取り留めもない

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悪い芝居『メロメロたち』

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STORY

新曲のレコーディング中に起きたヴォーカルの死。

歌い上げた直後に身体から炎を上げ焼死したその去り際は、ロックバンド゛メロメロ″を伝説に変えるには充分すぎる出来事だった。

あれから5年―――
音楽ライター・神谷ふりかけは、穴が開いた誌面を埋めるべく、消息を絶ったメロメロの元ドラマー・雑味葉蔵のもとを訪ねる。
あの日以来、葉蔵は自宅に引きこもり、ひたすらにドラムを叩き続けるだけの生活を送っていた。
泣くように響くドラムの波が音楽を覆いつくすその瞬間、最期の曲゛ライフイズラブリー″の歌声はその波に乗り、
本当の伝説を語り始める。

悪い芝居vol.18『メロメロたち』 - 特設サイト

REVIEW

 初の赤坂RED/THEATER。あんなところに劇場あるもんなんですね。着いてみて、「ここもしかしてEqualやったところか」と思ったらそうでした。確かに狭い。

悪い芝居の山崎彬さんの演出は劇団Patchの『観音クレイジーショー』で観ていて、何がなくとも生バンドと演劇のコラボレーションなんだなあと。特にドラムがそこにあるのとないのじゃ空気が震えるかどうかってところが全然違う。ただ、客席との距離が近いだけに一音目で非常にびっくりする。そういえば最近観た、劇団鹿殺しの『名なしの侍』の生バンド最高だったなあ。山崎さんのツイートとかお仕事とかザッと見てて、柿喰う客の中屋敷さんっぽいと思った。アイドルとかと距離感が近いところとか、でも小劇場が好きなところとか、「演劇LOVE」人間なとことか。全部雑感ですけど。山崎さんのファンも多そう。

ナチュラルに関西弁の現代劇は初めて観たかもしれない。「演劇」というよりは「コント」っぽいと感じた。テーマや、雰囲気や、方向性的に下北沢の劇場のほうが合っている。後ろの席にいた幼女がどうやって下ネタをスルーしたのか気になる。

退屈な毎日を吹き飛ばす戦争とロックスター。非日常が日常になっていく。まあここまでは常人でも想像できるのだけど、この展開とテンションをぶつけてまとめられるのはこの人たちだけだし、「素材の味」を存分に楽しめた。石塚朱莉ちゃん(NMB48)も可愛かったし、口は悪いけど素直で魅力的なキャラクターだった。それにしても、なんばの子にあんなことばっかり言わせて大丈夫だったんだろうか。でも私は中西柚貴ちゃん派です。悪い芝居さんの衣装がめちゃくちゃ好きなんだけど、彼女の衣装がかわいい。本当かわいい。かわいい&かわいい。あと、かわいいといえば長南洸生くんすごくいい。死にそうな書生とか似合いそう。悪い芝居メンバーについてはリンクから。改めて山崎さんのサブカルど真ん中な感じすごい。劇自体も彼自身を体現したものだったように思う。

大阪の劇団が東京公演をできるってことは、やっぱりこちらでも人気があってということなんだろうなあなんて考えてた。はやくパッチも東京公演してほしい。