ホットロード


ストーリー:母から愛されず、自分が誰からも必要とされていないと心を痛める14歳の宮市和希(能年玲奈)は、学校で周囲と打ち解けられず孤独を抱えていた。そんなある日、不良の春山洋志(登坂広臣)と出会い、彼らの世界に自らのよりどころを見いだすようになる。少しずつ洋志に惹(ひ)かれていく和希だったが、Nightsのリーダーとなった洋志は反目し合うチームとの激しい争いにしのぎを削ることとなり……。(シネマトゥデイ


キャスト

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はい、ということで絶賛LDH(特に三代目)ハマり中なので、『ホットロード』観てみました。因みに原作漫画は未読、『あまちゃん』も見ていないので能年ちゃんに対してもそこまで特別な感情を抱いていませんでした。

まず、キャスティングについて。春山曰く「家庭環境が悪い」和希役の能年ちゃんは、役によって順応できるというか、真っ白というか、空っぽというか、そういうタイプで今回の難しい役もしっくりきていた気がします。朴訥で放っておけない雰囲気が存分に出ていました。20代で中学生役って改めてすごい。



そして、春山役の登坂くんは贔屓目に見ても高校生じゃないし、洗練され過ぎてるけれど、真が強く
キラキラした雰囲気は役に合っていたと思います。ただ、もう少し危うい雰囲気があると良いかなというところ。

サラシが似合わない27歳



あとのキャストは特段の違和感もなく、ただし個人的にテンションの上がったポイントが二点。

一つ目は太田莉奈と松田美由紀の義母子の間接的共演。シネマトゥデイにも『やっぱり気になるミズタクの影』というタイトルでコメントを書いている人がいましたが、本当に「何故この二人?」感が相当ありました。まあ仲が悪いという噂があるわけでもないのですが、なんかね松田美由紀って息子たちのこと溺愛してそうだし。

そして、もう一点は春山の脇を固めるヤンキーたち。落合モトキは以前散々こちらで話題にしましたが、なよなよしたヤンキーやらせたら完璧。D2(D-BOYS)の山田裕貴も『ガチバンULTRA MAX』でうだつの上がらない組の鉄砲玉で個人的にお馴染みだったので、今回の調子の良いヤンキーもよかったです。


そして、極めつけのグッときたポイントは遠藤雄弥野替愁平(SWAY)そもそも、遠藤雄弥が出演すれば大概の不良ドラマは締まると言っても過言ではない。あの人が居さえすれば、敵側に重みが出るというか、その他がどれだけ表層的な『不良』を描いていても、そこだけ本気感が半端ではない。野替愁平もSWAYとして知ってはいたものの、この映画でやっと顔と名前が一致しました。

余談ですが『ホットロード』の後に見た劇団EXILE鈴木伸之主演の『アラグレⅡ』にも遠藤雄弥と野替愁平が出てました。個人的には、そちらの方が監督・脚本共にOVA感が漂っていて、程良く鬱屈としていて『不良映画』として好きでした。野替愁平については専ら「何故TOKYO TRIBEに出ていないのか?」という話題で盛り上がっています(私の中で)

話がそれたので戻します。ストーリーについて言うと、この映画は『不良(ヤンキー)映画』というよりも『青春ドラマ』かなと。詳しく言うなら、『キラキラ青春物語』。原作ではもう少し和希が病んでいて、薬剤で髪を脱色したり、コンパスで好きな人の名前を彫ったりとそれなりに「不良道」を行っていたようですが、そこは掘り下げず、和希とその母親との関係と、それに併せた春山との関係を中心に心情表現を多く描いていました。

それで良いと思います。このキャスティングで、この規模の映画であれば。

「キスNG」で「金髪にもなれない」人を使って、30億円稼ぐにはそうするしかないでしょうし、能年ファンも登坂ファンもそこまでの冒険は望んでいない筈。寧ろ、映画を何回か見てDVDを買ってくれる人を作りたい、そういう戦略だと思います。ただ、そうなるとストーリー的にはあまり「キツイ」ものを持ってくることは出来ないし、第二の『ソラニン』のような感じになるのかもしれません。『ソラニン』観てないのですが。

 女優の能年玲奈(21)、三代目J Soul Brothersの登坂広臣(27)ら伝説的少女コミックの実写版に挑んだ映画「ホットロード」が先週16日に公開されたが、週末興行成績ランキングで初登場2位、実写映画では第1位となった。「るろうに剣心 京都大火編」「トランスフォーマー/ロストエイジ」を抑え、公開2日間で興収3億8879万9100円、動員数28万4015人を記録。大ヒットスタートを切った。興収に占めるローカルの比率が79%で、都心部に偏らず、地方でも多く動員が見られた。 (ソース


ということなので、良いスタートを切ってるようです。実際、公開2日目に群馬県で観てきましたが、中高生を中心に、カップルや友人数人で来ている人が多く、中には40代くらいのちょうど原作『ホットロード』世代と思われる人も居ました。因みにパンフレットをはじめとするグッズが全て売り切れていたので、「恐るべき三代目パワー...!」と勝手に思っていました。機会があればパンフだけ買いに行きたい。

ただ、やっぱり『不良映画』を期待すると消化不良になると思います、存分に。それは春山が自分で言うほど悪い奴に思えないし、和希もあれだけキチガイ母が居たらもっと壊れるだろうし、その2人が繋がるというところにきっと『ホットロード』の魅力があるのかなと思えてならない。

まあでも良いんです、能年ちゃんも臣くんもキラキラだから。

それだけで観る価値があるんです。そう割りきれない人はどうやっても好きにはなれないでしょうね。結局『アイドル映画』と呼ばれてしまうのでしょう。それでも私は好きです。もう言うことはありません。以下、『ホットロード』を見てのメモ。

・エリちゃんの絶妙なブスカワ具合
・後半になるにつれて徐々に春山が白くなってくる
・和希が春山をペット(犬)のように扱う感じが何ともいえず良い
・ストーリーの全体的なサラサラ感
・今までのうヤンキー映画の概念を度外視するオシャ感⇒蟹で腹を壊すというどんでん返し
・春山は喧嘩が弱そう(アクションに重きが無い)
・遠藤雄弥をもっと...
・チューリップのくだりからもっと落ちても良い
・「私の小さな夢は春山の赤ちゃんのお母さんになること」という台詞のこっぱずかしさ⇒深読みすると自分の身の上と重ねてる?
・春山が手を空にかざすシーンで判明する指の太さ(クリームパン)
・アナザーストーリーでリチャードとエリちゃんと金パください
木村佳乃がどんな場面でも白いクルーソックスを履いているのが気になり過ぎる


以上で、映画『ホットロード』の感想は終わりなのですが、でもやっぱり『不良(ヤンキー)映画』には思い入れがあるので、一度そこを掘って書いてみたいと思います。