れているイメージがあるのは、劇団鹿殺し。『キルミーアゲイン』や『名なしの侍』を観たけど、どちらも生バンドが(特にホーンとドラム)が印象に残っている。
他にも、『絵本合法衢』で佐藤流司が袴を着たままドラムを叩いたり、昨年の『クロードと一緒に』でライブ&朗読で世界を表現していたのも面白かった。サントラCDを買ったものは繰り返し何度も聴いている。
物語や演技や演出と同じくらい音楽に好きの比重を掛けている自分からすると、どうでもいいようなBGM的音楽は本当に受け付けない。ならないほうがマシだし、悲しい場面で短調のピアノ音楽流しとけばいいってもんじゃねえぞと思う。こういうところで演出家さんのセンスを感じるなあというのが最近の考えです。これは演劇に限らず、映画も同じだけど。でも演劇の場合、生バンドだったりするから、お芝居とライブどちらも楽しめて最高じゃないですか。
最近観たものだと下記のような作品が特に良かった。
怪獣の教え
音楽/TWIN TAIL(中村達也、勝井祐二、照井利幸、豊田利晃)/演出:豊田利晃
まゆをひそめて、僕を笑って
音楽:UNCHAIN/演出:加藤拓也。
春のめざめ
演劇だけでなく映画やドラマのサントラCDもよく買う方なので、力入れているところグッズに入れてほしい。『春のめざめ』も出してほしかったなと思いながら、『怪獣の教え』のサントラ聴いてます。
以上、音楽には割りとこだわってほしいという話。