取り留めもない

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ハードロマンチッカー




【あらすじ】
下関に生まれ育ったフリーターの青年・グー(松田翔太)。在日韓国人2世の彼は、ヤクザからも刑事(渡部篤郎)からも声をかけられる顔の広い男だが、誰とも深くは関わらず、高校中退後の日々を怠惰に過ごしていた。そんなある日、後輩の辰(永山絢斗)とマサル(柄本時生)が敵対する高校生の家に殴りこむという事件が起きる。 From ムビコレ


ちょっとネタばれするかもね!

観たくて観たくて観たくて観たくてどうしようもなかった一本。そして本当に良かった。映画に先立ちいつもはしないのに原作を読んだのですが、その時点で「あ、これかなり好きだな」とは思っていました。あとはそれがどんなふうに映画になっているかが楽しみで、ティーザーの松田翔太かっこいいし、鉄パイプのからんからんって音なんかもうヤバいしで、期待が高まるだけ高めて観に行きました。小説の筋はほとんど外れていないのだけれど、構成ががらっと変わっていて内容知っていても面白かったです。もう最高。どのキャスティングも違和感がなくて、やっぱり松田翔太のかっこよさが半端なくて、その他の遠藤要とかも喧嘩シーンのリアルさに引き込まれました。名前がカンデファンだったか定かではないですが、その役をした俳優さんの以前見たことがある感の相当さといったらもう。分かる人、こっそり教えて下さい。渡部篤朗と中村獅堂の揺るぎない存在感もしっかりと確認しました。それにしてもこの映画に出てくる女の人は大概残念です。ミエコとか最初からその後どうなるか知っていたから「グーとミエコはなんて淡い会話をしてるんだ...」って思いましたもん。結局出会う女性は一皮むけば同じだったということで。

個人的にはラストのシーン好きです。小説の方も好きです。小説のラストにするとなると家族要素をばあちゃんの他に出さないと行けないし、家が空き地になっていた件も必須だろうし、そう考えるとやっぱり映画が映画らしくていいです。生気がふわ~っとぬけていってる様子がスクリーンからじんわり伝わってきました。でも辰が襲われてそのあとのアレコレの感じはまだちょっと分からないので是非もう一回観たいです!!!!!っていうかDVD欲しいです!!!!!


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【おまけ】
松田龍平派だったのですが、自分で細マッチョ言うだけあって身体が綺麗。一気に心が傾きました。『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』以降彼の作品は観ていなかったのですがちゃんと観てみようかな。