取り留めもない

映画や舞台の感想書いたり、たまに日記も

私の好きな2TOP(ツートップ)

日曜9時の『仰げば尊し』がついに終わってしまいました。物語はありきたりだし、ノベライズ本なんて誰が買うんだって感じでしたけど、俳優さんたちがキラキラ輝いていて、ただただ視覚から心に潤いを与えてくれたドラマでした。特に村上虹郎と真剣佑は「2TOP」として私のTLを賑わせていました。で、思い出したんですけど、この二人を見ていると、かつて好きだった(今も好きだけど)二人を思い出すんです。

それは、松田龍平安藤政信です。

私の中で、この二人はどんな活きの良い俳優をぶつけられても揺るがない確固たる地位を築いています。なんていうか、芸能サラブレッドで高校中退した松田龍平北野武に見いだされた工業高校出身の安藤政信ってだけで、とっぽく*1て最高。それを時代は気づいていたのか、一時期連続して共演していたり、いわゆる黄金時代だったんですけど、安藤くんのほうが戦線離脱を図ったためにその後はめっきり共演がない。ください。それまで、過去作でなんとか生きつなぐので。ということで、過去共演作を振り返ってみた。

昭和歌謡大全集(2003年)

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イシハラら6人の若者は共通の話題も趣味もなく、なんとなく集まっては深夜にパーティを行い、そこで昭和の歌謡曲を歌うのを楽しみにしていた。ある日、仲間の一人・スギオカが路上で女性を殺害する。殺されたのはヤナギモトミドリ。彼女の仲間であるスズキミドリら5人のオバサンたちは同じミドリという名前からミドリ会というグループを作っていた。仲間を殺されたミドリ会は現場に残された遺留品から犯人・スギオカを特定し“復讐”を決行する。後日、スギオカが殺害された現場を見物していたイシハラはスガコという目撃者の女性から事件の一部始終とミドリ会の存在を知らされる。スギオカの復讐を誓う若者たちは怪しげな金物店で拳銃・トカレフを入手。こうして、若者とオバサンたちの壮絶な復讐劇が始まった。

 昭和歌謡大全集 (映画) - Wikipedia

 主人公のイシハラが松田龍平、スギオカが安藤政信。有望な若手俳優が大勢出る群像劇(過激)の例として思い浮かべるほど好きな作品。いい感じにみんな気が抜けてるところが良い。かといってライバルでもあるから仲良すぎることのない空気感。その中でもぽわぽわしてる松田龍平とぎりぎり生きてる安藤政信がサイコーだなって思います。あとなんといっても安藤くんのビジュアルが良くてな。松田兄は少年だし。すごい。これは同じ次元ですかという感じです。

「KARAOKE TERROR」(2003) MakingOf Part 3 - YouTube(俳優たちの座談会動画)

『昭和歌謡大全集』出演者対談 - シネマトゥデイ (二人は不在。村田充が「安藤くん」「龍平くん」って呼ぶのが最高)

松田龍平は他人に対して興味がないし、安藤政信はコミュ障っぽいのに好きな人には一直線だからなんていうか、バランス悪いんですよね。この時あんまり接点ないからそこまで感じませんけど、共演が増えていくにつれて気持ちが一方的だな~って思う。決して松田兄も安藤くんのこと嫌いじゃないんだけど、そういう気持ちに関して安藤くんがニュートラルすぎるので引いてる感じ。それが良い。

ギミー・ヘブン(2006年)

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両親と死に別れ、養父母も次々に不審死をとげる麻里(宮崎あおい)は共感覚の持ち主。盗撮サイトを運営する新介(江口洋介)は、共感覚者のために恋人や親友にも理解されない孤独を抱えていた。ある日サイトで異変が起きて以来、彼の周囲で不可解な事件が起こり始める。

ギミー・ヘブン - Wikipedia

この作品では直接的に関わり合いのある役ではないけど、宮崎あおいに人生を狂わせられる二人つながり。この作品中は結構安藤くんは宮崎あおいちゃんにことあるごとに「好き」って言ってて*2さすがにどうかなと思った。

