取り留めもない

映画や舞台の感想書いたり、たまに日記も

映画『BLEACH』

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STORY

亡き母・真咲の思い出を胸に、高校生・黒崎一護は父親・一心と幼い妹ふたりと暮らしていた。幽霊が見えること以外は普通の生活だったが、自らを“死神”と名乗る少女・朽木ルキアが目の前に現れたことで、平和だった世界は突然壊れてしまう。

「虚〈ホロウ〉」と呼ばれる悪霊が一護の家族を襲い、助けに入ったルキアは瀕死の状態に。絶望的な状況下、彼女は最後の手段として、本来は人間に譲ってはいけない死神の力を一護に分け与える。起死回生、死神となって悪霊・虚〈ホロウ〉を退治した一護だが、ルキアは死神の力をほとんど失ってしまう。彼女は自身の力が回復するまで、一護のクラスメイトになりすまし、死神代行としての務めを迫るが、一護は頑なに拒み続けていた…。

ある日、同級生であり、死神に怨みを持つ滅却師〈クインシー〉一族の生き残りの石田雨竜が一護に勝負を仕掛け、大量の虚が空座町に現れる非常事態が発生!嫌々ながらも、虚退治を行う中、“力の譲渡”という掟を破ったルキアを罰するため、死神・阿散井恋次朽木白哉も目の前に現れる…。ルキアを助ける条件は、最悪の虚グランドフィッシャーの討伐。

謎の商店主・浦原の予感が的中したのか、クラスメイトの織姫やチャドにも危険が迫る中、一護はルキアとともに虚退治の覚悟を決めるのだった。母を虚に殺された過去を背負って。ついにグランドフィッシャーと対峙することになった一護だったが、ルキアを追ってきた恋次白哉も目の前に立ちはだかり、絶体絶命の窮地に立たされてしまうーー。

映画『BLEACH』オフィシャルサイト

REVIEW

どうでもいいけどサイトレイアウトが見にくくて腹が立つ。

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ということで謎の期待感を持って挑んだ映画『BLEACH』。率直に最初の最初過ぎて話的に面白いかって聞かれたら「良くわからん」って答えるけど、それでもそれなりに楽しかった。なぜなら話としてまとまってたし、福士蒼汰の顔はいいし、吉沢亮の顔もいいし、早乙女太一のご立腹顔&殺陣が最高だったからです。それ以外はまあ別に。杉咲花ちゃんも頑張ってたけどルキアじゃないし、織姫ももっとボイン感がほしかったし、MIYAVIは静止画がよい。これが一時間半くらいの作品で3本連続上映くらいの勢いがあればダダダン!と観に行ったかもしれんが続編を待つほどの期待感もない。CGがすごいね~という変な感想と、「江口洋介長澤まさみの子供が福士蒼汰かーわかる」という謎な納得感だけが残りました。以上です。

 

映画『ブリグズビー・ベア』

 

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STORY

ジェームスは、外気から遮断された小さなシェルターで、両親と3人で暮らす25歳の青年。ドームの中から砂漠と化した地上を眺めるだけで、地下の生活が彼の全てだった。子どもの頃から毎週ポストに届く教育ビデオ「ブリグズビー・ベア」を見て育った彼は、今は「ブリグズビー・ベア」の番組研究に勤しむ毎日を送っていた。少し退屈でも、パソコンでチャットする友人や仲の良い両親と、平和な日々がずっと続くのだと思っていたある日、警察がジェームスを連れ去り、両親は逮捕されてしまう。
両親だと思っていた2人は、25年前にジェームスを誘拐し、隔離して育てていたのだった。突然訪れた「外の世界」に困惑するジェームス。本当の両親、高校生の妹と一緒に暮らすことになっても、テレビも見たことがなく、彼が両親だと思っていたテッドとエイプリル以外の人間に会ったこともないジェームスは、何もかも初めての体験で驚きの連続。「ブリグズビー・ベア」をジェームスの教育のためだけに作っていた2人は逮捕されてしまったため、今後新作ビデオが届かないことに落胆する彼だったが、妹のオーブリー、映画好きのスペンサーたちの協力を得て、自身で映画版「ブリグズビー・ベア」を撮り、その手でシリーズを完結させることを決意する。変わった環境で育ったジェームスの変人ぶりを受け容れてくれる仲間との出会いをきっかけに、次第に周囲はジェームスの純真さと素直さ、ものづくりに対する情熱に惹かれていく…。

