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『ドルメンX』を読んで笑って泣いた。

今月発売された漫画『ドルメンX』の1・2巻(同時発売)を読んだ。 

 

ドルメンX 1 (ビッグコミックス)

ドルメンX 1 (ビッグコミックス)

 
ドルメンX 2 (ビッグコミックス)

ドルメンX 2 (ビッグコミックス)

 

 

作品紹介

アイドルになったら、地球侵略できんじゃね?イケメン男子4人+オタ女子が本気で挑むトップアイドルへの道!
作品詳細『ドルメンX』高木ユーナ | 小学館の新青年コミック誌「ヒバナ」公式サイト
上記サイトで試し読みもできます。最初はドルオタの話かと思ってスルーしてたんだけど、アイドルになって地球侵略って面白い。地球侵略しかかってたのに活動休止する1Dの一時期の人気とか考えるとなくもない話かなと思うし。
 
主人公たちがアイドル*1になろうとするんだけど、もはや「アイドル」という言葉が全てを内包しつつあるのかもしれないということで、以下登場人物が目指すところは「アイドル」と表記します。にしても「idol=理想(像)」っていい言葉だよね。「僕は(私は)アイドルじゃありません」ってアイドル否定をしてるうちはまだ甘いっていう認識になりつつあるんだろうか。それはおいておいて、なにやら実在の若手俳優たちが登場したりと妙な現実感のある内容だった。
 
基本的にはドルオタあるあると若手俳優オタあるあるが要所要所で散りばめられてて、オタクのはてブロを読んでる気分になった。アイドルとそのオタクたちというまだ定義が定かでないけど確実に存在するものを、誰にも分かりやすいメディアで表現して輪郭がはっきりしていく感じが爽快。と同時に、これはオタク側が作った虚構なのか、アイドル側の訴えなのか分からないというか、実際に本人が出てきて喋る(インタビュー含め)から本当に「そう思ってるんじゃないだろうか」と思えてくる。100%真実なんてことはないにしても。
 

最近凝視している佐藤流司さん企画連動インタビュー

 

これとは別に、リアルタイムでは追ってなかったけど、この間朝井リョウ原作のドラマ『武道館』が最終回を迎えた。私はこの方のブログを読んで結末を知った。(ネタバレ注意)

showeda.hatenablog.jp

そうか、武道館を選ばないアイドルの話なのか。そういうリアルっぽい話をつくらないといけない時代なのか。さすが朝井リョウ時勢を読んでるわ~ANNは終わっても三代目のこともよろしくね~

 
話を『ドルメンX』に戻して、いろいろな意味でグッときたポイントは、主人公の隊長がリキミュ*2のライブ*3で出会った元アイドル*4の引退した理由。「35歳までねばるって決めてたんだけどね・・・35歳過ぎたから」と言ったり、それに対して隊長が「こんなにかっこいいのに・・・?」と言うと「でも君、俺のこと知らなかったじゃん」と言って笑ったり、ファンも需要もままあるけど「辞める」って決断したことを「痛かったよ」と話していたりするのを読んでると「アッ、死ぬ」ってなる。というか個人的にリアルタイム過ぎるし「今は35歳じゃなくて30歳が大きな壁だ」と言いたくなる。もういやだ。
 
パイが大きくなったことで、確固たる理由もなくその場所にいられた人が、次の場所に行こうと思うのを誰も止めることはできない。私だって転職したい。でも、その人が輝く姿を見ることを生き甲斐にした人たちが「これからどうすれば」と途方に暮れてしまうという事実がある。だらこそ「掛け持ち」だって「推し変」だって「担降り」だってあるわけだけど、そのことが転職*5の可能性を生んでいるのかもしれないと思うと、「たまごが先か、鶏が先か」な命題に突き当たる。もういいや、考えるのやめようという気になる。実際オタクはいつまでも楽しい世界を生きていたいだけなのだから。
 
4月1日になったらまた一人好きな人がいなくなる。それは変わらない。

*1:というよりタレント、それも若手俳優に近い

*2:テニミュみたいなもの

*3:ドリライみたいなもの

*4:というより舞台メインの俳優

*5:芸能界引退