――豪華なキャストも話題ですが、共演者の皆さんについて感想を聞かせてください。

「江口さんとは、あまりお話する機会がなかったんですが、大きくて優しい方だなと思いました。安藤君とは、初めて会ったときに現場で2人だけでお弁当食べていて、後でメイクさんとかスタイリストさんとか来るのかと思ったら誰も来なくって「気まずいなぁー、何でみんな来ないんだろう」って話していました。安藤君も(松田)龍平君もカメラ好きで、龍平君が寝ている姿を龍平君のカメラで撮って遊んだりしていました

ギミー・ヘブン インタビュー: 宮崎あおい インタビュー - 映画.com

めっちゃかわいいな…ごめんななんか疑って…妹みたいな感じだったんだよね…今でこそみんな日本を代表する俳優さんだけど、みんな若手と呼ばれる時があってって思うとぐっとくる。安藤くんが緊張しいなのは今でも変わらないけど。だからこその絶妙な距離感最高。

46億年の恋(2006年)

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監獄一の暴れ者、香月(安藤政信)が雑居房で有吉(松田龍平)に首を絞められて死亡する。彼は全面的に自分の罪を認めていたが、警部(石橋蓮司)と警部補(遠藤憲一)は事件の捜査を開始。偶然同じ日に殺人の罪で入所した2人の少年について聞き込みをするうちに、獄中で起きた奇妙な殺人事件の謎が深まっていき……。

映画『46億年の恋』 - シネマトゥデイ

三度目の正直でがっつり二人の物語となった作品。監督は三池崇史。原作は漫画原作者・小説家・空手家でもある正木亜都。この制作陣だったらどう考えてもVシネができるはずなのに、まさかのラブストーリー(と思ってる)。一種の信仰の物語ということもできるんだけど、暴力的な安藤政信と、少年性をはらんだ松田龍平が同じ画面内で会話をしているだけで尊い。すごい。推しが出てくるたびに演じてほしい二役。

作中で安藤政信が演じる香月史朗を、一途に愛する有吉淳を熱演した松田龍平が、「相手役が、かっこいい安藤くんだったので、そのまま演じられました」と話すと、安藤も「いや、松田くんもあらためてかっこいいし、足が長いなと思いました(笑)」と奇妙なほめ合い合戦に……。

松田龍平、安藤政信、同性愛に抵抗なし! - シネマトゥデイ

松田:男は、女性に対して愛情とか性欲とかあるんですよ、ごちゃごちゃと(笑)。でも、男性に対してはそれがなくて、愛が100%に達しちゃったら、ごちゃごちゃも、まったくなくて単純にその人のことを好きか、その人そのものになりたいかのどちらかなんですよね。それって女性に対してはあり得ない。だから、どちらかの役を女優さんが演じていたら、成立しない話なんですよ。そういう意味では、相手が安藤くんでよかったと思いますね。 

『46億年の恋』松田龍平、三池崇史単独インタビュー - シネマトゥデイ

 これ何回も引用しちゃう。文字面だけでありがたいお言葉。

 一応、感想も書いたので貼っておきます。

aooaao.hatenablog.com

悪夢探偵(2007年)

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現場勤めになったばかりの女刑事・慶子は謎めいた事件を担当する。夢を見ながら死んだようだという証言と、死者たちが死ぬ間際に「0(ゼロ)」という謎の人物と話したことを示す携帯電話の発信記録から、事件を解く鍵は夢にあると推測。他人の夢の中に入れる能力を持つ悪夢探偵の存在を知った慶子は、彼に協力を求める。

悪夢探偵 - Wikipedia

怒涛の共演期間のラスト作品、そして現段階でもこの後の共演作はない。ネタバレだけど、安藤くんってもともと最後に死ぬパターンがめっちゃ多い。松田兄と共演するといつも可哀想な死に方してて最高だなって思う。総じて大した絡みがなくても画面が死相に満ちて、色っぽくなるのがこの二人のコンビの好きなところ。あと、ホラーとかミステリーの世界の中にいて命削ってるのめっちゃ良い。助け合わないのはなお良い。この2TOPじゃないけど、『伝染歌』の松田龍平伊勢谷友介も最高だし、『スキヤキ・ウエスタンジャンゴ』の伊勢谷友介安藤政信も存在が性的。

 以下、ツーショ写真。

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もうすでに二人とも娘がいます...つながる麗しい遺伝子...嗚呼。

少なくともあと一回、いや年一くらいで共演してほしい。そうでなくても一生私の好きな2TOPです。