映画『ブリグズビー・ベア』公式サイト

REVIEW

いつものようにあらすじを読んで見に行かないもんだから最初はよくあるオタクの話かなと思ったらぜんぜん違う。誘拐されて、その犯人である両親とだけ関わりを持ちながら生きていたジェームズの唯一の楽しみが「ブリグズビー・ベア」の新作。誘拐されたと分かって本当の親と暮らし始めても人に対する拒絶がないのがなんだか面白かった。と同時に、今まで育ててくれた両親にも愛着はないように見えて、でもそれがとてもジェームズらしいというか。その中で自分が愛している「ブリグズビー・ベア」がかつての父親が創造したジェームズのための世界だとわかって「元の父親すごい!」って純粋に声をあげたジェームズやっぱりかわいい。たしかに「ブリグズビー・ベア」はジェームズをシェルターに留め置く道具だったかもしれないけど、ジェームズにとっては彼を構成する一部だったわけで。それをまるっと愛することにしたオリジナル両親の強さもすごい。どこをとっても予定調和にならず、とはいっても奇をてらうような雰囲気にもならず、じんわり心が温かくなる良い作品でした。

@シネマカリテ 20180721 

『ブリグズビー・ベア』ネタバレ感想レビュー。映画の工作のような手触り感と創意工夫

nlab.itmedia.co.jp

bunshun.jp

映画『ビューティフル・デイ』

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STORY

元軍人のジョーは行方不明の捜索を請け負うスペシャリスト。ある時、彼の元に舞い込んできた依頼はいつもと何かが違っていた。依頼主は州上院議員。愛用のハンマーを使い、ある組織に囚われた議員の娘・ニーナを救い出すが、彼女はあらゆる感情が欠落しているかのように無反応なままだ。そして二人はニュースで、依頼主である父親が飛び降り自殺したことを知る―

映画「ビューティフル・デイ」公式サイト 2018年6/1公開 

REVIEW

音楽と役者の演技に支えられた作品だった。もう少し物語性があるかなと思っていたのだけれど そういう訳でもなく、このあと観た何度目かの『レオン』がやっぱり最高と思った。でもレオンとマチルダに幸せになってほしいと思った人ならこのラストはとても穏やかな気持ちになるmのではないかな。結局のところ雰囲気は好きだけどいまいちだった。

舞台『夢の裂け目』

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STORY

昭和21年6月から7月にかけて、奇跡的に焼け残った街、東京・根津の紙芝居屋の親方、天声こと田中留吉に起こった、滑稽で恐ろしい出来事。ある日突然GHQから東京裁判検察側の証人として出廷を命じられた天声は、民間検事局勤務の川口ミドリから口述書をとられ震えあがる。家中の者を総動員して「極東国際軍事法廷証人心得」を脚本がわりに予行演習が始まる。そのうち熱が入り、家の中が天声や周囲の人間の〈国民としての戦争犯罪を裁く家庭法廷〉といった様相を呈し始める。そして出廷の日。東条英機らの前で大過なく証言を済ませた天声は、東京裁判の持つ構造に重大なカラクリがあることを発見するのだが......。 

夢の裂け目 | 新国立劇場 演劇

REVIEW

正味すばらしいミュージカルだった。軽く始まってそのうち深く考えて、勝つことよりも生きることを望んだ日本人を思うことができた。高尚な考えも立派な生き方も要らない。必要なものがなんだか分かって、それをしっかりと手に握ったら離さないようにだけすればそれだけでいいのだとそう思えた。

