映画『バーバリアンズ セルビアの若きまなざし』

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barbarians.jp

若者の話をする時に、政治的な話が出てくるか来ないかで映画の作り方も観方もかわるし、そういうことでなかなか難しかった。どちらかと言うとドキュメンタリーだし、「さすがイメージフォーラム」な映画でした。

 

悩んでることは家族のこととか、好きな人のこととか、学校のこととかそんな普遍的な問題のはずなのに、セルビアに暮らす彼らの発露はアイドルでもアニメでもその他いろんなつらさを忘れさせてくれる趣味とかではなく、デモとかサッカーの応援とかボクシングとか、鬱屈とした気持ちを端的に発散すること。前者が内向きの解放だとしたら、後者は外向きの解放。発露とか発散とか、解放という意味ではそれが最も正しいんだろうけど、そんな感情と気持ちをむき出しにしてたら生きにくいよねっていって今じゃみんな内に籠めてきて、それはそれで問題も出てきてという状況が自分の周りの世界だとすると、心のどこかでは分かりやすく行動できる彼らが羨ましくもある。でもそれは「子供である」っていうことなんだろうな。そうですね、子供でいたいです。

 

最後、総てが虚しくなって唯一の望みとして訪ねて行った父親に何も言えなかったルカの姿は、少しだけ大人になったように見えた。大人ってそういうことなんだろうな。