2015年版TRUMPのDVD情報を待っている間になんとなく考えてました。
参考:2015年NU(NAPPOS UNITED)版
【理想のTRUMP】ソフィー:佐藤流司、ウル:松田凌、アレン:平野良、クラウス:鈴木拡樹、ラファエロ:玉置玲央、アンジェリコ:中村倫也、ピエトロ:宮崎秋人、バンリ:中山義紘、グスタフ:松田岳、ミケランジェロ:三津谷亮、ダリ:村田充 https://t.co/rdumJGpQRE
— ブルー (@haiyukawaii) 2016年6月28日
そもそも「TRUMPって何?」という方はこちら。ヴァンパイア学園モノって考えていただければ大丈夫です。
特徴として「2人の俳優が2役を公演ごとに入れ替わり演じる独自のキャスティングシステム」であることを踏まえて説明していきます。自己満足記事でさらっとネタバレなので宜しくです。
配役について
ソフィー・アンダーソンは純血種のヴァンプばかりいる学園(クラン)の中で忌み嫌われるダンピール(混血種)のヴァンプ。だからといって虐められているわけではなく、優秀で皆も認めざるをえない孤高の存在。この役をまずは佐藤流司。単純に掴みどころがなく、業が深そうな人だから*1。普段感情があまり見えない人の方がクライマックスにかけて一段と輝くかなと。彼の慟哭とか、その後を背負っていく姿を見たい。生きる事に執着のなさそうなところとか、それでもって実は仲間に対して熱いところとかまさにって感じ。
それと対になるウル・デリコは、由緒正しい家の次男。父のダリ・デリコや兄のラファエロ・デリコとの間に軋轢があり、なにかとソフィーに馴れ馴れしい。この役が松田凌。個人的にウルは「良い子」でも「可愛そうな子」ではなく、上っ面を取り繕って、他とは違う自分でいたいという気持ちが滲んで透ける子。そんな哀しい表現を必要とする役には、キャラクターに没入する彼にぜひやってもらいたい。松田凌の捻くれた役を見たいです、とても。
次に、ティーチャークラウス。彼はクランの教師で、こちらもソフィーには他の生徒とは違う感情を抱きながら接している。いつもアレンを探している。刀ステで三日月を演じる鈴木拡樹を見ていて、クラウスやってほしいなと。何かが少しずつおかしい、薄い狂気を纏って近寄りがたい。クラウスはそんなキャラクターなのでぴったりだと思う。あとクラウスは、コメディ要素もあるので、そこまでそつなくやってくれそう。
ティーチャークラウスの対になるアレン・ストラウフは平野良。「メリーベル、メリーベル、メリーベル」と恋人の名前を呼びながら会いたいと一心に望むと同時に、この世界の無常さを語るアレンの冷静と情熱の狭間の表現が合いそう。『メサイア』でもそうだったけど、今、この一瞬を真剣に生きる者の美しさが彼にはあると思う。タイプとしては小澤亮太も良い。
ウルの兄、ラファエロ・デリコは玉置玲央。家柄に縛られるラファエロの冷徹なキャラクターを演じるのは『フランダースの負け犬』のクルックを見た時から決めてました。それだけではなくて、家族に関することには敏感で、劣等感を感じているという彼の切実な弱さを見たい。
それと対のアンジェリコ・フラは中村倫也。ラファエロを憎んでいるのと同じくらいラファエロを愛しているアンジェリコ。この作品でおそらく一番感情のわかりやすいキャラクター。残酷歌劇『ライチ☆光クラブ』でゼラとタミヤをやったこの二人で、ラファアンをぜひに!声の伸びとか考えて、鈴木勝吾でも良いかなと思った。
アレンとルームメイトで、アレンを見守るピエトロは宮崎秋人。彼の元々のキャラクター的に誰かに振り回されて、「最悪だ」って悪態つきながらでも放っておけないピエトロ役はぴったりだと思う。
クランの謎の転校生、ガ・バンリはTRUMPシリーズの『SPECTER』でバンリを演じた中山義紘。これは夢のある配役ということで。
クランの屈強なティーチャーであるグスタフは松田岳。空回り暴君(薄暗い過去持ち)イイなぁと。あんまり鬱っぽいイメージもないけれど、「昔いろいろあった」っていうんなら納得のいく感じ。
オカマなティーチャーのミケランジェロは三津谷亮。Dステ版の『TRUMP』ではウルとソフィーを好演してたけど、時が経ち色んなことを経た三津谷さんにはミケランジェロの温かく包み込むキャラクターは適任かなと。あと、どう考えても女装が似合う。
最後に、これは対にはなってないんですけど、ウルとラファエロの父親であることダリ・デリコは村田充。ダリは関西人枠って思ってるんですけど、そういう意味でも充さんピッタリですよね。ちゃんと笑わせてくれるだろうし、「ダリちゃ〜〜〜ん!」って呼びたい。同時に冷酷な表情を見せるときはとことんやってくれるかなと。
スイッチングシステムについて
前述したように、『TRUMP』は特徴として「2人の俳優が2役を公演ごとに入れ替わり演じる独自のキャスティングシステム」であり、ソフィ―とウル、クラウスとアレン、ラファエロとアンジェリコ、ピエトロとバンリ、グスタフとミケランジェロはこの2役にあたる。だから、この2人が逆になって演じるんだけど、単体としてスイッチして面白そうなのはグスタフとミケランジェロかな。どちらも真逆なタイプだし。あとは良いのか悪いのか分からないけどそれなりに妥当。
佐藤ソフィーに固執する鈴木クラウス、松田ウルにうざがられる玉置ラファエロとかそれだけでもすでに結構眼福なのに、松田ソフィーと平野クラウス、佐藤ウルと中村ラファエロとか観られたら割ともう何にもいらないってならない?松田ソフィーを守りたい宮崎バンリとか最高としか言えなくない?家族として松田ウル・玉置ラファエロ・村田ダリの家族とかカードが強すぎない?
とか言いたい放題書いてますけど、脚演の末満健一さん的には以下とのこと。
俺の作品を観たことある人にしか伝わんないかもだけど、鈴木拡樹と松田凌でバンリとピエトロのリバース観たい。
— 末満健一 (@suemitsu) 2014年7月16日
バンリとピエトロがこの2人だと、他のキャストすげぇ悩む。そして、全体的にめっちゃ業が深い雰囲気になりそう。
ということで、書き始めてからついにNU版のDVDの発売が決定!そして予約がスタートです。(先行予約受付は7/31の23時まで)
舞台『TRUMP』DVD 先行予約URLのご案内 | NAPPOS UNITED Co.,Ltd.
みんな観てくれよな!
蛇足
これはネガティブマーケティングでも何でもないんですけど、私はDステ版の『TRUMP』が大好きなんですよね。だから今後、「TRUMP観たい」と思ってDステ版orNU版っていう選択肢があることで、16人のD2が作り上げたクランを見てもらえなくなる可能性があるならちょっと寂しい。
— ブルー (@haiyukawaii) 2016年7月19日
*1:砂岡事務所プロデュース『絵本合法衢』 - 煩を見たときについたイメージ。