内容とは直接的に関係はないのだけど唯月ふうかちゃんがめちゃくちゃ可愛かった。

イキウメ『図書館的人生 Vol.4 襲ってくるもの』

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REVIEW

 襲ってくるもの。無意識に、意識を確実に侵食してくる。視界の端からじわじわと少しずつその違和感が広がってくる。衝動を抑えきれないことをなにか得体の知れない何かに突き動かされていると信じることはその何かが存在すると信じること。とても宗教的な意識を感じて戦いた。

映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』

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STORY

6歳のムーニーと母親のヘイリーは定住する家を失い、“世界最大の夢の国”フロリダ・ディズニー・ワールドのすぐ外側にある安モーテルで、その日暮らしの生活を送っている。シングルマザーで職なしのヘイリーは厳しい現実に苦しむも、ムーニーから見た世界はいつもキラキラと輝いていて、モーテルで暮らす子供たちと冒険に満ちた楽しい毎日を過ごしている。しかし、ある出来事がきっかけとなり、いつまでも続くと思っていたムーニーの夢のような日々に現実が影を落としていく———
映画「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」公式サイト 2018年5/12公開 

REVIEW

真綿で首を締められるようなそんな気分だった。ムーニーが笑えば笑うほどきっとやって来る最悪な結末が受け入れられなくなってしまうことが分かっているから。まあその結末っていうのがこの映画の一番残念なところで、端的に言えば映画『エスケイプ・フロム・トゥモロー』を観た時のあの感覚が蘇ってきた。いやあの場所の使われ方は全く違うんだけど悪趣味な使い方してるなっていう感じ。伝われ。

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ヘイリー役のブリア・ヴィネイトはこれが映画初出演っぽいけど、心の中はまだ子供な感じがにじみ出ていてあれは演技ではなかなか出ないだろうなと思った。なんとなく雰囲気がハーモニー・コリンの映画に出てそうな女性。って思ったらマシュー・マコノヒーザック・エフロン出演のハーモニー・コリン監督作『The Beach Bum(原題)』に出演するらしい。分かる。っていうことからも分かるようにこの作品の配役がメチャクチャ素晴らしい。ムーニー役のブルックリン・キンバリー・プリンスは8歳にして素晴らしい経歴なだけあってさすがの演技力。ラストシーン、親友のジャンシーに会いに行って総てを悟ってしまったことを吐露するシーンではもう手を差し伸べることさえできないからつらくてつらくて。どんなことがあっても幸せになってほしいと思った。ジャンシー役のヴァレリア・コットは「監督から現場近くの量販店でスカウトされオーディションに参加した」ってなにそれすごい。厳しくも優しいモーテルの支配人・ボビーは彼自身家族と複雑な関係っぽいけど、だからこそヘイリーとムーニーをできるだけ守りたいという気持ちがありそう。ウィレム・デフォー様様。

日本の下層社会の作品っていうとこっちもそれなりに想像出来るし、良作でない限りしんどいから観たくないと思うんだけど、この作品ではそういうつらさはそこまで感じず、どちらかというとネグレクトもせず愛し合って生きていこうとしていた親子がどうして離れ離れにならないといけないんだろうっていう想いが強かった。でもどちらにも共通するのは下から這い上がることの難しさなんだろうなと思う。

aooaao.hatenablog.com

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日本の映画だったらここらへんが素晴らしいです。『無垢の祈りは』親子関係が今作とは異なる系のしんどさ。

ショーン・ベイカー監督は『タンジェリン』からスピード感のある物語の巧みさと「どうにもならない人たち」の表現がうまいなと思っていたけど、今作で鮮やかな世界観とそれと相反するようなリアルな人たちを描かせたら間違いないなと実感した。

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あとこれだけは言いたい。ショーン・ベイカー監督はイケメン。

 

公式サイト

floridaproject.net

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「それからもう1つ、早い段階で気付いたことがありまして。“撮影現場に砂糖はダメだ!”って(笑)。子どもたちが超元気になっちゃうから。実は劇中に登場するアイスクリームやグミも全てシュガーフリーなんです。」 

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